Azure ExpressRouteに関する接続情報が公開されています

ExpressRouteの接続方式などが記載された情報が公開されていました。

詳説 Azure ExpressRoute – Part1: ExpressRoute を導入する前に – Japan Azure Technical Support Engineers' Blog

Azure ExpressRouteですが、Office365でのExpressRouteも基本的に同じものとなります。

SIを行っていると結構な確率で、「ExpressRouteを利用すると完全なプライベート通信ができる」とか、「内部通信だから安全」というように少し間違った理解しているケースに遭遇します。

このサイトでは、そのあたりのよくある認識齟齬をただすための記述などが含まれており、わかりやすくまとまっていると思います。

特に、AzureとOffice365のExpressRouteの違い(Peerの違い)が書いてあるので一読してみるとよいかと。私もAzure VMとPublic間の接続についてはちゃんと理解できていなかったところでしたので、接続経路がわかりやすく理解が進みました。

個人的にはExpressRouteを利用する一番の利点はレイテンシの削減だと思います。
こういった内容を理解することで、よりExpressRouteの意義がわかると思うのでぜひ読み進めてみてください。

音楽:Valse De La Lune

Exchange 2013 CU16移行をあてる際の対応方法について

Exchange について調べていたら、以下のような案内があることを見つけました。

Exchange 2013 CU14 以前のサーバーに CU 16 以降の CU を適用するお客様へ – Exchange ブログ JAPAN

Exchange2013では、CU14までが.NET Framework 4.5.2、CU16からは.NET Framework 4.6.2が必須となっていることによる問題のようです。

その両方に対応したCU15をインストールしてから最新版にしてほしいということ。

CU15のリリースノートを読んでみたのですが、確かにCU15にしてから.NETのバージョンを上げてね。と書いてありますね。

Released: December 2016 Quarterly Exchange Updates – You Had Me At EHLO…

ちなみにExchangeのリリースノートは以下にあります。

Exchange Server 更新プログラム: ビルド番号とリリース日: Exchange 2013 Help

2018年3月時点では2017年12月19日リリースのCU19が最新です。
最新CU適用のためのCU15はMSに問い合わせることで用意してもらえるようですが、MSDNでも適用済みのモジュールは出ていないので、Exchange2013を用意する必要がある場合は導入可能な状態にできるかどうか、事前に確認しておいたほうが良いかもしれません。

技術革新があるといろいろとできることが増えたり、セキュリティが強固になったりしますが、こういった観点は非常に難しいところとなりますね。
音楽:朝五ツ

Office365 電子情報開示 監査機能でSharePointを検索してみよう

昨日は電子情報開示機能を用いてメール本文の検索を行いました。結果は散々な感じだったのですが、今度はSharePoint Onlineを対象として検索を行ってみましょう。

今回の対象はこの、メモ (1).txt。

うまく取得できるか試してみます。

【対象はこちら】

f:id:mohessu:20180316015738p:plain

方法は前回と同様に、SharePointの全体を対象にキーワードに本名称を含めてみます。

SharePoint全体から、、、

f:id:mohessu:20180316020154p:plain

キーワードで一部分を選択。という形です。

f:id:mohessu:20180316020257p:plain

今回のケースでは、ありがたいことにちゃんとヒットしてくれました。

f:id:mohessu:20180316020459p:plain

今回の場合は部分一致もちゃんと取得してくれるようです。

f:id:mohessu:20180316020633p:plain

まさにSharePoint検索エンジンの動き!という感じですね。

きちんと取れてきています。

f:id:mohessu:20180316020742p:plain

ワードブレイカーが効いているかいないかという点も、問題なさそうです。語になっていないものは結果として出力されませんでした。

f:id:mohessu:20180316020924p:plain

ファイル内の文言もちゃんと拾えて来ています。

f:id:mohessu:20180316021209p:plain

ただ、残念なことに文書内は検索が不十分なのかもしれません。

以下Excelでは、

f:id:mohessu:20180316021613p:plain

品代、

 

f:id:mohessu:20180316021415p:plain

吹き出し全体の出力はなされませんでした。

f:id:mohessu:20180316021515p:plain

ただ、吹き出しの一部はヒットすることに成功。

単純文字だったからか、「これ」だけであれば検索することができました。

f:id:mohessu:20180316021907p:plain

中身ではなく名称で見ているのですが、確かにこのファイルです。

f:id:mohessu:20180316021959p:plain癖が強い電子情報開示のキーワードですが、SharePoint側は頑張ってキーワードを複数試しておくとデータの取得に近づくことができそうです。

