Office365 Exchange Onlineの転送時メールヘッダが変更となるようです

最近のOffice365は既存動作の変更が多く入っているように感じますが、Exchange Onlineの転送時のEnvelope Fromアドレスが変更となるようです。

Sender Rewriting Scheme (SRS) coming to Office 365 – You Had Me At EHLO…

詳細は上記にあるように、今までは転送時にEnvelope Fromをそのまま転送していたところ、2018年7月16日以降順次、Envelope Fromのアドレスを特定フォーマットでエンコードして、FromドメインSPFDKIM、DMARC的に問題なくなるように変更されるとのことです。

このページに記載されている例は非常にわかりやすいので、これを見るとどうなるのか一目瞭然かと思います。

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オリジナルが左側で、転送設定が入った場合のEnvelope Fromが中段の太字ですね。

受信者(Recipient)はOffice365ユーザーの前提として、その受信者のドメインから送付される形に見せかけているというわけです。

この形にすればSPFレコードには送信時のIP、CNAMEが設定されているため問題なく送付される。という考え方ですね。

理にかなった形ですが、Envelope Fromを意識したアドインなどを利用している場合は注意が必要かもしれません。

音楽:説得

Office365 Office OnlineにてAdobeCloudとの連携が行えるようになるようです

AdobeといえばPDFとPhotoShopというくらい、会社の代名詞的な扱いとなっているPDFですが、Office365 Proplusでは簡単にファイル変換できるようになっているものの、OfficeOnlineではPDFファイルを作成ができないという状況がありました。

(Word OnlineなどではPDF化はできるのですが、一部という扱いですね。

Office365 Word Onlineにpdfファイル化機能が付いていました - ()のブログ

そんなPDFの扱いですが、Adobe Document Cloudという製品との統合でPDFの扱いを拡大していくというアナウンスがなされました。

Updates to Adobe Document Cloud bring integrated PDF services to Office 365 - Microsoft 365 Blog

内容を見ていると、おそらくOffice365のアドインとして、統合を行うためのツールが提供される。という風に見受けられました。

現在はOnline上だけでPDFファイルを作成しようとすると、Flowを使ってPDF作成サービスに飛ばすことくらいしかできなかったので、いろいろと幅が広がるのは良いですね。

Adobe Document Cloudを利用している方はぜひこの統合を利用してみてください!

音楽:Girls rule

Office365 Exchange OnlineでAzure RMSが自動有効となるようです

Office365 E3/E5を利用している場合Azure RMSが利用できますが、ライセンスを持っていても利用しない場合は以下の図のようにオフにすることができます。

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特にAD RMSを利用している場合(オンプレの同様の機能)は、バッティングしないようにオフにしておく必要があります。

しかしながらこの2018年7月1日よりAzure RMSの機能が自動的に有効化される旨の情報が入ってきました。

Prepare the environment for Azure RMS and AD RMS | Microsoft Docs

Azure RMS および AD RMS 用の環境を準備する | Microsoft Docs

なぜか日本語サイトにはその情報は載っていないのですが、7月より自動的に有効化されるようになるので、AD RMS利用者は互換性維持のためにオフに設定するように。という方法が記されています。

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AD RMSを利用しているケースでは6月中に以下コマンドをExchange Onlineに設定する必要が出てきます。

Set-IRMConfiguration -AutomaticServiceUpdateEnabled $false

以下に暗号化設定をExchange Onlineに行った際のPowerShellコマンドが記されているので、上記コマンドを最後に入力するようにしておくとよいでしょう。 

Office365 Exchange Onlineの添付暗号化が新しくなったようです - ()のブログ

なお、AD RMSについてはAzure RMSへの切り替えを推奨されていることもあるので、どこかのタイミングでマイグレーションすることを検討しておいた方がよいかもしれません。マイグレーションについては以下にやり方が記載されているので検討を進めておきましょう。

https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4023955/an-update-is-available-for-office-to-support-migrations-from-ad-rms-to

音楽:龍馬

Office365 ラベルアクティビティエクスプローラーとは

セキュリティ コンプライアンスセンターを開いていると、見慣れない2行になったメニューが増えていました。

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名前は ラベル アクティビティ エクスプローラーラベルがうまく利用されているかをチェックするための機能のようです。

細かい機能の詳細はないかとみていたのですが、以下に情報が。やはりラベルの利用状況を見るもののようですね。

ドキュメントのラベル アクティビティを表示する - Office 365

そもそもですが、私はラベルを利用したことがなかったので、作り方を調べてみました。
実は簡単に作れるようです。
同センターにある分類 - ラベルより作成することができます。

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ラベル名称を付け、説明書きなどを加えます。

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ラベルでは、データの保持を設定することができます。
これが設定されていると削除に制限をかけることができます。

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設定はこれだけ。後は内容を確認したうえでこのラベルを作成します。

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ラベルを作ったら次はラベルの発行です。
作成後の画面でラベルの発行ボタンを押します。

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発行も同じように次へ次へと押していく形です。

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ラベルを利用できるアプリはExchange、Office365グループ、OneDrive、SharePointから選ぶことができます。

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ポリシー名称を決め、

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内容をチェックしたらラベルの発行を行います。
なお、ここに記載があるように発行されるまで最大1日ほどかかるので、利用前に設定を行っておくことが必要です。

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後は使えるようになるまで気長に待ちましょう!

