Office365 古いアイコンの格納場所について

前回新しいフォントのつくりを学びましたが、今回は既存のアイコンを見ていきたいと思います。
既存のアイコンはWebフォントという技術で作られており、これまた通常の画像ファイルではありません。いうなればTTFフォントでアイコンを作っているという形でしょうか。

じつはWindows10でもこの技術は多用されていて、Segoe MDL2というアイコン群がWindowsのタスクトレイなどで利用されています。

そちらは以下サイトにてガイドラインが出ているの一読してみるとよいでしょう。

Segoe MDL2 icon guidelines - Windows UWP applications | Microsoft Docs

で、今回はOffice365のアイコンです。
これは上記のアイコン群には含まれていません。ではどこにあるのかというと、、、

前回と同じようにブラウザのソースを見てみましょう。初期画面でF12を押します。

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ソースの表示画面になるので、旧アイコンを要素選択してみましょう。例えば管理等です。
選択すると、Stylesのところに「staticstyles」から始まるcssへのリンクが出てきます。
これを選択していきましょう。f:id:mohessu:20190224181923p:plain

するとwoffファイルへのリンクが表示されるのですが、その文字の少し前にohpOfficeMDL2Iconsという文字から始まるフォントの情報が。
そこに直後にurl(data:から始まる文字列があり、そこから=までの文字がフォントの情報を示す形になっています。
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ポータルトップとアプリ一覧の画面で同じアイコンが利用されていますが、staticStylesの中にある●●Logo:beforeという関数にcontent:という項目がフォントのコードとなっています。 

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先ほどのフォント情報とこのコードが出会うことでアイコンが表示されているということですね。

ざっと手元から見えるアイコンを調べていくと以下のような形となります。

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こちらはSharePoint Onlineなどでは読み込まれていると思うので、サイトで利用していくことができるのかと思います。

これからはこれらのアイコンはどんどん使われなくなっていくことかと思いますが、Webフォントは使えるので、技術を覚えていくとよいでしょう。

音楽:Without a word

Office365 新しいアイコンの抽出を行ってみたいと思います

今回本格的に入れ替わった新しいOffice365のアイコンですが、アイコンの提供方法も大きく変わったようです。

今までのアイコンは単色形式のアイコンでしたが、これはWebフォントを利用していた為でした。
これが、新しいアイコンではSVGというフォーマットに変わっておりました。
SVGとはScalable Vector Graphicsの略で、画像ではなく絵の頂点を集めたものとなるので、拡大縮小などを行ってもきれいに表示できる図形となります。

このフォーマットなので、サイズ違いでアイコンを用意する必要もなくなるので全体としてネットワーク容量も削減できるということですね。

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さて、このアイコンですが、どういった構造となっているか見てみましょう。

Chromeでソースを表示し新しくなったアイコンの要素を選択すると、CSSを確認することができます。

backgroundという要素がSVGファイルとなっています。

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この要素を選択して右クリックOpen in new tabを押すことでブラウザの別ウィンドウが表示されます。

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別ウィンドウではこのようにサイズも自由自在に表示することができます。

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このSVGファイルはまだマイクロソフトからどういった権利宣言されたか不明であるため一般利用はできないのですが、参考までにどういった形で作られているのかは覚えておいてもよいかと思います。

最近はこういった方法で画像を展開するのですね。モダンサイトの作成という観点でも構造を理解しておくことは重要ですね。

音楽:ヘイボーイ

Windows10 タッチパッド ジェスチャの詳細設定について

 Windows10はペンやタッチパネルを駆使して生産性を劇的に高めていけることが一つの利点として取り上げられていますが、実はタッチパッド利用でも従来のOSに比べて様々なことが行えるように改善されています。

今回はタッチパッドの設定で行える内容を見ていきたいと思います。

タッチパッドの設定は、設定アプリの中にあるデバイス - タッチパッドから確認します。

タップの時の動作は1本指で左クリック、2本指で右クリック、右下のボタン押下で右クリックが初期動作として定義されています。

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それ以外には1本指で2回タップして左クリックの押しっぱなしを再現することが可能となっています。

スクロール系は2本指でのドラッグ、ピンチアウトを利用したズームを備えています。
実はこのドラッグ、スクロール方向を逆転させることができるんです。

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3本指、4本指ではスワイプ動作を上下左右の4方向およびタップ動作にアクションを割り当てることができます。