逆にExchange側はもう少し柔軟に検索ができないと難しそうな印象を受けています。
また、選択できる項がSharePoint,Exchange、パブリックフォルダーのみというのもちょっと辛いところ。

先ごろより新たにAdvanced eDiscoveryというものも出てきているので、これで対応できるようになっているかもしれません。

今後はそちらを軸に調査を進めてみたいと思います。

音楽:Renga

 

 

Office365 電子情報開示 監査機能の日本語対応に注意しましょう

Office365のセキュリティセンター内にある電子情報開示では、有事が発生した際にフォレンジック対応処理として、データの保全やそのデータの検索などを行うことができます。

しかしながら、この検索機能、かなり癖があるので利用時には要注意。
独特なワードブレイカーの動作に惑わされないようにしながら検索を行う必要があります。

例えば、以下のような添付ファイルの付いたメールを検索してみましょう。

f:id:mohessu:20180314233420p:plain

電子情報開示を開きます。

ケースの作成などが最初にあるのですが、そんなに難しくないので割愛し、検索機能まで飛びましょう。

f:id:mohessu:20180314233102p:plain

まずはコンテンツにヒットするようにすべてのケース コンテンツを対象としました。

f:id:mohessu:20180314232923p:plain

そして、まずはテキストファイルの中身を全文字検索してみます。
結果は以下の通り。右ペインの0 アイテムとなっているように、ヒットしませんでした。

f:id:mohessu:20180314234429p:plain

続いて、Bodyプロパティからいろはにほへとを検索。
明示的にBodyプロパティがあるとはどこにも書いていないのですが、メール本文またはメールの添付ファイルがヒットするようになるプロパティです。

これでも残念ながらヒットは0件。

f:id:mohessu:20180314234823p:plain

もう内部テキストをヒットさせられる気がしないので、添付ファイル名で検索を行ってみました。

検索文字は新しいテキスト。 添付ファイル名は「新しいテキスト ドキュメント (2).txt」なので、部分一致すれば検索されます。が、残念なことにこれもヒットせず。

f:id:mohessu:20180314235243p:plain

残念過ぎるので「新しいテキスト ドキュメント (2).txt」で検索してみるも、、、

ヒットしない涙

f:id:mohessu:20180315001011p:plain

結果、この添付ファイルは引っ掛けることができませんでした。
どうも日本語文字のヒットはかなり難しいワードブレイカーが働いているようです。
もう少しパターンを増やして検討するのは必要だとは思いますが、ヒットしやすいもの、しにくいものを意識して、何をもって検索していくのかを検討するのが良いのかと思います。

余談ですが、時間で検索を行う場合の時間設定はUTCですので、注意してくださいね。

音楽:heaven's not enough

Microsoft Teams 利用社数が20万社を超えたようです

Microsoft Teamsですが、早いもので1周年を迎えました。
そして、すでに20万社が利用開始したとのアナウンスが。

f:id:mohessu:20180314004512p:plain

最近は監査ログ出力にも対応できるようになったため、日本国内のセキュアな企業でも利用を進めているのではないかと思います。

【監査ログのTemasアクティビティ】

f:id:mohessu:20180314005334p:plain

そんなTeamsですが、さらなる利用促進のために機能追加を加速するようなのです。

Microsoft Teams turns 1, advances vision for Intelligent Communications - Office Blogs

上記サイトによると、Web会議関連、チャットを中心に新しい機能の話が盛り込まれていました。

クラウドレコーディングというMicrosoft Streamのようなタイムコード解析機能付きの録画やメッセージの翻訳機能、Cortana連携、ミーティング動画のユーザーフォーカスなどなど、大量の機能追加が見込めるようです。

Office365利用者も1億2,000万人を超えたようで、日本の人口と同じくらいの利用者数を誇るインフラとなっていることに驚きです。

引き続きこの拠大インフラの全貌を追っていけたらな。と思います。

音楽:ルリハ

Office365 SharePointページにカスタムページをアップロードするには

SharePoint Onlineのモダンサイトでは、画面の統制を取るべく。かと思いますが、旧来まで使えていたスクリプトエディタWebパーツなどのカスタムを加えたページが使えなくなっています。

