先週更新のなかった Windows10 Insider Preview Dev Channel ですが、今週は更新が行われていました!
なんと今回はリリース種別が co_release となり、また新しいブランチができたものと思われます。
Mn 、 Fe ときての co なので、元素記号のコバルトを意図しているということでしょうか。昔一時的にあった vb_release も Vibranium という架空の金属がもとだったという噂もあったので、いまの Windows10 開発者に金属が好きな人が参加しているのかもしれませんね。
さて今回の変更では、自動的に輝度を変更する機能をオフにできるようになったことやニュースと興味の設定に変更が加わったことなどが挙げられています。
が、この 2 つは環境がそろっていないと確認ができないものとなっており、私の環境ではチェックできませんでした。
ほかにも多数変更が入っているので、そちらを中心にみていきたいと思います。
まずは Paint アプリのストアアプリ化です。
Paint の場所が以下の場所に移動しています。
C:\Program Files\WindowsApps\Microsoft.Paint_10.2103.1.0_x64__8wekyb3d8bbwe\PaintApp
もともとは System32 にあったのですが、ストアアプリになったことで場所が変わった形です。確か 2016 年頃に Paint アプリは標準付属しなくなりストアからダウンロードするようになる。ということが述べられていたので、その時に用意していた物に切り替わったという感じかもしれませんね。(標準付属の件はその後撤回されています)
ちなみに今回の更新によって「 paint 」や 「ペイント」という文字で検索ができなくなっています。
検索する際は「 mspaint 」とアプリの名称で行う必要があることに注意しましょう。
ちなみにアイコンも変わっています。
個人的には長年使われていた以下のアイコンの方が親しみやすさが高かったのですが、時代の流れですね。
同じようにストアアプリ化されたものがもう一つ。切り取り & スケッチです。
こちらは以下に移動しています。
C:\Program Files\WindowsApps\Microsoft.ScreenSketch_11.2103.13.0_x64__8wekyb3d8bbwe
こちらは検索でも見つかりますし、 Win キー + Shift + S でキャプチャモードを呼び出せるので直接起動するケースは少ないかもしれません。
そして、もう一つ大きな変更が。
それは Windows アクセサリと Windows システムツールがスタートメニューから消えたことです。
その代わり Windows Tools というショートカットが増え、それに置き換わっているという状況です。
これを開くとコントロールパネルが開き、リンクがそれぞれが統合された状態で表示されます。
ただ、直接ファイルを開くとまだメニューは残っているようでした。
C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Accessories
ほかに設定アプリの デバイス - カメラにネットワークカメラを検出する機能が追加されたり、輝度の調整が行えるようになったこともポイントでしょうか。
さらに PC 管理者視点では、 Windows Update のタイミングについて、デフォルトでアクティビティの高い時間を除外する設定がオンとなったことも意識が必要です。
これが正式版に取り入れられると、更新タイミングが人によってまちまちとなるため、ユーザーアナウンスを行う項として意識が必要になりますね。
いろいろと更新された今回の Insider Preview ですが、ここにきてストアアプリを強く推してくる形になったのは予想外でした。
この辺りが増えてくると個別タイミングで更新がかかるので、ネットワークへの負荷を注視していく必要が出てきそうです。
管理面での意識づけを合わせて喚起してもらうようにお願いしたいところですね。
音楽:子供たるもの