またまた Microsoft 365 メッセージセンターからの話題ですが、 MX レコードの TTL (生存期間) について、最大 6 時間 ( 21,600 秒以下)に構成する必要がある制限が追加されるようです。
2022 年 5 月 2 日までに値の変更が必要とのこと。
DNS の MX レコードなので、この値は利用者(すなわちメールを送付 Microsoft 365 へ送付してくる側)が参照することとなり、最後に DNS をチェックしてから 6 時間まではキャッシュを利用してよいという制限になるということです。
これは、それ以上のスピードでメールサーバーの IP を変更しないという宣言でもあるのですが、今後はそれくらいのスピードでメールサーバーを更新する可能性があるということを暗に示しています。
通常 MX レコードの設定は docs の通りに行っていれば 1 時間( 3,600 秒)としていると思うので影響は大きくないと思われます。
しかしながら今までは制限されていたという記憶はなく、 3,600 秒を推奨していただけだったと思うので今後のメンテナンスに変化があるのかもしれませんね。
キャッシュ時間が短いと問題になるケースは少ないと思いますが、これを機に設定値のチェックはしておくとよいかもしれません。
簡易に確認するにはコマンドプロンプトで nslookup コマンドを実行するとよいでしょう。構文は以下のような形です。 debug オプションを含めることで TTL を確認できます。
nslookup -type=mx -debug メールドメイン DNSサーバー
なお初回確認後はカウントダウンが始まるので、正確な値をチェックしたい場合は DNS サーバー上でチェックするようにしましょう。
音楽:時のメモリー