Office365 SharePoint Online 新しいファイル名保存

昨日お伝えしたファイル名に#や%が使えるようになった件ですが、
どうやら全般的にOKというわけでもなさそうです。
一部気になる動作を確認してみました。

まずは昨日の流れでお伝えしているOutlookへの添付。

これはOneDriveからの連携、リンクともに問題があるので利用は避けたほうがよさそうです。

f:id:mohessu:20170909230946p:plain

次にフォルダー名。先のファイル名と同じ名前(~が先頭に来るケース)のフォルダーをWebから作ろうとすると怒られます。また、[.(ドット)]が先頭に来るケースでも作成できませんでした。

【フォルダー名(~が先頭のケース)】

f:id:mohessu:20170910203243p:plain

【フォルダー名(.が先頭のケース)】

f:id:mohessu:20170910203513p:plain

次はOffice Onlineでファイルを作成してみます。
これは何を選択したか、どのアプリを利用しているかでかなり動作が異なるようです。

【ファイル名(Word Onlineから:名前を付けて保存)】

f:id:mohessu:20170910205802p:plain

f:id:mohessu:20170910210045p:plain

【ファイル名(Word Onlineから:名前の変更)】

f:id:mohessu:20170910213210p:plain

f:id:mohessu:20170910213244p:plain

【ファイル名(Excel Onlineから:名前を付けて保存)】

f:id:mohessu:20170910210148p:plain

f:id:mohessu:20170910210229p:plain

【ファイル名(Excel Onlineから:名前の変更)】

f:id:mohessu:20170910213451p:plain

f:id:mohessu:20170910213520p:plain

【ファイル名(PowerPoint Onlineから:複製保存)】

f:id:mohessu:20170910210916p:plain

f:id:mohessu:20170910210958p:plain

 【ファイル名(PowerPoint Onlineから:名前の変更)】

f:id:mohessu:20170910210610p:plain

f:id:mohessu:20170910210706p:plain

【ファイル名(Visio Onlineから:名前を付けて保存)】

f:id:mohessu:20170910211117p:plain

f:id:mohessu:20170910211210p:plain

【ファイル名(Visio Onlineから:名前の変更)】

f:id:mohessu:20170910211426p:plain

f:id:mohessu:20170910212323p:plain

 

状況を見てもわかりにくいですね。まとめると以下の通りとなります。

  名前を付けて保存 名前の変更
Word 成功 失敗
Excel 失敗 失敗
Power Point 成功 失敗
Visio 失敗 失敗

WordとPower Pointのみ名前を付けて保存(PowerPointでは複製保存)を実施することで新しい名称を利用した保存が可能となるようです。

しかも全ケース失敗した名前の変更ケースでは「?*/」が含まれるケースと記載があり、おそらく改修中なのではないかと思われる感じですね。

この辺りもそのうち改善がかかるかもしれませんね。

音楽:鶴飛び去りし

 

Office365 SharePoint Onlineの利用可能文字が拡大されました。

2月のブログでAPIで#や&の付いたファイル名が利用できるようになることをお伝えしていますが、何とUIからも同ファイル名の利用が可能となりました。

Office365 SharePoint Online APIから#、&の文字が利用可能となります。 - ()のブログ

OS上、利用できない文字がいくつか規定されていますが、これでそれに準じる形となったのではないでしょうか。

【WindowsOSでは\/:*?"<>|の文字が利用できません。】

f:id:mohessu:20170909224803p:plain

OSが利用不可文字以外で構成したファイル名として「~!@#$%^&()_+`-={}[];',..txt」を利用し保存を行ってみました。

SharePoint Online】

f:id:mohessu:20170909225234p:plain

【OneDrive】

f:id:mohessu:20170909225346p:plain

結果、SharePoint OnlineもOneDriveどちらでもファイルを展開することができました。
今まではOSとの互換性が取れず、ファイルサーバーのファイルをアップロードしようとするとファイル名称のチェックが必要となるなど、煩雑さがぬぐえなかったSharePoint Online / OneDriveでしたが、この機能拡張で一気に使い勝手が向上するのではないでしょうか。