とはいえ、SharePointサイト上にカスタマイズを加えたページを表示させたいという欲求は高くあったりするので、今回はiFrameを使って、カスタムページを挿入してみたいと思います。

まずはSharePointサイトにアクセス。
ページライブラリの中にはaspxを含めることができますが、そのままではサイト ページ(モダンページ)のみが登録可能な状態となっています。

f:id:mohessu:20180312021946p:plain

新規にファイルを作成すると、サイト ページのみが表示されます。

f:id:mohessu:20180312022408p:plain

これではカスタマイズしたページは置けないので、従来のSharePointの表示に戻すを利用して、ファイルをアップロードしましょう。

左下にあるこのボタンを押しましょう。

f:id:mohessu:20180312022626p:plain

すると、クラシック表示に切り替わりファイルのアップロードボタンが表示されます。

f:id:mohessu:20180312022723p:plain

このアップロードでは、以下のような形で、aspxファイルのアップロードが可能です。
(HTMLファイルもアップロードできますが、MIMEがダウンロードとなっているので、ブラウザで表示することができません。HTMLファイルはそのまま拡張子を変更するだけでaspxファイルとすることができるので拡張子を変えておきましょう。)

f:id:mohessu:20180312022852p:plain

ただし、残念ながらそのままではアクセス許可がないと表示されてしまいます。
これは、サイトコレクションに対してカスタムページの投稿許可がない為表示されます。(デフォルトでは投稿許可がありません。)

f:id:mohessu:20180312023148p:plain

次のSharePoint PowerShellを実行することで許可を付加することができます。

SharePoint Online Management Shellから実行しましょう。

上部の変数は適宜変更ください。
$orgName="companyName"
$adminUPN="sharePointAdmin@companyName.onmicrosoft.com"
$address = "/sites/SiteCollectionName"

$siteAddres = "https://" + $orgName + ".sharepoint.com" + $address
$userCredential = Get-Credential -UserName $adminUPN -Message "Type the password."
Connect-SPOService -Url https://$orgName-admin.sharepoint.com -Credential $userCredential
Get-SPOsite $siteAddres | select DenyAddAndCustomizePages
Set-SPOsite $siteAddres -DenyAddAndCustomizePages 0
Get-SPOsite $siteAddres | select DenyAddAndCustomizePages

うまくいくとこんな感じでDenyAddAndCustomizePagesがEnabled Disabledと表示され、カスタムページを投稿できるようになります。(スクリプトは即時反映のようです。)

f:id:mohessu:20180312023834p:plain

 

f:id:mohessu:20180312020755p:plain

こうしておくことでモダンページ内にこのaspxファイルをiframeで張り付けることができるようになり、カスタマイズしたページを表示できるようになります。

(ただ、クラシックのSharePoint表示はいつまでできるのかちょっと不安なところもありますね。)

音楽:オムレットワルツ

Office365 メッセージセンターの翻訳機能に追加実装がなされたようです

Office365の追加機能などを教えてくれるメッセージセンターですが、ついこのあいだ翻訳機能が付いたばかりですが、翻訳を自動化する機能が新たに追加されていました。

以下画面中央のトグルボタンが新規機能となっています。

f:id:mohessu:20180310203814p:plain

これをオンにすると、、

メッセージが日本語化されて表示されています。

f:id:mohessu:20180310204012p:plain

自動化ということなので、言語とタイムゾーンを変更してみましょう。

f:id:mohessu:20180310204849p:plain

中国語に変更してみました。

・・・あれ?変わっていないようですね汗

f:id:mohessu:20180311003114p:plain

ほか、フランス語でも試してみましょう。
こちらも変わらないー!

f:id:mohessu:20180311003402p:plain

ちなみに英語で表示した場合はこのトグルボタン自体が表示されません。

f:id:mohessu:20180311005316p:plain

まだ動作が安定していないということなのでしょうか。
ただ、あまりこの機能使うことはない気がしますね。
グローバル企業で管理者が複数の国にまたがっているケースなどでは役に立つような気もしますが、テナント数から考えるとレアケースに入りそうな汗

いずれにせよ、うまく動作するようになってくれることを期待しておきましょう。

音楽:dog fight