Microsoft 365 メッセージセンターに 2022 年 5 月 31 日までに対処せよという内容で Exchange の Name 属性の初期値が変更となるという案内が入ってきました。
Name 属性はいたるところで使われている内部名であるため、どんな大工事を予定しているのだろうと、情報をチェックしてみたところ以下のサイトの記事が該当する内容のようでした。
いろいろ書いてありますが、要約するとハイブリッド Exchange 環境でオンプレミスからリモートメールボックスを作成した際にリモートメールボックスの Name 属性が GUID ( ExternalDirectoryObjectID )になるというものでした。
分かりやすいのが以下の記述ですね。
リモートメールボックスとは、オンプレ Exchange にメールボックスを用意せず、 Exchange Online でホストする際の呼び名で、オンプレ Exchange を利用していた組織が Microsoft 365 のメールサービスを利用する場合の形態となります。( Azure AD に紐づくメールボックスとなるため、リモートといわれていると思えばわかりやすいでしょうか。)
正確にはオンプレミスの Name 属性とオンラインの Name 属性が同期されなくなるということなので、双方を個別に変更すればよいようなのですが、ちょっと不思議な修正となるようです。
不思議という感想はこのサイトの記事を読んでいた方もそう思われたようで、なぜ Name 属性に入れるのかといったような会話がちらほらとなされていますね。
また、変更まで 1 か月程度ということも短すぎるという意見が散見されました。
そのため、記事にさっそく改定が入っており、時期を延ばすという案内になっているようです。
最終的にはこの変更が行われる可能性がありますが、今のところ期日未定になったと思えばよさそうです。
Exchange をハイブリッド利用しているケースはそれなりにあるのかと思いますが、スクリプトなどでメールボックスを作成している場合などではこの変更の開始時期を注意してみておく必要がありそうですね。安全に進化できるように祈っておきましょう。
音楽:Moon flower