Office365 ProPlus 最新バージョンの動向について

Office365 ProPlusですが、最新のCurrent Channelリリース(最新機能提供チャネル)が1706になっています。

最近ProPlusのバージョンを追っていなかったのですが、以下サイトにバージョンアップ履歴が記載されています。

Version and build numbers of update channel releases -

どうなっているのか見たところ、ぱっと見読み方がわからない汗

というわけで少し読み解いてみました。

まずはCurrent Channelの最新リリース情報。1706が2017/06/28に出たことがわかります。

f:id:mohessu:20170708171201p:plain

その前は1705のバージョン。2017/6/13にDeferred Channel(1st)(段階的提供チャネルの最初のリリース)にリリースされています。さかのぼってみると、、、2017/6/7にCurrent Channelに出たバージョンのようでした。

f:id:mohessu:20170708171720p:plain

Deferred Channel(1st)のひとつまえは2017/2/22に出た1701。
このバージョンは1月にCurrent Channelに出たのかと思いきや、1月中に1701はリリースされず、2017/2/23(つまりDeferred Channel(1st)の一日後)にリリースされています。

f:id:mohessu:20170708172352p:plain

【Current Channelの1月リリースは1612でした】

f:id:mohessu:20170708172608p:plain

2017/4頃に更新間隔の変更の話があったと思いますが、これから変則感がなくなっていくのかと思います。
現在の更新間隔は以下サイト中段にある「Office 365 ProPlus の更新プログラム チャネルの説明図」を見るとわかりやすいです。

Office 365 ProPlus 更新プログラム チャネルの概要 -

OSだけでなく、Officeもどんどんバージョンアップしていきます。
どんどんと新しい技術が出てくる現代ですから、利用側も合わせていけるように努力していく必要がありますね。

音楽:夜明けのロゴス

Office365 Secure Scoreが少し更新されてました

利用しているテナントの堅牢性を確認できるSecure Scoreですが、今まで一律にスコアが決まっていたところ、除外設定とサードパーティー製品の情報に切り替える機能が付きました。

各項目の左下にIgnoreとThird Partyボタンが追加されています。

f:id:mohessu:20170707012125p:plain

【Ignore押下時の状態】

f:id:mohessu:20170707012016p:plain

【Third Partyボタンでも同様の内容が表示されるようです】

f:id:mohessu:20170707015646p:plain

Saveボタンを押すことで動作を確定できるのですが、それなりに待たされるようです。

f:id:mohessu:20170707015828p:plain

1分ほど待つと完了です。

f:id:mohessu:20170707020044p:plain

再度設定した項目に行くとアンケートみたいな感じで理由を聞かれます。

f:id:mohessu:20170707020257p:plain

このSecure Score、試みが面白かったのですが画一的だなぁ。と思っていたのでこういったカスタマイズ要素はとても魅力的ですね。

ただ、訳も分からずIgnore化してしまうとSecure感がなくなってしまうこともあり、無効化はもう少し難しい手法で実施するなのでもよいのではないかと感じました。

