Windows Server 2019と2016を比較してみました

基本的にはWindows 10のBuildベースとなるので、Windows Server 2016との比較はあまり望ましくないのかもしれませんが、せっかくなのでアプリ以外の観点で、2016と2019の違いを見ていきたいと思います。

まずはトップ画面。
スタートメニューのまとめ方がひらがな読み順になっていたり、ソフトキーボードの有無に差があるなどが異なっています。

スタートメニュー内の左側、ドキュメントやピクチャへのリンクはWindows 10側の実装に合わせられているからでしょうか。
まぁGUIを入れている時点で、ドキュメントへのリンクはあってもですが、ピクチャまでは不要かなー。という感じですかね。

Windows Server 2019】

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Windows Server 2016】

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あと、なぜか管理ツールへのリンクがなくなりました。
コントロールパネルからはアクセスできるので、一時的なものでしょうか。

Windows Server 2019の管理ツール】

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続いてアクションセンター。
Windows10と同様に、アクションセンターの文字が消えています。
また、設定メニュー上はノートがなくなり、夜間モードが増えているという形です。
いい感じにシンプル感がでましたが、サーバールームでは夜間モードは不要かな、、、
リモートデスクトップを意識しているのでしょうか。
リモートデスクトップのクライアント側で夜間モードにしていればよいので、そんなこともないのかな?いずれにしても押せない状況だったのでこの辺りも手が加わるのでしょうか。

あとは折りたたみの位置が左右逆転しています。これもWindows10の最新Buildと同様ということで。
ちょっと気になるのは、Fluent Design Systemが動作していなさそうなところでしょうか。
2016では透過した表示になっているのに2019ではなっていません。
サーバーのありようとしてデザインをシンプルにする方向に舵を切るのは可能性が高いので、その方向でしょうか。

Windows Server 2019】

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Windows Server 2016】

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続いて設定画面。
当然ですが、Windows 10のデザイン変更に合わせてアイコンが小さくなっています。
検索という項目については、Windows 10にも無いものなのですが、Cortanaの項目の一部が検索という名前に押し出されている形です。

Windows Server 2019】

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詳細設定内のCortana関連やフィードバック関連のボタンを押下するとハンドリング外のエラーとなります。初回のBuildと思えばそんなものかと。

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Windows Server 2016】

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ちなみに2016では、セーフサーチで検索することはできるのですが、
Administratorで設定しようとしてもエラーとなるつくりでした。
解放されたのか、ACLの設定を調整中なのかのどちらかでしょうか。

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パッと見た感じは、UIはWindows 10をほぼそのまま使いまわしており、これから調整という感じに見えます。
サーバーUIとしては不要なものは結構多いと思いますが、一元性を保つという方向もあると思うので、試行錯誤していった結果が楽しみですね。

音楽:宵越しの祭り

Windows Server 2019インストールしてみました

というわけで、Windows Server 2019のインストールを進めてみました。
いつものように、仮想環境上で実行です。

まずは前回のサイトから ISOをダウンロードしておきましょう。サイズは4.3GBなので、Windows Server 2016よりは小ぶりな感じでしょうか。

Windows Server 2019が発表になりました。 - ()のブログ

ISOから起動するとBoot Managerが動きます。
Windows Setupを押下します。

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続いていつものセットアップ画面です。
Windows Server 1709と同じように、「Windows Server」とのみの記載で、Windows Server 2019という文字はありません。

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今すぐインストールを選択します。

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次はプロダクトキーの入力となります。
このキーもどこに記載があるかわかりにくいですねぇ、、、
探してみたところ、ブログに記載されておりました。

Announcing Windows Server 2019 Preview Build 17623 - Microsoft Tech Community - 173715

キーは以下の通り。これを入力します。

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 このバージョンはちゃんとGUIがあるバージョンなので、デスクトップ エクスペリエンスという言葉が書かれていますね。
初期で選ばれているほうを選択するとGUIがないバージョンとなるので注意が必要です。

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ライセンス条項の確認を終えたら同意して次へ。
ここはちゃんと読んでおきましょう。

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 インストールの種類。新規の場合は下ですね。

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インストールするドライブを選択したらインストールが開始されます。
そういえば、SQL Serverなどではインストールオプションの確認画面がありますが、OSはそういった画面はなく、すぐにインストールが始まりますね。

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 ここから30分程度はコピーなどで時間がかかります。

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続いて再起動がかかり、Administratorのパスワードを入力する画面が。
わかりにくいものを設定しておきましょう。

