コンプライアンスセンターを開いていたところ、ホーム画面に見慣れない色のタイルを見つけました。
https://compliance.microsoft.com/homepage
Microsoft Priva 試用版 とあり、新たな仕組みが追加された模様です。
いろいろ調べてみると以下の Microsoft Priva プライバシー管理のようですね。
Microsoft 365 の新たな機能になるようです。
https://www.microsoft.com/ja-jp/security/business/privacy/privacy-management-software
今までコンプライアンス系の仕組みは Microsoft 365 E5 またはそのサブセットである E5 compliance というライセンス群に属していましたが、以下を見る限り新たなアドインオプションとなっているようです。
さらに Priva は 2 つの機能に分かれているようで、月 540 円のリスクと年 21,720 円の主体権利要求で成り立つみたいです。
リスクは上記で見つけたコンプライアンスセンターの機能ですね。
試用版を有効にしてみたところ、まずは情報の分析が行われるようです。
下のほうを見ていくと、個人データのどこに格納されているのか、それが活用されているのかどうか。といった情報を確認できるようになるようです。
ダッシュボードは左ペインのかなり下方に用意されています。
個人情報が多く収集されていれば保護を警告し、部門間の受け渡しを制限し、使われていないものは削除するようアナウンスする。という流れのようです。
リスクはなんとなくわかりますが主体権利要求がちょっと難しいですね。
Power Automate のテンプレートを利用するための機能のようで、そちらを見てみたところ Subject Rights Requests で検索するとこれにヒットしました。
https://japan.flow.microsoft.com/ja-jp/templates/
特定のタグを持ったファイルを見つけ出して転送するようなイメージとなるようですね。
なおこの Priva ですが、以下の Security Blog にて取り上げられていました。
また、 docs でもライセンスガイダンス内でちょっとうたわれています。
なんとなくデータを AI 管理するような仕組みに見えるので、面白い取り組みなのかなと感じます。ただし費用対効果の面では未知数なので、利用事例が増えてくることで判断できるようになるのではないか。といったところでしょうか。
情報の持ち方については、国の制度によっても求められることが大きく変わってくると思います。国内でどれだけ必要となるか、動向が気になりますね!
音楽:風蘭