Windows10 Windows Updateの配信の最適化の位置が変更されていました

ちょっと前まではWindows Updateの下はWindows Defenderだったと思いますが、
いつのまにやら配信の最適化の設定が更新とセキュリティのメニュー内に表示されるようになったようです。

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もともとはWindows Updateの詳細オプションの内、深いところにあったと記憶しています。April 2018 Updateの時の設定に現れていますね。

Windows 10 April 2018 Updateが無事配信され始めました - ()のブログ

設定値は変わらず、位置のみを変えたようです。
詳細の内容も同等のようですね。

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WaaSの考え方の中では、 配信方式がインフラのカギを握ることになるので、見やすく、設定を入れてもらうという方針となったものと思われます。

他のPCからダウンロードされるようにしておくことで、WSUSなどのサーバーを用意せずともADのポリシーコントロールでほぼ同等の状況を作り出すことができますからね。

ちなみに、Windows Updateの再起動画面も変わった気がします。
前は今すぐ再起動するの横にスケジュールのリンクはなかったきが、、、
(こちらは気のせいかもしれませんが)

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使いやすいようにどんどんと改良が加えられていくWindows10ですが、こういった位置変更はマニュアルや試験手順に影響が出てきますよね。
早い段階から意識し、RPAなどを利用した自動テスト化はやっぱり必須なのだろうな。とあらためて思うような変更点でした。

音楽:Odd Ones

Windows10 OneDrive デスクトップフォルダなどのクラウド同期が行えるようになります

以下Blogによると、OneDriveのアプリが新しくなり、デスクトップ、ドキュメント、ピクチャをクラウドと同期することができる機能が追加されるようです。

https://techcommunity.microsoft.com/t5/Microsoft-OneDrive-Blog/Migrate-Your-Files-to-OneDrive-Easily-with-Known-Folder-Move/ba-p/207076

今も機能はあるのですが、データの同期はなされず、新しいOneDriveフォルダに切り替える。という機能となっています。

設定はOneDriveマークを右クリックして表示します。

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自動保存をOneDriveに変更すると、、、

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いろいろファイルがあるデスクトップが、、、

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OneDrive用のフォルダに変更されます。(変更なのでデータは空の状態から始まります)

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これが、データがある状態を移行することができるようになるということで、気軽にOneDriveのフォルダに切り替えることができますね。

この機能、次回のInsider Previewで搭載されるようです。
是非利用してみたいとおもいます。

音楽:Fantaisie Sign

Office365 SharePoint Onlineの自動翻訳機能が終了となるようです

SharePoint Onlineには、オンプレサーバー時代からある複数言語対応したサイトを作成する機能が備わっています。

発行機能を有効にすると表示される、バリエーション設定を有効にすると利用できる機能なのですが、これを利用すると自動翻訳を行うことができたりと、多言語対応をサポートしてくれるのです。

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詳細な使い方は以下を確認してください。

複数言語の Web サイトを作成する - SharePoint

で、このバリエーション機能で利用している翻訳機能ですが、9月でサービスが終了するようです。このサービスが終了すると、バリエーション ラベルを作成ができなくなり、言語対応ができなくなるような形となるようです。

【利用できなくなる バリエーション ラベル作成】

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今後は、MUI(Multilingual User Interface)を利用していくのが通例となるとのことなので、この機会に言語を変更する方法を覚えてお区と良いかと思います。

言語の設定は以下の手順で増やすことが可能です。

プロファイルを開きます。

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プロファイルを更新します。

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中央にある言語と地域の設定を変更する方法を開きこちらをクリックします。

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詳細の編集が開いたら、...を押し、言語と地域を押下します。

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表示言語に既定言語が入っているので新しい言語を追加し、上位に移動しましょう。
一番下にある保存ボタンを忘れずに。

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簡単にいうと、Windowsの言語設定と同じようにユーザーロケール中心の考え方になったと思えばわかりやすいでしょうか。