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これでインストールは完了です。

Windows Server 2016と同様にログイン画面が表示されます。

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最初はAdministraotorのみのため、先ほど設定したパスワードを入力します。

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初回はいつものようにサーバー マネージャが起動します。この時点ではリモートデスクトップなどは利用できません。
必要に応じてサーバー名の設定、IPの設定、リモートデスクトップの許可を行います。
私の環境では、すべて設定した後に再起動を行わなければリモート接続ができませんでした。
再起動、忘れないように行いましょう。

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Windows Server 2019の記述はここにもありません。
Buildは17623。

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Windows 10も同様ですが、エディションにバージョンっぽい記述も入るのですね。
ちょっと気になるのは1803というところでしょうか。
Windows Server 2019のリリースは2018年後半。とのことなので、1809なのではないかと、、、

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いずれにしてもインストール方法は今までと大差なく、簡単に導入することができそうですね。

音楽:Pub

Windows Server 2019が発表になりました。

Windows 10 RS4のリリースが話題になる昨今ですが、そんな折にWindows Server 2019のリリースが発表になりました。

Introducing Windows Server 2019 – now available in preview – Windows Server Blog

この記事によると、リリースは2018年後半。要するに、Windows 10 RS5に合わせて提供される形になるものと考えられます。

次回の更新の肝は、コンテナのさらなる加速化、Kubernetesへの対応のようです。

タイミングを合わせたように、Azure上でMySQLPostgreSQLがGAしてきたこともり、ハイブリッド構成を掲げるサーバーとしては、Linux対応も目玉の一つとなるに違いありません。Windows 10ではOpenSSHの対応が話題になったこともあるので、Server側でも確実に利用できるように構成されてくるものと考えられます。

Windows Server 2019はすでにプレビュー版がインストール可能となっています。

Insider Program加入者であれば、以下アドレスよりダウンロードが可能となっています。

Download Windows Server Insider Preview

中央にあるvNext LTSC Preview (Build 17623)というやつですね。

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ところで、今回のWindows Server2019ではCALの値上げが画策されているのでしょうか。
最初のサイトの最後当たりのQAにCAL価格の引き上げについて一文が、、、

Windows as a Serviceの次期更新という意味では、機能拡張されているわけで当然なのかもしれませんが、2016のCALは当然のように売らなくなるでしょうから、そのあたりを考慮した形に落とし込んでもらえるとありがたいですねぇ。
この辺りは続報を待ちたいところです。

音楽:Play Chess in the air

Windows 10 Build 17127リリース

Windows10 Insider Preview がまたまた新しくなりました。
週一以上のペースで更新しているのは、最後の追い込みという感じでしょうか。
3月中にはリリースバージョンを固める必要があるはずなので、あと10日!最後まで頑張っていただきたいものです。

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さて、今回はCortanaのノートブック表示が新しくなったようです。

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新しいUIではCortana Marketsというストアを利用して、Cortanaのスキルを追加していくことができるみたいなのですが、当方の表示にはCortana Marketsは出てきませんでした。残念。日本国内もCortana Marketsには対応しているようですが、実態はどうなのでしょうか。。。

さらに大きな話題が。
なんと今回の更新で、既知のバグは潰し切ったようです。
このまま安定して動作してくれれば、このままRS4としてリリースするということも考えられますね。

このままいくのであれば、前回のようにウォーターマークが消えたり復活したりすることがなくなるのでちょっと寂しい感じもありますが、安定して早期リリースできるのであればそれに越したことはありません。
早くRS4、リリースしてもらいたいですね。

音楽:Sailing

Microsoft オンラインサービスのサービス規約が更新されるようです

Microsoftのオンラインサービスに関する規約が2018年3月1日公開、2018年5月1日適用の形で更新されるようです。

規約の全文は以下にあります。

Microsoft Services Agreement

中身を読んでみると、、、

基本はMSA(マイクロソフトアカウント)が関連するサービスが対象となるようです。

主な変更点は倫理規定違反でアカウント失効、Office365の再販はできない。となっています。

オンラインサービスとひとくくりにしてしまいましたが、対象となるサービスは以下の通りです。一見オンプレに見えるWindows10でも、CortanaやBing、Windows ストアなど、関連するものがありますね。

また、Docs.comなど終了が決まっているものも対象範囲となっているようです。

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この4月までは現行の規約が有効となるのですが、現行規約との差分もきちんと公開されています。

