Office365 Proplusのデザインが変わります

立て続けに衝撃的な事実が。

 

Power and simplicity—updates to the Office 365 user experience - Microsoft 365 Blog

Office2007発売以来、10年間にわたり親しまれてきたリボンが大きく変容するとの発表がなされていました。

そのイメージがこちら。
リボンではあるものの、1行に集約されたかなりシンプルな構成を目指したものになっています。

【新型リボン】

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発表後に自テナントのWord Onlineでどのように表示されるのか見てみましたが、幅広のリボン表示となっていました。

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こうして見比べると、かなりシンプルになっており、使い方を分かった中ではこの形はわかりやすいように思えます。

(逆に最初はとっつきにくいかもしれませんね。説明が全般的に省かれているので)

旧来のリボンに戻すためのトグルが右上にあるようなので、これを使うことで機能がわからない状態にならないようにしているのかもしれません。

今回の更新はざっと見た感じ、新しい機能が提供されるような形ではなく純粋にリボンの変更のようですね。
マクロなど操作系への影響がなければ。ですが、画面を広く使える分結構いい方向への改善のように思えます。

この改定は7月のInsiderリリースでユーザーに提供されます。
Home以外がどのように変更されたのか、今から気になりますね!

音楽:lev low

Office365 OutlookでBOXなどと連携ができるようになるようです

今日、管理者ポータルに入ったところ、アンケートの徴収がなされました。
いつもと違う感じだなーと思いながら答えていたら、衝撃的な内容が入ってきました。

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なんと、サードパーティークラウド(Box、DropBox、GoogleDrive)と連携し、添付ファイルとして直接取得できる機能が加わるようなのです。

以下資料はOWAMailboxPolicyのパラメータ資料ですがThirdPartyAttachmentsEnabledという項目が追加となっていて、設定することでアクセスができるようになるということでした。

https://docs.microsoft.com/en-us/powershell/module/exchange/client-access/Set-OwaMailboxPolicy?view=exchange-ps

早速設定をチェックしてみたところ、私の環境では適用されているようでした!

以下のコマンドをPowerShell上で実行することで設定値を確認することができます。

事前に接続を行い、、、

$UserCredential = Get-Credential
$Session = New-PSSession -ConfigurationName Microsoft.Exchange -ConnectionUri https://outlook.office365.com/powershell-liveid/ -Credential $UserCredential -Authentication Basic -AllowRedirection
Import-PSSession $Session

 

メールボックスに設定されたポリシー名称を確認し、、、

Get-CASMailbox -id メールボックスID | format-list OwaMailboxPolicy

OwaMailboxPolicy : ポリシー名称

 

そのポリシーの中身を確認する。という流れです。

Get-OwaMailboxPolicy -Identity ポリシー名称

 

こんな感じに表示されます。

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残念ながら機能はまだ有効となっていないのか、出てくる項目はOneDriveだけとなっていました。

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このサードパーティーとの連携を許す感覚、Flow等も同じ感じですが心地よいですよね。

必要なものは何でもつなげていくことで生産性を高めていいよ。という意思表示だと思いますが、頭が下がるレベルの潔さですね。

この流れ、どんどん進めていってもらいたいですね!

音楽:lava (feat. POP ETC)

 

Office365 SharePoint Onlineでのモダンドキュメントライブラリのチェックアウト動作の違い

モダンSharePointサイトと、旧タイプのSharePointサイトでのチェックイン状態の違いが記載されているサイトがありましたので紹介いたします。

モダンとクラシックの"必須"プロパティの動作の違い - SharePoint

必須のプロパティに情報がない場合、どういった動作になるのか。ということが記載されているのですが、ファイルのアップロード、新規作成の際に必須プロパティが設定されていない場合に動作が変わってくるようです。

あまりこの観点で意識してみていなかったのですが、表示状態が異なるだけで動作も大きく変わってくるというのは意外でした。

必須のプロパティを後で設定したいといったケースではこの修正が地味に効いてくる気がします。
とくにTeamsからデータを作り始めた時などでは、初期から複数人で共有しながら作業が行えるといった点でうまく使っていくことができるのではないかと思われます。

音楽:子鹿

Office365 Outlook on the webのアドインサンプルを動作させる編

前回に引き続き、VSCodeを利用してアドインを動かしていきましょう。 

まずはワークスペースフォルダを追加しましょう。

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ソース管理の横にあるリポジトリの初期化ボタンを押しましょう。

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以下アドレスよりClone or downloadを選択し表示されるダイアログよりDownload ZIPでファイルをダウンロードし、ワークスペースに入れましょう。

https://github.com/OfficeDev/Outlook-Add-in-On-Send

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ワークスペースに配置するとエクスプローラー上にこのアドインが表示されるようになります。 

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エクスプローラーを開いていくと、それぞれコードが記載されています。 

