Office365のExchange Onlineを利用する場合、クライアントとしてOutlookを使うケースは多くあると思います。
その中で、Outlookのプロファイル作成時にオンラインモード、キャッシュモードを選ぶことが可能です。
オンラインモードはその名の通り、オンライン時にのみ利用できる状態を指し、ネットワークが切断されるとメールの閲覧もままならない状態となるため、ローカルキャッシュにデータを持つのはNGというようなセキュリティポリシーがある場合を除き、対外はキャッシュモードで運用されるかと思います。
詳細な違いは以下をご覧ください。
Exchange キャッシュモードとオンラインモードのメリット・デメリット/[共有フォルダーをダウンロード] のメリット・デメリット – Outlook Support Team Blog JAPAN
一般的にはキャッシュモードを選択しておけばよいのですが、初めてExchange Onlineを利用し始め、Outlookを介してデータを移行するケースなどではこのキャッシュモードがあだとなるケースがあります。
キャッシュモードの場合、すべてのオンラインへの動作は非同期に実施されるのですが、同期間隔の間に発生した情報は、すべてがコミットされるまでクライアントから確認ができなくなる仕組みとなっているのです。
ローカルにあるPSTファイルからメールを移動した場合、同期用キャッシュにメールが移行するため、ローカルPSTから情報がきえ、同期用キャッシュの内容がすべて同期されるまでExchange Online上からも見えない。という状態が発生します。
大量データの移動はこの間隔が長くなることを意味するので、くれぐれも取り扱いに注意しましょう。
この状態が発生した場合は、ネットワークから切断された状態でOutlookを起動することでオフライン状態となり、キャッシュにある情報を読むことができるようになります。
この間にPSTファイルにデータを移動しておけば一時的な回避となるでしょう。
音楽:創聖のアクエリオン お兄さまと