ただ、残念なことにootwではこのファイルを添付することはできませんでした。
OneDriveからのリンクもファイルが見つからないエラー(URLのエンコードに失敗)となるため、このファイル名を添付したい際はローカルから添付するようにしましょう。
(#と%が含まれていると添付できなくなるようです。注意しましょう)

outlook on the web (ootw)から添付を選択し、OneDriveからファイル選択】

f:id:mohessu:20170909230713p:plain

【コピーとして添付を選ぶ】

f:id:mohessu:20170909230816p:plain

添付待ちになりますが、しばらくすると、、、

f:id:mohessu:20170909230912p:plain

ファイルの添付に失敗します。

f:id:mohessu:20170909230946p:plain

OneDriveからのリンクの場合添付されたように見えるものの、、、

f:id:mohessu:20170909232011p:plain

アクセスするとファイルが存在しないエラーとなります。

f:id:mohessu:20170909231932p:plain

後者の原因はURLのエンコードミスですね。

失敗URLファイル名  「~!@#$%25%5E&()_+%60-=%7B%7D%5B%5D;',..txt」

あるべきURLファイル名「~!@%23$%25%5E&()_+%60-=%7B%7D%5B%5D;',..txt」

#の文字がエンコードされずにいるため、アクセスできない。という状態のようです。

どうせならootwの動作も合わせて直ってもらいたいですね。

この変更は2018年3月までに全テナントで変更が完了するようです。ちょっと長めですね。

音楽:天つたふ日

SfB?Teams?

Skype for BusinessのPSTNの機能フリーダイヤルインバウンドを調べていたら世間では大変なことが起きていたようです。

真偽のほどはわかりませんが、近々発表があるんでしょうか。

Microsoft begins moving Skype for Business users to Microsoft Teams [Updated] | Windows Central

SharePoint Onlineのように機能をシンプルにしながらの入れ替えは難しいのかと思うのでうまく機能を残しながら一本化していってもらいたいですね。

 

Windows Defender ATP Previewがバージョンアップしたようです

Windows Defender ATPがFall Creators Updateに向けてバージョンアップし、プレビューサイトが公開されたようです。

Windows Defender ATPサイト】

Windows Defender Advanced Threat Protection (ATP)

f:id:mohessu:20170908014237p:plain

Windows Defender ATPとは、OSレベルでゼロデイ攻撃のような、世界に認知されていない脅威からPCを保護するための機能となります。

この新バージョンではEMET機能の統合、ダッシュボードの強化、検出能力の向上などが行われたようです。

詳しくは以下サイトに記載されています。

What’s new in Windows Defender ATP Fall Creators Update – Windows Security blog

まだまだ本格導入した事例はあまり聞かないのですが、以下の資料を閲覧し実行してみると有用性がわかるかもしれません。

【ATPのアタックシミュレーション方法が記載されています】

https://winatpmanagement.securitycenter.windows.com/Client/management/static/AttackSimulationDIYv3.pdf

コンピュータに対する脅威は日に日に深刻になっていますから、OSやアプリケーションなどはセキュリティ脅威が緩和されている新しいものを常に導入し、運営していくことを心がけましょう!

Office365 Excelの共有ブック機能は非推奨機能になり共同編集が主流に

Excelといえば。というくらい、多くの方が利用経験のあるであろうブックの共有が非推奨となったようです。

【ブックの共有】

f:id:mohessu:20170907010924p:plain

昔からある機能なので、頻繁に利用していた人はご存知だと思いますが、ファイルサーバーに共有を有効化した状態で保存し、複数人で開いて利用するというのが本機能の利用方法でした。

少人数で頻度低く利用する分には良いのですが、中規模に(5人程度)頻度高く利用するとファイルの保存時に保存のバッティングが起こり、データを破損してしまう。などということも頻繁に見かける事象かと思います。

また、行の追加やセル結合など、比較的よく使う機能も利用ができないなど、あと一歩な使い勝手に泣かされたケースもあるあるだったのではないでしょうか。

Office365のExcel2016では、こういた問題があるブックの共有が非推奨となり、代わりに共同編集が推奨される共有機能として提供されるようになりました。

ファイルをOneDriveやSharePoint Online上に保存したうえで、右上の共有ボタンを押し、ユーザーを追加するだけで共有を行うことができるようになる、かなり便利な機能となっています。