例えば、送信時にメールのCCにアドレスをセットするには、app.jsのaddCCOnSendにアドレスを書き加えてみましょう。

また、一緒に入っているContoso Subject and CC Checker.xmlも書き換える必要があります。書き換える内容は、この機能をホストしているサーバー情報を記するのですが、この時点ではこの機能をホストしているサーバーはありません。Azure App Serviceを立ち上げるのが簡単なので、VSCode上から呼び出せるようにしてみましょう。

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VSCodeには、拡張機能としてAzure App Service というものがあり、Azure上でサービスを簡単に起動させることができる機能が搭載されています。入れておくと、コードを書いてそのまま起動。というところまで一元で準備することができます。

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インストールしてエクスプローラーより場所を追加しようとすると、デバイスのログイン画面が表示されます。アプリケーションが発行したコードを入力するように促されますので、VSCode上に表示されているコードを入力しましょう。 

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こんな感じに右下にコードが表示されます。

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これでアプリのデプロイまで完了です。
Contoso Subject and CC Checker.xmlにこのサイトのURLを記述しておきます。

後はOutlookよりアドインを有効化する必要があります。

オプションからファイルの追加を選びこのXMLを選択します。

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あとはインストールを押下するのみです。

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ちなみにこのアドイン、既定の状態では送信時に機能が動作しないようになっているため、うまく動きません。

以下URLに記載のあるように、OnSendAddinsEnabledをオンにしたポリシーを用意し、ユーザーに設定しましょう。

Outlook アドインの送信時機能 | Microsoft Docs

以下コマンド例では、OWAOnSendAddinAllUserPolicyという名のポリシーにOnSendAddinsEnabledをセットして、mitomoha@.onmicrosoft.comにポリシーを割り当てています。

$UserCredential = Get-Credential

$Session = New-PSSession -ConfigurationName Microsoft.Exchange -ConnectionUri https://outlook.office365.com/powershell-liveid/ -Credential $UserCredential -Authentication Basic -AllowRedirection

Import-PSSession $Session

New-OWAMailboxPolicy OWAOnSendAddinAllUserPolicy

Set-OwaMailboxPolicy -Identity OWAOnSendAddinAllUserPolicy -OnSendAddinsEnabled:$true

Get-OWAMailboxPolicy OWAOnSendAddinAllUserPolicy

Get-User -Identity 'mitomoha@.onmicrosoft.com' |Set-CASMailbox -OwaMailboxPolicy OWAOnSendAddinAllUserPolicy

これでアドインが動作するようになりました。

以下のように、送信時に条件がそろうと、、、 

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自動的に送信がブロックされ、CCにメールアドレスが追加される動作が確認できました。

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先ほどはAzure Appをサーバーとして準備しましたが、止めておくと以下のように通信ができなかったというエラーとなります。

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残念ながらこの機能、Outlook on the Webでのみ動作し、スマホアプリなどでは動きません。

各種あるアプリで同一の動作が行われるようになると、かなり使い勝手が良いものになりそうなのですが、、、

この辺りはそのうちの改善に期待ですね!

音楽:エスケイプ

Office365 Outlook on the webのアドインサンプルを動作させるための手続き編

前回見たサンプルコードですが、動作までは見れていなかったので動かせるところまでもっていきたいと思います。

コーディングから離れてはやうん年、このタイミングでVSCodeを入れることになるとは。

このサンプルはhttpsで動作させる必要があるということで、手っ取り早く行うために、Azure Web Serviceを用いて動作させます。
Git等があればそれで済むのですが、GUIでちゃちゃっとデプロイするため&今後の対応のためにVS Code+Git+Node.jsをインストールしておきます。

まずはVisual Studio Codeをダウンロードします。

Visual Studio Code - Code Editing. Redefined

VSCodeSetup-x64-1.22.2.exe

選択肢の少ないセットアップのため迷うことはないと思います。

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使用許諾はちゃんと読んでおきましょう。

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インストール先ですね。特に変更する必要はないかと。

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スタートメニューのグループです。(いまやプログラムグループというのですね、、)

これもそのままでよいかと。

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初期状態が以下となっていますが、PATHは通しておいた方がよいと思います。PATHへの追加はチェックしておきましょう。

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後は待てばインストール完了となります。

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インストールを終え、起動するとこんな感じにGitモジュールがないと怒られます。

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これも必須ではないですが、Gitのインストールを行っておきましょう。  

Gitモジュールを以下よりダウンロードし、インストールを行います。

https://git-scm.com/download/win

Git-2.17.0-64-bit.exe 

こちらはインストールパラメータがいくつかあって厄介です。
自分用の備忘録ですが、私は以下のように展開しました。

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インストール場所は初期値のまま。 

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コンポーネントの選択も初期状態で。
下部のバージョンチェックはチェックしておいてもよいかもしれません。

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こちらではプログラムグループではなくスタートメニューですね笑
よかった、私だけが取り残されていたわけではなさそうです。 

