Microsoft 365 SharePoint のクラシックリストの適用範囲が狭まるようです

SharePoint のリストには 2種 の表示形式があります。
クラシック表示と呼ばれる SharePoint 2010 から採用されている形式と、 2016年 から利用可能となったモバイルブラウザでも表示が崩れないモダン表示形式です。

この 2つ は表示できる内容が異なることもあり、通常は初期表示がモダン表示になっているのですが、切り替えができるようになっており、用途に応じて使い分けするのが一般的でした。

その中でも JSLink の機能を使った表示のカスタマイズを行っているケースと Web パーツをフォームに埋め込むカスタマイズを行っているケースは特殊で、初期表示もクラシック表示にすることができました。

が、最近はモダン表示が標準となり、徐々に行えることも増えてきたため切り替えて利用することも少なくなったように感じます。

【クラシック表示のリスト】

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【モダン表示のリスト】

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そのためなのか 2020年 10月 25日 以降に作成されるリストから JSLink 利用と Web パーツを利用したリストもモダン表示が初期表示に変更となるようです。

以下の docs サイトで書かれているモダン表示に互換性がないケースパターンが対象の変更という感じでしょうか。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/sharepoint/dev/transform/modernize-userinterface-lists-and-libraries?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

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おそらくですが、以下のスクリプトを使ってモダン表示を行えないように設定している場合はもとのままになるのではないかと推測されます。(が、使い勝手の面から考えるとあまり行わない方がよいのかと思います。)

https://docs.microsoft.com/ja-jp/sharepoint/dev/transform/modernize-userinterface-lists-and-libraries-optout?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

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実際には以下のライブラリ/リストの設定を行うことでクラシック表示を標準にすることもできるので、表示形式が変わったと感じた時は、この変更を行うとよいでしょう。

ライブラリ/リストの設定から詳細設定を選びます。

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下部にあるリストの表示項目でクラシック表示を選択します。

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最近は徐々にではありますが SharePoint 自体も Teams のバックグラウンド機能の方向に舵が切られている感じもあるので、細かく手を入れることが少なくなってきた感がありますよね。

こういった流れはカスタマイズを減らす流れなので少し寂しい感じもしますが、あるものを如何にそのまま有効活用していくか。という原点に立ち返るのには絶好の機会です。ぜひこういったタイミングを活用して、頭を柔らかくいろいろな検討を行っていきたいですね。

音楽:Break out