昨今、ランサムウェアの被害が世界的に増えており、日本でも工場の操業が止まるなどの被害が相次いで発生しています。
これらの問題はコンピューターウイルスによってパソコンやサーバー内のデータが自身の意に反して暗号化されてしまうために発生するのですが、 Microsoft 365 を利用していれば、これらのうちパソコン内のデータ暗号化に対策することができることはご存じでしょうか。
それは OneDrive for Business に置いたファイルの復元機能を利用することで実現できるようになっています。
OneDrive for Business はクラウド上のストレージですが、 OneDrive アプリを利用することでデータの同期が行えるため、パソコン内のデータも保全されるというわけです。
この復元機能は、 OneDrive の Web サイトから実行することができます。
設定ボタン内にある OneDrive を復元するメニューを押していきましょう。
すると、日付を選択する画面が。
ここでは昨日から 30 日前までを選択して元に戻すことができます。
試しにこれらを選択すると、、、
下にスライダーと OneDrive for Business に行われた変更が一覧として表示されます。
グラフは更新のデータ量を表しているようです。
パソコン上では更新を行ったことに気が付かないケースもありますが、これらに対応するためか、 OneDrive 同期アプリではデータが削除されると以下のように通知されるため、自身での操作以外でデータに変化があったかどうかわかるようになっているんですよね。
同じようにファイルの大量更新も通知の対象になっていたはずなので、これらを有効に利用し、データの損失から身を守っていきたいところです。
OneDrive 同期アプリは基本的にユーザーのドキュメントフォルダーやデスクトップ、写真を対象として動作するのでここにデータを置いておくことも忘れないようにしておきましょう。
音楽:RR LYRAE