Microsoft 365 のメール機能には複数の人にメールを展開する配布グループというものが備わっています。
もともとグループウェアだった Exchnage の名残が強い機能のため、一般的なメーリングリストとは異なり、参加者を確認可能なものが配布グループなのですが、この配布グループの管理は Outlook の設定画面から遷移していくため、あまりアドレスを意識することはなかったのではないかと思います。
このように、設定を見ると左下に outlook.office.com の中で遷移していることが分かります。
しかしながらこのアドレス、 2024 年 4 月以降、以下の microsoft.com 配下のドメインに変更されることになったようです。
https://admin.exchange.microsoft.com/?page=groups#/
このアドレスを開くと、所属しているグループが表示されるようになっています。
そしてタブで切り替えることで所有しているグループ。すなわち自身がオーナーの配布グループを見ることができ、これらのページから参加や脱退、作成といったことができるようになっているのです。
4 月の切り替わりまでは以下の office.com ドメインなのですが、同時に両方のタブの内容が表示されており、表示までに時間がかかるという問題があったのですが、それらが解消されている形ですね。
https://outlook.office.com/ecp/MyGroups/PersonalGroups.aspx
システムを管理している立場からすると、この admin.exchange.microsoft.com のようなアドレスは、システム管理に使うアドレスであることから社内環境からのみアクセスできるように制御しているケースもあるかと思います。今回の変更によってそのようなケースでユーザーに配布グループの管理を任せている場合はアドレスの開放が必要になるので、切り替えが完全に完了する 2024 年の中盤前までに設定の切り替えを検討することをお薦めします。
ユーザーに管理を解放せずにシステム部門への依頼などで行う場合はそのままでも問題ないはずなので、うまく使い分けてみてください。
音楽:ウィルゲム離陸