全文を覚えなおすのは大変ですから、こういった差分があると便利ですね!

https://www.microsoft.com/ja-jp/servicesagreement/upcoming-updates.aspx

音楽:Silver River

Windows 10 Build 17123リリース

立て続けとはなりますが、Windows 10のRS4にまたまた新Buildが登場しています。

今回のBuildではHEIFフォーマットが利用できるようになったことが大きな点となっています。

HEIFフォーマットとは、iOS11などで採用されている画像コンテナで、HEVCなどの次世代動画圧縮規格を利用した画像を提供するためのものです。
コンテナというだけあって、エンコードや内包させる内容などを変えることができる規格となっています。昔あったAVIフォーマットのようなものですね。

この規格自体はiPhone7で利用されていることもあり、今後は利用が加速されると思われるので、Windows10でネイティブ対応してくれることはありがたいですね。

ただし、この機能、Build 17123をインストールしただけでは有効化されず、フォトアプリのInsider Preview を有効化しないと利用できないようです。(利用可能なフォトアプリのバージョンは2018.18022.13740.0以降です。)

手元の環境では、残念ながら有効化できませんでした。

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設定できるときはおそらく設定画面に出てくるはず、、、
フィードバックHubではこんな感じにプレビューの有効化が表示されました。

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公式にはこれだけがBuild 17123の更新点とされていますが、

更に、手元で気になった点を紹介しておきます。
地域と言語にて、インストールできる機能を細分化する機能が増えていました。

日本語の右わきに掛かれているアイコン群がそれとなります。

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以下のように、私の場合英語ではIMEのみ有効化しており、手書きや音声は有効化しないなど柔軟な項目選択ができるようになっています。

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オプションを選択するとこんな感じに選択ができるようになっています。

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一般には同時にインストールするのかと思いますが、軽量化にはこういった機能はうれしいですね。
さて、もう3月も残すところ10日余り。新バーションへの期待が高まりますね。

音楽:MAST IN THE MIST~霧の港

Windows 10 Build 17120リリース

3月もすでに後半に入り、Windows 10 の次期バージョンが確定してくるころ合いかと思いますが、中々名称が確定しませんね。
先週時点のRS5向けBuildでは、PowerShellのGet-SMHostSupportedVersionコマンドでSpring Creators Updateの文字が見えたと話題になっていましたが、RS4向けBuildではWindows 10 Updateという名称に戻っているようです。公式なアナウンス前なので戻しただけかはたまた、、、

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今回のBuild 17120ですが、先週紹介をできていなかった部分も含め、結構な改善点が。

長らく私のPCで動かなかったEdge Application Guardが動作するようになりました!

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しかも起動が爆速に。
今までは初回起動が遅く、30秒は待たされていましてが、ボタン押下後数秒(普通に新しいウィンドウで開くと同等の速度)で画面が開くようになっていました。
ただ、私の環境ではまだまだ問題があるようで、ネットワークアクセスができず、外部へアクセスできません。ローカルアドレスもダメなので、仮想スイッチがうまく動作していないのかと思われます。

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またこの時期にきて、WDAGではさらなる機能追加がありました。

ダウンロードファイルをローカルPC側に落とすことができるようになるようなのです。
完全なサンドボックスではなく、能動的にダウンロード先を変えられるのは良いですね。マルウェアをダウンロードしないようにするためなのか、グループポリシーでしか変更できないつくりとなっており、この辺りの配慮もなかなかのものかと考えます。

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というわけでグループポリシーエディタを開いてみました。
なんとウィンドウの移動時にうまく表示されなかった問題も直っています。
UI系の問題は結構解消された雰囲気が出てきましたね。

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機能を有効化してみましょう。
最近はグループポリシーの詳細に未構成時の動作が書かれるようになったのですね。
これもかなりの進化です。

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残念ながら保存先の表記はこの時点では変わらないようで、ネットワークの問題が解消したのちに確認してみる必要がありそうです。

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さらにBuild17115より、プライバシーポリシーの一括設定をセットアップ時に行うための機能が付かされています。
セットアップ時の機能なので私の手元では確認することができませんでしたが、設定-プライバシー内で一括管理ができるようになったことの一環ですかね。この辺りは企業内で利用する企業内イメージ作成時にどこまで有用なのかは確認していきたいところですね。

ここ1~2週間で更新頻度が上がってきた感がありますが、そろそろRS4。総仕上げに入ってきていますね。
仕上がりに期待が持てそうです。

音楽:A SIREN SONG