3本指はアプリを切り替える、4本指はデスクトップを切り替えるが初期設定ですが、オーディオボリュームを変更するように設定することも可能です。

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タップはWindows Searchの起動、アクションセンターの起動、再生停止、マウス中央ボタンのクリックと同じ動作とすることを設定することができます。

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下の方に関連設定があり、その中のジェスチャの詳細な構成を押すことで様々な動作に変更することができます。変更可能な動作としては3本指、4本指のタップと上下左右のスライドです。

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設定できるアクションはタップでは先の4種に加え、進む、戻るとカスタム動作の3種です。

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上下左右のスライドはウィンドウの最大化など18種のアクションを割り当てることが可能です。

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中にはカスタムショートカットというものがあるのですが、キーボードをエミュレーションする機能となっていました。
ボタン1つをキャプチャするだけだったのであまり使いど頃がなさそうな感じなのですが、マクロコマンドのように使うのでしょうか。

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実際の運用も様々に活躍しそうな複数指でのタップですが、いろいろと動作割り当てを変更して使ってみると面白いかと思います。ぜひ一度この画面を起動してみてください。

音楽:gonna rice

Office365 Skype for BusinessからTeamsへのアップグレードサイトが更新されています

Skypeのアップグレードを促され始めた案内をさせていただいてから早4か月程度が立ちました。最近の状況がどうなっているのか気になったので、いろいろ確かめてみました。

Office365 SkypeからのTeamsアップグレード計画が表示されるようになりました - ()のブログ

まず、大きいところとして以下のサイトでの案内でしょうか。
更新が2019年2月とかなり最近となっています。

Migration and interoperability guidance for organizations using Teams together with Skype for Business | Microsoft Docs

今までとの違いとしては、「NotifySfbUsers」という項目が増えたことでしょうか。

管理センターで確認してみたところ、日本語ではTeamsへのアップグレードが利用できることを通知という形で訳されているようです。

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これをオンにしておくとSkype for Businessを利用しているユーザーにまもなくTeamsに切り替わるアナウンスのポップアップを表示させるという機能となっているようです。

また、アプリの基本設定の中にSkype for Businessを利用している最中にTeamsをバックグラウンドでダウンロードするという面白い選択肢も追加されていました。

事前にやれることはすべてやっておくというスタンスは今まであまり見なかった形なのではないでしょうか。

当時はまだ表示されていなかった共存モード、Teams Onlyも提供されるようになり、PowerShellで利用可能な会議室やチャットのみの設定も合わせ、移行までの道のりができてきた感じです。

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現時点での会議室利用可否、チャットのみなどは現在鋭意実装中といった感じです。

Teams client experience and conformance to coexistence modes | Microsoft Docs

これからアップグレードを考えられている方は是非一読をお勧めします。

音楽:雨のワルツ

Hololens2が発表されました

1か月くらい前から2019年2月24日のイベントで発表になるであろうといわれていましたが、予想の通りHoloLens2がアナウンスされました。

まず気になったのがどのようなCPUを搭載しているかですが、なんとSnapdragon 850となっていました。そしてOSはWindows Holographic Operating System。前世代はAtomが載っていたのですが、Atom自体が終焉したこともあり必然的にARMによってきたということかと。Windows on Snapdragonは今後こういったところでも活躍していくということですね。

HoloLens 2—Overview, Features, and Specs | Microsoft HoloLens

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実はこれに先立って、2018年12月頃にARM64bitのコンパイラが提供されるなど、Visual Studio関連のアップデートがあったのですが、この下地を作っていたのですね。

さて、このHoloLens2ですが、日本でも予約を開始しているようです。

HoloLens 2—Pricing and Preorder | Microsoft HoloLens

 

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これを見る限り、電話で連絡することで案内を受け取れるということのようですね。

販売価格は3,500ドル、もしくはDynamics365 Remote Assistのセットで月125ドルというところから選択可能となっています。このRemote AssistはAndroidとHoloLens2で提供されるモバイル向けのアシスタント機能となっており、Windowsのリモートアシストと同様に有識者と現場をつなぐ架け橋となるようです。