バリエーションを用いた複数言語対応を行っている場合は9月までにこの方法での言語変更をユーザー通知するようにしていく必要がありますね。

音楽:March For Koala

Office365 Exchange Web Serviceでベーシック認証が無効化されるようです

Office365 Graphで様々なデータをやり取りできるようになって早数年。
Exchangeのデータを取得する方法としてはいまだEWS(Exchange Web Service)が多く使われていますが、とうとう終了への一歩目が切られました。

2020年10月13日でベーシック認証を用いたログインが行えなくなるようです。

Office Dev Center - Upcoming changes to Exchange Web Services (EWS) API for Office 365

ベーシック認証とは、UserIDとPasswordを設定して通信する方法となります。
以下サイトにあるようなコードでの認証方式ですね。

方法:EWS マネージ API を使用して EWS と通信する

値の漏洩という意味では、Httpsなどのセキュア通信を用いれば安全にすることができますが、短い値となってしまうPasswordでは総当たり攻撃などは防ぐことはできません。これがベーシック認証の大きな問題点でした。

 

この方法からトークンで認証を行うOAuth2.0での実装へと変更していく必要があります。

Azure AD Authentication Library for .NETを利用した認証方式ですね。

詳しくは以下にある手法となります。 

Authenticate an EWS application by using OAuth | Microsoft Docs

この手法をとるとTokenを用いた認可確認となるため、Passwordに比べ、非常に長く利用ごとに変わっていく情報を利用することになるので、推測などが行われにくくなります。

また、今後はEWSの機能追加などは行われず、Office365 Graphの更新が加速するとのことなので、新規のアプリなどはGraphを意識したつくりにしていく必要がありますね。

世代が過ぎていく感が強くありますが、よりいいものを残していくという方針は重要ですので、アプリの改修、更新を忘れずに行っていきましょう。

音楽:蒼のエーテル

Windows10 MSIXコンポーネントを作成するSDKがPreviewされました

私自身は最近開発から遠ざかっており、あまりこの類のSDKを利用しなくなっていs待ったのですが、Windows10のSDK Previewが更新され、MSIXを作成できるようになりました。

Windows 10 SDK Preview Build 17704 available now! - Windows Developer BlogWindows Developer Blog

MSIXとは、Windows7まででなじみの深かったWindows Installer形式(msi形式)のインストーラーの後継で、UWPとmsiを同時に扱うような形式です。

UWPと違い、Microsoft Store(for business)以外での配布が行え、起動時などにUpdate確認などを組み込むことができるといったUWPの自動的なアップデート形式に対応するといった良いところどりな仕組みとなっています。 

更に利用可能なプラットフォームも幅広く、WindowsだけでなくiOSandroidもサポートしていく方針となるようです。詳細な対応プラットフォームは以下に記載があります。

msix-packaging/tdf-guidance.md at master · Microsoft/msix-packaging · GitHub

このSDKWindows Insiderになっているとダウンロードが可能で、以下のサイトからダウンロードする形になります。

Download Windows Insider Preview SDK

Insider Program加入アカウントでアクセスすると、以下のようにSDKをダウンロードするボタンがあるのでここからダウンロードしましょう。

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WaaSを意識すると、OSが更新された際にモジュールのアップデートを行うなどのスピード感が必要となるため、更新を意識した配布方法というのは非常に重要となってきます。

本来はApp-VやUWPで実行しようとしていた範囲なのかとはおもいますが、浸透の感覚を見ているとPCにはやっぱりローカルインストールという考え方が必要なのでしょうね。この仕組みがうまく回りだすと、本来のWaaSの目的であるセキュリティへの意識向上やアプリのモダン化などへ目が向いてくるのでしょうね。

逆にアプリを提供する側は、この意識を常に持ち、どんどん更新をしかけて行くという意識が必要になるのかと。

いずれにしても利用者、開発者の意識を変えていける契機になってくれるとありがたいですね。

音楽:what's it for

Office365 Visio Web AccessのEOSの延長が決まりました

私の周りのテナントではあまり使われていないのですが、世界的な需要は大きいのでしょうか。Visio Web AccessのEOSが当初言われていた2018年9月30日から2019年9月29日、と1年延長されることになったようです。

