今週の Insider Program の更新はいつもと違い、たくさんの方針決定が行われました。
Windows 10 と Windows 11 、 Dev Channel と Beta / Release Preview の分離です。
今週は Windows 11 の Dev Channel 向けに 22449 、 Beta / Release Preview Channel 向けに 22000.176 がリリースされています。
上記は大前提なのですが、一部例外がありまして Dev Channel でも Windows Defender Application Guard ( Microsoft Defender Application Guard )がインストールされている場合は 22000.176 がインストールされるようです。
上記のキャプチャはその例外パターンの場合ですね。
こんな感じに新しいビルドがあることは伝えられるのですが、インストールすることはできません。次回のバージョンアップまで待ちましょう。
【この機能が有効になっていると Dev Channel の 22449 はダウンロードできません】
この 22449 以降は Windows 10 の Dev Channel と同じく次期 Windows とは関連せずにバージョンアップが行われていくようです。とはいえ、 Windows 11 からは 1 年に 1 回の FU リリースなので意味が出てくるのは FU リリース前の数か月に限定されそうな予感がしますよね。
このタイミングで Windows 11 における一部リリース制限の緩和が終了されるようで、 CPU が最低要件に達していない PC では以下のようにエラー表示がなされるようになりました。
ちなみに Windows 10 でも 19044.1202 がリリースされており、こういったケースにおいては Windows 10 に変更していく必要がありそうです。
これはシーカーエクスペリエンスで提供されるようなので、 Windows Update のページから能動的に更新を取得しに行く必要があります。
さらに、 Release Preview にもリリースされたことで、 Insider for Business で Microsoft の標準サポートが受けられるようになったようです。
Intune や WSUS での設定方法が以下で述べられているので、今後早期に更新していきたい場合は見ておくとよいでしょう。
ちなみに今回の 22000.176 での新規機能はスタートボタン横の検索~チャットのボタンを非表示にする機能を設定アプリ上に乗せたこととなっていました。
今までは右クリックで隠せたと思うのですが、その機能がオフになっていますね。
一方の 22449 では、 SMB の圧縮機能に対する変更が行われたようです。
今後リリース予定の Windows Server 2022 での SMB 機能では大きなファイル転送を行っている中で、小さなファイルは圧縮が効かなくなるアルゴリズムとなっていたようなのですが、それを改善したようですね。500 MiB を転送した後に 100 MiB の圧縮が見られない場合、圧縮する方がコストが高いとみなしていたようで、そのあとに高圧縮が期待できても圧縮しないという動きになっていたようです。
気になる方は以下の資料を読んでおくとよいでしょう!
音楽:さかしまだ