ただ、方針はとても良いので、こういった要素をどんどん追加していってもらいたいですね。

音楽:dog fight

マイクロソフトのbotさん

久々にsupport.microsoft.comで検索をしていたら、Virtual Agentなる機能が右下に表示されるようになっていました。

【Virtual Agentが表示されています】

f:id:mohessu:20170706010225p:plain

マイクロソフトでこの手の機能といえばCortanaさんが真っ先に思い浮かびますが、まさかのサイトbotを提供してこられたようです。

さっそく利用してみると、、、

ログイン中のMSA情報から名前をとってきてくれているようなのですが、残念ながら日本語は未対応のようで、文字化けの状態となりました。

【日本語には弱いらしい】

f:id:mohessu:20170706010734p:plain

それでは。ということで日本語をお願いしてみました。
残念ながら(ある意味当たり前ながら)撃沈です。

f:id:mohessu:20170706011000p:plain

ただ、けなげに別の言葉にしてききなおしてみて。という風に言われたため、従ってみました。

すると今度は返答が!
やはり英字で聞くことが一番のようです。ぱっと見、文脈ではなく単語を拾った検索を行ってくれている感じでしょうか。

f:id:mohessu:20170706011422p:plain

ほかにも問いかけてみました。

すると今度はサインインの問題かどうかを聞き返してくれました。

f:id:mohessu:20170706012119p:plain

質疑ができる感じがなかなか優秀かもしれません。
ただ、やろうとしてることのニュアンスが伝わってくる分、少しもどかしくなりますね。

めげずに先に進んでみます。
「サインインの問題です。」と。
このようなケースでは定型的な返しなのか、かなり絞られた解が得られました。

更によく見ると、回答が良いものであったか、簡易にアンケートを取ってくれているようです。コメント部分の右下によく見るマークが表示されています。

f:id:mohessu:20170706012102p:plain

まだまだプレビューということで、これからどんどん発展していくのかと思いますが、やはりどこでも一次受けの部分を担わせる方向になっているように感じますね。
これで学習が進み、初動が問題ないレベルに達してくると、もう革新された世界といってもよいものになってきますね。良し悪しは別で議論してもらうとして、コンピュータの世界がどんどん加速していっている感は心地よく、その時代を目の当たりにできたのはうれしいですね。

これからも加速度を付けてどんどん技術分野が発展していくことを願うと同時に、SIerの端くれとしてもっと精進を重ねねばと思う次第です。

音楽:時の記憶

 

Office365 Skype 会議ブロードキャストの設定方法

昨日のPulseを利用するため、Skype会議ブロードキャストを設定してみました。
結構面白い感じだったので紹介します。

ブロードキャストの名を持つ機能ですが、簡単に説明するとSkypeのWeb会議を最大10,000人で実行できる機能です。例えば全社に向けた訓示などを行う際に利用するのが良いでしょうか。Webトレーニングなどにも活用できるかと。

この機能を利用して会議を主催するにはSkypeOnline P2もしくはOffice365 E1以上が必要となります。(参加者はライセンスがなくてもOKのようです)

さて実際の使い方ですが、以下アドレスより会議ブロードキャストポータルに入ります。

Skype Meeting Broadcast

【ログインするとこんな感じに】

設定は簡単で、左上の新しい会議から会議ブロードキャストを予約します。

f:id:mohessu:20170704232042p:plain

会議のタイトルや開始時刻などを入力して右上の作成を押すと会議の完成です。

複数の発言者がいる場合はメンバー欄にユーザーを追加しておきます。
また、参加者のパターンも忘れずに設定を行います。

f:id:mohessu:20170704232151p:plain

f:id:mohessu:20170704232310p:plain

はい。これだけで準備完了です。

会議の詳細が表示されています。

前回説明したPulseを利用するにはここからカスタマイズを行う必要があります。
右上のカスタマイズを押下します。

f:id:mohessu:20170704232414p:plain

オーディエンス参加型アプリのところで右か下にPulseのリンクを表示できます。

 

f:id:mohessu:20170704232547p:plain

こんな画面で設定します。

f:id:mohessu:20170704232635p:plain

Pulseの情報をセットします。Pulseの情報は、昨日の画面を見るとわかるのですが、Pulse IDとイベントIDを入力する形となります。昨日の話題の発端はこの連携入力が楽になるって話だったのです。

f:id:mohessu:20170704232744p:plain

この画面で入力したのがイベントID、Set as Account URLのところに記載があるのがPulse IDです。

f:id:mohessu:20170704232853p:plain

これで設定は完了、あとは管理者で会議にログインし、ブロードキャストを開始するだけでカメラの準備から録画まで自動で行ってくれます。

ただし、肝心のPulseはすでに利用ができない模様!

f:id:mohessu:20170704233100p:plain

Skype 会議ブロードキャストですが、案外ラグが少ないなと感じました。

とはいえ、データ送信やStream化、エンコードなどがあるのでリアルタイムではありません。ブロードキャストしつつ同じPCでオーディエンスとなったときには20秒から30秒くらいの差が。映像は追いかけ再生になっていた可能性もあるので、もう少し短いラグかもしれません。

ブロードキャスト中に別の画面をトップに持ってくると、Creators Updateのコンパクトオーバーレイが発動します。
これは便利ですね。ライブで利用するモニターと同じような役割を果たしてくれます。

さすがのSkype、結構使えそうな感じでした。

音楽:This EDEN

Microsoft PulseがOffice365 Skype会議ブロードキャストで利用できるようになり一般利用が終了となりました

Microsoft PulseがOffice365のSkypeで利用できるようになりました!

