Microsoft 365 MS純正のファイル署名サービスが始まっています

Microsoft は今まで戦略的に優位に立てる状態が見えてきた場合、パートナーと協業してすみ分けていた範囲であっても果敢に勝負を挑み結果を残してきた歴史があります。最近ではハードウェアの Surface やウィルス対策の Defender といったところがこの内容に該当するのですが、この歴史に新たに署名というものが加わりそうです。

署名とは、ファイルの作成者と作成日を第三者と共有することで、そのファイルに書かれていたことを否認できないようにする仕組みなのですが、今までは専門の少数の事業者で構成されていた分野でした。

この分野に Microsoft Syntex ブランドで eSignature という名前で参画を行っていくようです。

https://www.microsoft.com/en-us/microsoft-365/blog/2022/10/12/welcome-to-microsoft-syntexcontent-ai-integrated-in-the-flow-of-work/?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

上記のキャプチャを見ると PDF に署名を付ける際に Syntex eSignature という項目が選択されているのが分かるかと思います。

この機能を利用するには Microsoft Syntex の従量課金設定が必要とのこと。 Microsoft 365 テナントで Azure を有効化しておけば準備完了ですね。

ちなみに 2023 年 11 時点ではアメリカでの提供が行われているのみで、 2024 年 3 月までには利用できる地域を拡大していくようです。

一般ユーザーにはなじみが薄いかもしれませんが、営利組織ではこの機能の重要性が取り上げられたりもするのでぜひ利用の検討をしてみてはいかがでしょうか。

音楽:光軸のなぞるもの