初代が発売からだいぶたっていたので、この2世代目の活躍が期待されますね。

音楽:たのしいさんすう

Windows10 Insider Preview Build 18343リリース

またまた私のコンピュータで新しいInsider Previewがインストールできなくなったりしており、ここ数週間Windows10系の更新ができていませんでした。

が、19H1に向けて更新はどんどん進んでおり、さらにSkip Aheadも動き出して、2台体制に状況が一変しています。

まず、Skip Aheadですが、20H1向けの開発に着手することになるようです。
今まではRS4の後半からRS5の準備が始まるようなスピード感でSkip Aheadが存在していましたが、今回からは19H1のリリース準備完了後に19H2に入り、Skip Aheadは1つ飛ばした形で検討が進みます。確かにSkip Aheadが発生するころには最終バグつぶしばかりになっていたので、機能を求めるInsiderはみなSkip Aheadへのパスに行っていたのではないでしょうか。
この改善で細かな製品上のバグをチェックするメンバーと、新機能を追うメンバーとに明確に分けることができそうですね。

さらにWindows Sandboxで設定ファイルが利用できるようになるという改善が図られたようです。

Windows Sandbox - Config Files - Microsoft Tech Community - 354902

設定ファイルを作成し、 そのファイルを基にSandboxを起動できるようになったとのこと。

さっそく以下のデモ設定をwsbファイルとして作成してSandboxを起動してみました。

<Configuration>
 <VGpu>Disable</VGpu>
 <Networking>Disable</Networking>
 <MappedFolders>
  <MappedFolder>
   <HostFolder>C:\Users\Public\Downloads</HostFolder>
   <ReadOnly>true</ReadOnly>
  </MappedFolder>
 </MappedFolders>
 <LogonCommand>
  <Command>explorer.exe C:\users\WDAGUtilityAccount\Desktop\Downloads</Command>
 </LogonCommand>
</Configuration>

設定としては一部フォルダのリダイレクトとログイン時のコマンドインジェクションとなります。

設定どおり、親のPCからダウンロードデータフォルダを共有でき、ログイン時にエクスプローラーが起動するように動いてくれました。

データの共有はデスクトップにフォルダが現れるようです。

うまく利用すれば、初期設定を作りこめそうですね。

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また、このバージョンからWindowsエクスプローラーで、.から始まるファイルを作成できるようになりました。
GitHubやHTTP、FTPなどの設定ファイルは「.」から始まるファイルが多いため、この改変はかなり大きなものとなるような気がします。

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念のためOffice365で「.」から始まるファイルがアップロードできるか試しましたが、問題なくアップロードできるようなので、OneDriveでの同期でも問題なく利用できそうですね。

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ちなみにWSLとの連携性にも改善が入ったようで、それぞれにデータのやり取りができるようになったとのこと。

19H1も佳境ですが、追加可能な機能はどんどん入れていってもらいたいですね。

音楽:Moon

Office365 Surface Hub向けのOffice365ライセンスが提供され始めました

Surface Hub2は2019年と2020年に2S、2Xが発売することとなっていますが、それに先駆けて対応するライセンスが発表されました。

New Office 365 licensing options for Surface Hub - Microsoft Tech Community - 339238

ライセンスの名前はミーティングルームという形となるようです。

現在の管理センターですと、ホーム - サービスを購入するの選択で確認することができます。

Skype、Teams、Intuneの3つが記載されていますね。

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プレビューの管理センターでも確認してみましたが、こちらでは残念ながらどの機能が使えるのかはわからないですね。 ちなみにこれはその他のサービスに分類されているため、その他を選択した後に見えるようになっています。

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このような感じで使える機能は見えませんでした。

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ブログには利用できる機能一覧が記されており、それを見ると、Skype P2、Cloud PBX、Teams、Intune、電話会議の5種がパッケージングされたライセンスとなっています。

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会議室にもメールボックスが付くので、それらを訴訟ホールドしたい場合などはアーカイブオプションが必要となったりしますが、そういったことを想定しない場合は使いやすいライセンス群になりそうですね。

Surface Hubだけでなく、会議室に設置したPC用途にも利用できるため、Office365 EX +αの部分として必要に応じて利用を検討してみではいかがでしょうか。

音楽:Button2