といっても、MS Pulse。私今の今まで知りませんでした。汗
Skypeの会議ブロードキャストで利用できるようになるらしいので、ちょっと調べてみることにしました。

どうもPulseは聴衆向けの会議投票システムとのこと。しかも、今まで無償で提供されていたようです。日本語のサイトは残念ながらなさそうでした。だから私も知らなかったのかもしれません、、、

Pulseへのアクセスは以下のサイトから実施します。

Home - Microsoft Pulse

f:id:mohessu:20170704010533p:plain

アクセスすると、メッセージがポップアップされ2017年6月30日で一般サービスを狩猟すると書いてあります。残念ながらもう利用できないようです、、、

ただ、ここにもSkype Meeting Broadcastで利用できるようになる旨が記載されておりました。

残念ながらこの機能、365側にも展開が不十分なようで、私のテナントのSkype 会議ブロードキャストとネイティブには連携されていませんでした。

ただ、単品でも面白そうだったのでログインIDだけはつくってみました。
(残念ながら日の目は見なさそうですが、手順は公開しておきます。)

まずPulseへログインします。先の画面にSign inボタンがあるので押下すると以下画面に。

f:id:mohessu:20170704011313p:plain

Microsoft アカウントやLinked inアカウントがあればSSO可能です。

SSO利用の場合は例によってアクセス範囲の設定が求められます。
私のHotmailアカウントはどんどんいろんなものと連携されていっております。

f:id:mohessu:20170704011527p:plain

サインインしたらアカウントのニックネームとアカウントIDを設定します。

f:id:mohessu:20170704011803p:plain

これでログイン設定は完了です。Pulseポータルへ移動します。

Create Live Pulseというボタンがあるため押してみます。

f:id:mohessu:20170704011843p:plain

するとPulseのイベント名を決めろ。という画面が出るので名前を決めます。

f:id:mohessu:20170704011941p:plain

ここからはひたすら設定です。
聴衆の区分けです。
なんか選挙速報のサイトなんかに利用できそうな項目が並んでいます。

f:id:mohessu:20170704012021p:plain

投票

f:id:mohessu:20170704012240p:plain

質問

f:id:mohessu:20170704012421p:plain

調査

f:id:mohessu:20170704012439p:plain

それぞれの設定を終えるともう利用可能となっています。
残念ながら一般利用は6月30日で終わってしまったので、プレビューを楽しみます。
中央左寄りにあるリンクからPreviewが可能です。

f:id:mohessu:20170704012541p:plain

ダークな色合いのサイトですね。
ホームには先ほど設定したイベントIDが。

f:id:mohessu:20170704012829p:plain

後は設定した質問などが並びます。スキップした項目は表示されません。
せっかくなので自分で作った質問ですが、答えてみます。

f:id:mohessu:20170704013034p:plain

回答後に応答状況が。だれでも投票ができるように設定しておくと、広く情報をあつけることができそうです。

f:id:mohessu:20170704013146p:plain

といった具合に結構面白い機能が詰まっている感じなのですが、いかんせんすでに一般利用ができなくなっています。
はやいところSkypeで利用できるようになってくれるとありがたいですね。

音楽:先軸のなぞるもの

Windows10 Build 16232の続き

Build16232ではWindows Defender周りも機能増強がなされています。
まずは、機能はまだ盛り込まれていないようなのですが、設定項目だけ出てきた悪用保護機能。Enhanced Mitigation Experience Toolkit(EMET)という低レベルAPIをフックしてアプリケーションが問題ないものなのかチェックするツールがあったのですが、そのツールの終焉に伴いWindows10の標準機能に取り込まれていくようで、EMETの設定をそのまま移植したのがこの機能とのこと。

【悪用保護という項目がEMETの設定置換になる模様】

f:id:mohessu:20170702234321p:plain

システム設定とプログラム設定からなり、それぞれ細かな設定を行うことができます。(とはいっても、まだできることは設定のみ!)

【システム設定】

CFGやDEPといった通常意識せずとも利用されているものから、IE8がリリースされたときに少し話題になり、2017年2月に機能限界が話題になったばかりのプログラム展開時のメモリ領域をランダムに変更するASLRの利用などを制御可能です。

f:id:mohessu:20170703000318p:plain

f:id:mohessu:20170703000330p:plain

f:id:mohessu:20170703000343p:plain

【プログラム設定】

プログラム(exe)ごとに既定から変更する項目を指定することが可能です。
基本はシステムで既定された設定を上書きするかどうか。ですね。

f:id:mohessu:20170703000427p:plain

f:id:mohessu:20170703000441p:plain

f:id:mohessu:20170703000456p:plain

f:id:mohessu:20170703000511p:plain

f:id:mohessu:20170703000522p:plain

f:id:mohessu:20170703000530p:plain

f:id:mohessu:20170703000539p:plain

f:id:mohessu:20170703000548p:plain

f:id:mohessu:20170703000559p:plain

f:id:mohessu:20170703000614p:plain

f:id:mohessu:20170703000626p:plain

f:id:mohessu:20170703000634p:plain

プログラムごとに設定するっていうことは一般的にはあまり弄ることのない機能だと思いますが、例えばシステムフォントとしてインストールできないのだけど外字を使う関係上、特定のプログラムではアプリのフォルダにあるフォントを読み込まなくてはいけない。というようなケースで活用できるはずです。(超稀な気がしますね。)

