またまた私のコンピュータで新しいInsider Previewがインストールできなくなったりしており、ここ数週間Windows10系の更新ができていませんでした。
が、19H1に向けて更新はどんどん進んでおり、さらにSkip Aheadも動き出して、2台体制に状況が一変しています。
まず、Skip Aheadですが、20H1向けの開発に着手することになるようです。
今まではRS4の後半からRS5の準備が始まるようなスピード感でSkip Aheadが存在していましたが、今回からは19H1のリリース準備完了後に19H2に入り、Skip Aheadは1つ飛ばした形で検討が進みます。確かにSkip Aheadが発生するころには最終バグつぶしばかりになっていたので、機能を求めるInsiderはみなSkip Aheadへのパスに行っていたのではないでしょうか。
この改善で細かな製品上のバグをチェックするメンバーと、新機能を追うメンバーとに明確に分けることができそうですね。
さらにWindows Sandboxで設定ファイルが利用できるようになるという改善が図られたようです。
Windows Sandbox - Config Files - Microsoft Tech Community - 354902
設定ファイルを作成し、 そのファイルを基にSandboxを起動できるようになったとのこと。
さっそく以下のデモ設定をwsbファイルとして作成してSandboxを起動してみました。
<Configuration>
<VGpu>Disable</VGpu>
<Networking>Disable</Networking>
<MappedFolders>
<MappedFolder>
<HostFolder>C:\Users\Public\Downloads</HostFolder>
<ReadOnly>true</ReadOnly>
</MappedFolder>
</MappedFolders>
<LogonCommand>
<Command>explorer.exe C:\users\WDAGUtilityAccount\Desktop\Downloads</Command>
</LogonCommand>
</Configuration>
設定としては一部フォルダのリダイレクトとログイン時のコマンドインジェクションとなります。
設定どおり、親のPCからダウンロードデータフォルダを共有でき、ログイン時にエクスプローラーが起動するように動いてくれました。
データの共有はデスクトップにフォルダが現れるようです。
うまく利用すれば、初期設定を作りこめそうですね。
また、このバージョンからWindowsエクスプローラーで、.から始まるファイルを作成できるようになりました。
GitHubやHTTP、FTPなどの設定ファイルは「.」から始まるファイルが多いため、この改変はかなり大きなものとなるような気がします。
念のためOffice365で「.」から始まるファイルがアップロードできるか試しましたが、問題なくアップロードできるようなので、OneDriveでの同期でも問題なく利用できそうですね。
ちなみにWSLとの連携性にも改善が入ったようで、それぞれにデータのやり取りができるようになったとのこと。
19H1も佳境ですが、追加可能な機能はどんどん入れていってもらいたいですね。
音楽:Moon