Microsoft Edge AAD と MSA を連動させる機能が追加となるようです

組織のアカウントと個人の MSA を連動させ、組織内で検索を行った際に発生する Rewards を個人で受け取る仕組みが用意されるようです。

2022 年 12 月 11 日には Microsoft Edge の設定画面から設定が行えるようになるとのことでした。

近年マイクロソフトは Rewards に力を入れているように感じます。

Rewards は端的に言うとポイントプログラムなのですが、かけたお金の一部が Rewards になるだけではなく、検索などのアクティビティでもらえるというのが特徴ですね。

Microsoft News のアプリを入れていると画像を見るだけでポイントがもらえたりするので、すぐにたまっていくんですよね。

https://www.microsoft.com/ja-jp/rewards

今までは組織と個人の紐づけがなかったため、業務で検索するときに MSA にプロファイルを切り替えてから検索しているようなケースが多くあったとのこと。

日本でそこまでのことをしている人がどれだけいるかわからないのですが、海外ではある事例なのでしょうね。

この機能、開始される前であれば以下のサイトに記載されている PowerShell スクリプトで、 Rewards 用の連動を実行させないようにすることができるようです。書きっぷりからすると AAD に対して MSA を紐づけられないようにする設定のようですね。

https://www.microsoft.com/en-us/bing/account-linking-admin-faq?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

スクリプトは以下となっています。珍しくコマンド入力が不要なように ps1 ファイルでの提供です。

https://download.microsoft.com/download/2/4/5/245c3b59-a897-4ee1-a24d-e0ead9007603/AccountLinkingDisable.ps1

ちなみにこの機能で連動させた場合、解除が曲者となるようです。

以下にあるように、 AAD のユーザーではなくなった場合、連動を削除するにはアカウントを削除してもらうしかないようなのですよね。退職時に連携を切り忘れると大変です。(アカウントを削除さえすればよいのですが、組織によってはメールアーカイブを残すためにアカウントを削除しないという運用が考えられるんですよね。)

https://www.microsoft.com/en-us/bing/account-linking-faq?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

このようなケースも想定しつつ、 オプトアウトするかどうか検討してみましょう。

音楽:約束