昨日お伝えした管理センターのセットアップですが、全9項目について、内容と画面を確認してみました。
【カスタム ドメインを設定する】
テナント取得時のXXXXXX.onmicrosoft.com以外のドメイン名を利用するかどうかを設定する画面ですね。自身で取得したドメインがある場合、そのドメインでメールが受け取れるようになります。また、ログイン時のIDにもそのドメインを利用することができます。
【多要素認証を有効にする】
パスワードだけでなく、スマートフォンや電話を用いた2段階承認を強制する機能ですね。全体管理者に対してはこの機能を有効化するようにアナウンスも入っていますね。
【高度な脅威に対する保護を強化する】
サンドボックスを用いた脅威のチェックを行う、ATPを有効化するための機能です。
リンクやメールの添付ファイル、SharePoint上にアップロードされたファイルのスキャンなどを設定することができます。
【必要なアクセス許可だけを管理者に適用】
全体管理者の役割を複数の管理者に分任するかどうかを設定する画面です。
分担しておくことで、社内に悪意を持った人がいても一部のみに影響を抑え込むことができるので、管理は複数人に分けて行いましょう。というわけですね。
【パスワードを無期限に設定する】
最近のトレンドとなっているパスワードを定期的に更新させないようにして、初期に設定するパスワードをより強固なものにしていきましょうというものですね。
何度も変更させられると、使いまわしなどが発生しやすくなりますからね。
【ユーザーデータの移行】
GMailやYahooメールなどからの移行やファイルサーバーからSharePointへの移行、Office365 ProPlusの利用開始など、多岐にわたるデータの移行を支援するページへのリンクです。
Office365利用開始後はデータを一か所にまとめましょう。という考え方ですね。
【データ損失防止を設定する】
この機能ではファイルの中にクレジットカード番号と思われるものがあったりした場合、警告を行う仕組みを有効化するか決定することができます。
中々日本語への対応が難しい機能なので、必ず防止できるという風に思っておくよりも保険のイメージでいたほうが良い感じですね。
【Officeの機能の更新を毎月取得】
Office365 ProPlusでは更新頻度に応じて、SAC、SACT、Monthlyといった更新頻度を変更し、Monthlyに更新を有効とするように設定ですね。
もともと月次は早期利用者のような扱いだったと思うのですが、これからは戦略的に全員月次にするようにしていきたいということなのかと思われます。大胆な機能ですね。
【ユーザーによる Office アプリのインストールをサポートする】
Office365 ProPlusのアクティベーションが行われているかをチェックするページですね。
少し他とは毛色が違った感じで、チェックすることが中心になっているようです。
アクティベーションを行っていない人に対し、メールでアクティベーションを促すという機能となっています。毛色は違いますが、セットアップという意味ではこれが一番近いかもしれませんね。
といった形で、Office365をセットアップしていってほしいというのが現在のマイクロソフトの思いのようです。メールやファイルサーバーといった主たる機能ではなく、オプションに近しい機能を使ってもらいたいという意図が強いのでしょう。
すべてを利用するのが良いというわけではないですが、気になるものがあったらぜひ検討してみてくださいね。
音楽:現世夢幻