Microsoft 365 Teams のユーザーアクティビティからユーザー特定しにくくする機能が有効になりました

Microsoft 365 ではユーザーの行動をアクティビティログとして、出力する機能が備わっています。いつどのようなことが行われたのか分かれば、不可解な事象に遭遇した際に原因の特定や対処が行いやすくなるので利用されているケースも多いのではないでしょうか。

基本これらの情報は、だれが何に対して操作したのかといったレベルで詳細が書きだされますが、組織のポリシーや情報保護の観点から第三者にはそういった情報を提供したくない。というケースがあるかと思います。

その時に利用するのがレポートの匿名化機能なのですが、つい先日まで Microsoft Teams のユーザーアクティビティについては匿名化することができませんでした。

これが 2021 年 4 月 10 日頃からほかの機能と同様に Teams でも匿名化することができるようになりました。

初期設定状態では以下のようなレポート表示となりますが、、、

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Microsoft 365 管理センターの 設定 - 組織設定 - サービス - レポート にあるすべてのレポートで、識別されていないユーザー、グループ、サイトの名前を表示します。のチェックを行うと匿名に変化します。

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このような形で文字の羅列に変化する形ですね。

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この文字列は固定のため、人はわからない状況ですが、特定の人がどういった行動をとったのかは見て取れるという訳です。

名前のほか、グループやサイト情報も見えなくなるため、第三者にチェックしてもらうような方法をとっているケースなどでは役に立つのではないでしょうか。

レポートの詳細は以下 docs にも記述があるため、ぜひ一読することをお薦めします。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/admin/activity-reports/activity-reports?WT.mc_id=M365-MVP-5002496&view=o365-worldwide#hide-user-details-in-the-reports

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