Office365 Exchange Online オンライン-オンプレでのメールボックス移行エラーについて

OWAFV15

 

先日ちょっと話題に出したオンラインからオンプレへのメールボックス移行のエラーですが、以下に対応方法が載っていました。

moveRequestコマンドを発行した際に進捗率10%でTransientFailureTargetなどが発生した際の対処法となります。

Troubleshooting Mailbox Migrations - ITKB - Confluence

まずはGet-MoveRequestStatistics に -IncludeReportオプションを付けて実行し、
詳細ログを取得します。

詳細ログのエラーに/Finder/OwaFV15から始まるフォルダ名が記されていたらこのケース。
検索フォルダー(外部に見えない、未読既読を管理するようなフォルダーも含まれます)が破損しており、移動できないケースが多いとかなんとか。

この情報はメタデータの塊らしく、削除してもユーザーデータに影響を与えないものとのこと。エラー時はサクッと消しちゃうのがよさそうです。

この/Finderから始まるフォルダは、検索フォルダに紐づきます。そして、FV15の後に続く文字である程度のフォルダの関連付けができます。(例えばOwaFV15.1Mentionedで始まれば、メンションの関連フォルダと推測できます。)
Outlookから見える位置にあればOutlookでフォルダを消し、なければEWSやMAPIの構造を閲覧するツールで消しましょう。上記ではMFCMAPIというツールを推しています。

MFCMAPI - Home

個人的にはEWSでスクリプトを書くのがおすすめです。この辺りを使えばさほど苦も無くかけるかと。

FindFolder operation

このフォルダを消すとそのまま10%から動き出すと思います。

動かない場合はMoveRequestを一旦停止し、–SkipMoving FolderRestrictions, FolderViewsオプションを付けることで移行できたりします。ハイブリッド移行はかなり何が起こるかわからず、苦戦する領域の一つですが、一つずつ問題をつぶして移行を完了するのがお仕事の人も多いと思うので、めげずに根気よくやっていきましょう。

音楽:ユニバーサル・バニー