【共同編集】

f:id:mohessu:20170907011956p:plain

共有ユーザーの追加はGALを利用して行います。

【GAL】

f:id:mohessu:20170907012035p:plain

これで設定は完了。複数人で共有することができます。

f:id:mohessu:20170907012249p:plain

この機能をうまく活用すると、ファイルを作成しながら校閲をかけるなど、今までにないスピード感でひとつのファイルを作成することが出来、時間の有効活用を行えるようになるのではないでしょうか。

この機能はExcel2016でも、Office365のサブスクリプションを利用しているケースでのみ利用が可能となっています。この機能の勝手の良さはサブスクリプションを利用してよかったと思えるレベルですので、ぜひ利用してみることをお勧めします。

音楽:No One's Home

Outlook2016ではLocal XMLでの構成情報直接記入型Autodiscoverをサポートしていないようです

Office2016でもOffice2013までと同様にAutodiscoverの動作は以下が定義されています。

SCP Lookup

HTTPS Root Domain

HTTPS Autodiscover Domain

Local XML

HTTP Redirect

SRV Record

これは以下サイトにも記載があり、サポートされているものかと思っていたのですが、何とOutlook2016ではLocal XMLについて、本番環境では限定サポートとなるようなのです。

【Autodiscoverの設定について】

https://support.microsoft.com/en-us/help/2212902/unexpected-autodiscover-behavior-when-you-have-registry-settings-under

 

【Local XMLが限定サポートである旨】

Outlook 2016 では構成情報を直接記入するローカル XML がサポートされない – Outlook Support Team Blog JAPAN

このサイトによると、Local XMLが全面的に禁止されているわけではなく、Autodiscoverアドレスを動的生成するサイトへのリダイレクトは有効となっています。

具体的には以下形式でredirectされるケースとなります。(このケースではリダイレクトの警告が表示されるのでそれにも注意が必要です。)

<Action>redirectUrl</Action>
<RedirectUrl>https://~~~~~</RedirectUrl>

Autodiscover自体が奥が深く、動作を理解するまでに相当の時間がかかると思いますが、理解されている方でも見落としているケースもありそうな内容でした。

これからAutodiscoverの設計を行うケースはもとより、Local XML記述を行っているケースでは一度見直しをしてみてはいかがでしょうか。

音楽:Toto

Office365 Exchange Onlineのキャッシュモードの確認方法

Office365 でExchange Onlineを利用していると、自分がキャッシュモードなのかオンラインモードなのかわからなくなることが時々あります。通常、モードはファイルリボンのアカウントの設定からメールのアカウントを選択しモードを確認します。

【ファイルリボン】

f:id:mohessu:20170831004643p:plain

【アカウント設定】

f:id:mohessu:20170831004825p:plain

【キャッシュモードの表示】

このページでキャッシュモードかオンラインモードなのかがわかります。
チェックが入っていればキャッシュモードとなります。

f:id:mohessu:20170831004958p:plain

そのほか、アドレス帳の状態からも確認することが可能です。

【アドレス帳】

f:id:mohessu:20170831003338p:plain

アドレス帳の中に、Offline Global Address Listが表示されているかいないかによってもモードがどちらなのか見分けていくことが可能です。(レジストリでオフラインアドレス帳を利用できないようにしていると判断がつかないかもしれません。)

【アドレス帳の一覧表示】
アドレス帳のドロップダウンを表示し、Offline Global Address Listが表示されているかで判断できます。表示されている場合はキャッシュモードです。

f:id:mohessu:20170831005623p:plain

この一覧の中にグローバル アドレス一覧というものがあります。
これが俗にいうGAL(Global Address List)というものです。
オフラインのキャッシュは英字でオンラインで利用するものは日本語表記になるのですが、この辺りには突っ込みを入れないようにしましょう。

このアドレス帳を選択し、ファイルメニューからプロパティを選択すると、ファイルの場所がわかります。オンラインの場合は当然ですがローカルではなくHttpアクセスとなっています。

【グローバル アドレス一覧のプロパティ】

f:id:mohessu:20170831005210p:plain

【Offline Global Address Listのプロパティ】

オフラインなので、ローカルディスクにキャッシュされています。
AppDataにあると、時々どこに実体があるかわからなくなりますよね。

f:id:mohessu:20170831011215p:plain

あまり後者の方法で確認することはないかもしれませんが、キャッシュの場所がどこか確認したくなることは時々あるので、覚えておくとよいかと思います。

音楽:地球共鳴