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デフォルトのエディタを選びます。VS Codeを選択できるようでしたので、これを選んでおきましょう。 

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PATHへの登録をどうするか。という項目です。
初期はBash onlyですが、Windows Command Promptで利用するかなーと思い、これを選択しています。 

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HTTPSのライブラリをどうするか。というところですね。
時々OpenSSLに脆弱性が見つかったという案内が出たりしますが、意識しておけば問題ないでしょう。 
社内CAを構築している場合は下を選択するとよさそうです。

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これはどうすればよいのかわかりませんでした。
標準はチェックアウトはCRLFで、チェックインはLFにコンバートで。ということのようです。
要するに、Git上はUnix形式で保存しますよ。と。

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設定用のターミナルのエミュレートモードの選択です。Teratarmなどを利用していればTTY選択がよいのかな。
最近そのあたりを追っていないので最近のトレンドがわからず、Windows デフォルトにしておきました。 

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最後に機能設定です。キャッシュを利用するかなどなので、すべてチェックを入れておきました。

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インストーラー終了後、最初の動作を決まます。リリースノートの閲覧にチェックが入っていますが、外してよいかと。

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ここまでで、利用には差しさわりないのですが、デバッグなどを行う際に有用なNode.jsも合わせて入れておきましょう。

Node.jsをインストールします。

https://nodejs.org/en/

バージョンが2系統ありますが、新しいほうの選択で良いかと。

node-v10.0.0-x64.msi

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このセットアップもそんなに難しくないです。基本は次へ。となります。 

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規約はちゃんと読んでからチェックをしましょう。

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インストール場所です。
最近のアプリはすべからくProgram Filesに行ってくれるので良いですね。

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インストール機能の選択です。こちらはそのままでよいかと。npmも使いやすいですからね。

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設定はこれだけ。簡単でいいですね。
このインストーラーの場合、UACが最後に出てくるタイプです。ここでUACの入力を行います。

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これでインストール完了です。VS codeでF5を押下することでWebサービスを立ち上げることができるようになります。

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アプリのインストールも一筋縄ではないですね、、、
引き続きアドインサンプルを動作させるところまでもっていければと思います。

音楽:サードワルツ 

 

Office365 Outlook on the webのアドインにItem Sendイベントが追加されていました

OutlookのWeb版で一番欲しかった機能がいつの間にか登場していました。

On send feature for Outlook add-ins | Microsoft Docs

ざっと読むと、個人のメールボックスでのみ利用可能なItem Sendイベントというものが提供されており、それを利用することで、送信ボタン押下時のイベントを同期制御ができる。ということのようです。

OutlookVSTOで実現できていた送信制御と同様のことが行えるという感じのようですね。
ただし、共有メールボックスやグループメールボックスでは利用できないようです。
この辺りは是非バージョンアップしていってもらいたいところです。

なお、私もまだ動かせていないのですが、この説明だけだとよくわからん!と思ってよく読んでいくと、GitHubにあるサンプルコードと連動しているらしく、そちらのコードを読みながらでないと、何を言っているのかさっぱりなので注意が必要です。

GitHub - OfficeDev/Outlook-Add-in-On-Send: Learn how to check for restricted words in an Outlook email message body, add a recipient to the CC line and check that there is a subject in the email on send.

ざっくり読むと、このサンプルでは、ローカルのIISにアクセスして、業務ロジックを実行する形になっています。
本番コードとする場合はAzureなどにソースを載せて動作させる必要があるってことですね。
なお、コードの提供時期を見てみると、2017年4月。ということで、ずいぶんと前から同期コードとして利用できていたようです。
やっぱり情報を追うって大切ですねぇ、、、
音楽:炎と雨

Windows10 Build 17686でました

今週もInsider Previewが発表されています。
こういった定例感を出してもらえると、利用側としては構えていられるので良いですよね。

今回のBuild 17686では、地域の設定がコントロールパネルから設定アプリに変更となりました。

設定-時刻と言語-地域内で設定が行えるようになりました。

【地域】

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なお、コントロールパネル内の地域についてもまだ健在で、地域を起動すると旧バージョンの画面が表示されました。

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よくよく見比べると、旧バージョンの表示では当日を指しているのに対し、設定アプリ側ではWindows 10 RTM リリース日の2015/7/29を指しています。粋な計らいですね。

 

また、その下にあるLanguageという項もローカライズ対応が行われておらず、今後修正が入るものと思われます。

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こちらでは、Local Experience Packのダウンロードリンクが新設されたように見えました。
これを開くとアプリストアが起動し、多数の言語一覧が表示されました。

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このリンクもちゃんとSetsで起動しており、一連の作業を一つにまとめるという考え方がうまく動作しているように見受けられました。

そのほか、MR関連でもアップデートがあったようです。

日に日に進化するRS5、今後はどのような機能が追加されてくるのでしょうか。楽しみですね!

音楽:Because