【昨年の記事】

Visio Web AccessのEOSが決定しました。 - ()のブログ

期間は延長となるものの、昨年来と同様に、置き換えに関してはVisio Onlineへの移行を推奨していますね。

ただ昨年はVisio Onlineのプレビュー終了とタイミングが重なって利用ができないような状況がありましたが、現在はVisio Onlineが普通に利用できるため、移行を意識した動作確認やVisio Onlineのページ埋め込みが実際の動作として確認できるようになっています。

モダンサイトですと、Webパーツからファイルビューアーを選択することでvsdxファイルを張り付けることができます。

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クラシックSharePointサイトの場合はJavascriptを利用してサイトを再構成することとなるのですが、その際は以下サイトを参照するとサンプルとなるScriptを入手することができます。後はスクリプトエディタパーツなどに張り付ければ、前と同じようなサイト構成で再生成できるかと。

Migrate from Visio Web Access to Visio Online – Visio Insights

ただし、Visio Onlineのサブスクリプションが必要となるため少しハードルが高いかもしれませんね。

Visioを頻繁に使っているか否かもあると思いますが、今後も継続した利用を考えている場合、あと1年の間にどの方針で行くのか検討が必要となるので、忘れずに行っていくようにしてください。

音楽:she is

Windows10 Insider Preview Build 17704のつづき

昨日お伝えしきれなかった、Build 17704の続きですが、AIによる入力支援という内容が増えています。
日本語にどこまで対応できているのかは未知数ですが、オートコンプリートやスペルミスを訂正してくれる機能などを提供してくれて、その支援回数が表示されるようです。

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また、動画再生時の光量調整機能が追加されています。
バイス側に光感知ができることが必要ですが、これができる場合、周辺の明るさに応じて動作の光量を調整してくれます。

設定はアプリ-ビデオの再生からの設定となるようですが、設定名称が自動的にビデオを処理して品質を向上する。という項目になっています。なんだかもっと広範に対応してくれそうな名前ですが、実際の対応は上記に絞られるようです。

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Windows Defenderの世界からは、状態のレポートにWindows タイムサービスが追加されています。
時刻同期が切られている際に有効化してくれるようです。
時刻同期はWindows認証の世界ではかなり重要な観点なので、この対応は有用ですね。

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そのほか、Snipping Toolが非推奨期のとなり、Ink機能の画面のスケッチを利用するよう誘導されています。

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個人的にはどちらも使い勝手が良いとまで行かなかったので、昔ながらのスクリーンショットが好きですが、Snipping ToolはWindows10ではある種目玉の機能ととらえていたところもあったので、この方向はWindows10も進化をどんどん続けていることがわかる良い機会に感じます。

最後に大きな変更点が一つ。

フォントの追加をMicrosoft Storeから行えるのようになったのは既報の通りですが、そこからさらに、フォントの追加を個人設定として行えるようになる機能が追加されるようです。
今まではフォントといえば、PC管理者がすべてのユーザー向けにインストールする必要があったのですが、Microsoft Storeからユーザーがダウロードしたものはユーザーのみが利用できるフォントとして成り立つようです。インストールにも、盾のマークがなくなって、PC全体へ影響をあたえずにインストールできるようになるとのこと。

まだ意見募集中のようですが、企業向けPCでは結構大きなインパクトが出てきそうです。
例えば、ユーザーがいつの間にか導入していたフォントを用いてプレゼン資料を作っていた場合など、ほかのユーザーで編集をしようとしたらフォントが足りない。などといったことが頻繁に発生しそうですね。。。

ただ、フォントの表現力が広がるという見方もあるので、どちらが良いのか天秤にかけるという考え方はありますね。

RS5のリリースまでには方針が決まると思いますが、どちらになるのかは意識してみていった方がよいかと思います。

音楽:トランスフォーメーション