そういった際はプログラムを追加して管理することができるので、この機能を利用するのでしょう。

【プログラムは追加可能です】

f:id:mohessu:20170703000814p:plain

 

そのほか、ウイルスと驚異の防止にも機能が追加されています。

ウイルスと脅威の防止の設定を押下します。

f:id:mohessu:20170703003003p:plain

下段にコントロールされたフォルダーアクセスという項目が追加され、システムフォルダー外のフォルダを管理下に置くことができるようになりました。

f:id:mohessu:20170703003105p:plain

【追加で保護するフォルダーを設定できます】

f:id:mohessu:20170703003341p:plain

【プログラムをホワイトリストに登録してコントロール下にあるフォルダーにアクセスさせることも可能です】

f:id:mohessu:20170703003456p:plain

 

この機能、Windowsのシステムフォルダーのように、新たなフォルダーを作成できないようにするようなものかと思い、フォルダ設定したうえでエクスプローラーからフォルダを追加したのですが、普通に作成出来ちゃいました。もう少し機能への理解が必要かもしれません汗。

音楽:Vitamin B

Windows10 Build 16232でました。

Windows10のInsider Preview Build16232がリリースされました。
先週に続き週次リリースです。
これは1週間ごとのリリーススピードに戻ったのでしょうか。

さて今回の変更点ですが、WDAG(Application Guard for Microsoft Edge)の設定情報永続性がサポートされました。

通常Application GuardでEdgeを開くと、都度初期化された仮想マシンからEdgeを起動することになるため、基本的に情報は残りませんでした。

【Application Guardの説明文】

この説明文にもお気に入りや履歴が残らないことが記載されています。

f:id:mohessu:20170702190015p:plain

【お気に入り、リーディングリストが使えない旨が記載されています】

f:id:mohessu:20170702190828p:plain

【もちろんInPrivateモードもサポートしています】

f:id:mohessu:20170702190229p:plain

設定情報永続化機能を有効にすることで、履歴やお気に入りを保持できるようになります。初期状態では上記のように保存できないので、ポリシーを変更します。

ローカルの管理の場合はgpedit.mscで設定するのが早いです。

f:id:mohessu:20170702190333p:plain

コンピューターの構成 - 管理用テンプレート - Windows コンポーネント - Windows Defender Application Guardと移動すると、Windows Defender Application Guardのデータ永続化を許可するという項目が出てきます。(Application Guardをまだ利用したことのない場合はエンタープライズモードでオンにするを有効化しておきましょう。)
項目の説明に、無効化もしくは未構成にすると一度有効化した際に作られたデータは削除される。とあるので構成変更時には注意が必要ですね。

f:id:mohessu:20170702190716p:plain

これで準備は整いました。Edgeを起動し、Application Guardを起動しましょう。(ポリシー変更なので変更後はEdgeの再起動が必要です。)

【Edgeのメニューから起動します。】

f:id:mohessu:20170702192347p:plain

【初回起動時は遅いです。仮想マシン立ち上げはやはり重い!】

f:id:mohessu:20170702184933p:plain

Application Guardの本質は仮想空間。
したがって、仮想マシン系の機能に負荷が高まります。
Vmmemがぐいぐいメモリを吸い取っていきます。(笑)

f:id:mohessu:20170702185016p:plain

起動後の画面です。
右下に通常のEdgeアイコンにGuardマークが付いたアイコンが表示されています。
これがApplication Guard for Microsoft Edgeのアイコンとなります。f:id:mohessu:20170702185158p:plain

お気に入りを表示すると、今度は先ほどと違い保存ができる状態となりました。
(フォントサイズなどの問題か、前回のBuildで搭載されたインポート機能の文字が被っちゃってます。)

f:id:mohessu:20170702192239p:plain

しかしながら私のPCでは、起動までするものの、インターネットへのアクセスには至りませんでした。オフライン扱いになっていたので、Hypver-Vの仮想スイッチあたりが実スイッチと連動しなかった等だと思われます。

が、Hypver-Vマネージャにもこの仮想マシンは表示されないので、設定変更などは出来なさそうですね、、、

Application Guardの細かな設定ができるようになると、様々な状態を作れて面白そうですね。
そちら側に機能拡張してくれることを期待しましょう!

音楽:American Money