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。。。というわけで明日まで待とう、、、と思っていたのですが、5分後には使えるようになっていました笑

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ファイルを選択してプロパティを表示させることでラベルを適用できるようになります。
ラベルが見えない状態だと、このラベルの適用項目自体表示されないようです。

設定自体も、編集モードに入らずに行うことができます。

ここまで来たならラベルアクティビティエクスプローラーにも表示されるはず!ということで、再表示させてみたところ、適用を確認することができました。

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グラフの日付は1日ごとのようで、下についている一覧をサマリーしたもののようですね。

この機能をうまく利用すると、不要なラベルがわかるということなのかと思います。
不人気ラベルがわかる機能はないので、全量から調べるしかないのが今の状況なので、使われてない一覧等が出ると更によくなりそうですね。

もう少しこの機能の使いどころを検討してみたいと思います!

音楽:アルタイル

 

Office365 生産性アプリでアラートが発生しました

半年くらい前に紹介した生産性アプリの検出(Cloud App Security)ですが、久々に覗いたところ、アラートが上がってきていたので紹介します。

Office365 生産性アプリの検出機能について - ()のブログ

こんな感じにアラートにマークが表示されていました。

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アラートを押下すると頻度の低い国からのアクセス。ととらえられたようです。

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どんな状況だったのか。はアクティビティをクリックすることでわかるようになっているようです。

今回検出された原因は、久々のMCASへのアクセスであったこと。ということのようです。
どのIP帯(おそらく国帯)からのアクセスであったのか、どれくらいの期間アクセスがなかったのか。という観点でもチェックしてくれるようですね。

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この粒度で見てもらえると、確かに不審なアクセスがあったのではないか。というところに行きつくことができそうです。

今回は単純に久々に自分自身がアクセスしただけだったため、問題なし。として解決済みととしてマークを付けることができました。
右側にあるアラートを解決するを押下するとどうして解決できたのかコメントを入力することで解決済みにすることができます。

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解決済みとなると、このように緑色で先に入力した内容とともに通知がされてきます。

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逆に本当に問題が起きていた場合は関連するユーザーのアカウントを停止するなどの処置を即座に行うことができます。

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ここまで見ていると、事前の運用設計が非常に難しそうですが、チェックからエスカレーションまでと判断の観点をうまく切り分けて運用設計を行えばかなり有用なセキュアツールとなりそうです。

ライセンス的に利用できる場合(Office 365 Enterprise E5に含まれます)はぜひ積極的に利用していきたいですね。

音楽:Go Dark

Office365 Office Onlineのようこそ画面が更新されているようです。

Office Onlineのようこそ画面が全面的に更新されていました。

上部に新規作成のボタン群があり、下に最近利用したファイルが表示される形となりました。

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Excel、Word、Power Pointがこの形になっていますね。

ちなみにOffice365 Proplusではまだ前のままですね。
そのうち同じ構造に調整されていくのかと思います。
次の大規模バージョンアップは1809になるので、そこのタイミングですかねぇ、、、

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ちなみに、上下に分かれた下側は、最近のファイル以外に固定、自分と共有、探索と3種類の項目が連なっています。

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この中でちょっと気になるのは探索でしょうか。

現時点でほかユーザーが作業しているブックを確認してくれるようです。

TeamsやSkypeで作業調整をした結果、ファイルのアドレスを共有するなどが今までの共有手法だったと思いますが、誰かが開けばここから見つけることができるということになりそうです。このレベルをちゃんと利用するとなるとやっぱりデスクトップ側の対応が追い付いてくれることを祈りたいですね。共有のようなオンライン利用の場合、デスクトップ版を意識する必要はないのかと思いますが、やっぱり手元のアプリは安心感がありますからね汗

是非この機能はいろいろな機種で実現していってもらいたいですね!

音楽:face on

 

windows10 Build 17686の外部ファイルアイコンとDefenderスキャン

RS5が出てきた当初、外部ファイルにはアイコンに大きな盾のマークで外部ファイルであることが分かる印が付いていましたが、Build17686ではその痕跡が跡形もなくなくなってしまいました。

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下部のセキュリティ欄には他のコンピューターから取得した旨は表示されていますが、アイコンに盾のマークはなくなっています。

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逆に、右クリックした際にはDefenderスキャンの項に盾マークが表示されていますね。
なんだか、アイコンのサイズが大きいので少し不格好です。

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このアイコンを押下すると、Windows セキュリティが立ち上がります。
そして一瞬だけカスタムスキャンが実行され、、、

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何事もなかったかのようにふるまってくれます汗
スキャンファイルの名前などは表示されないため、スキャンしたのかどうかがわかりにくいですね。上記のスキャン結果も、10回ほどキャプチャを取り直してようやくとれたくらい、一瞬しか表示されませんでした笑
それでもファイル名は記されていないので、想定したものがスキャンされたかはわからない、、、

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こういったところは改善の余地があるように思えます。ぜひファイル名が表示されるようになってくれるとよいですね。

音楽:MEMORY OF FANELIA