windows10 Enterpriseエディションのサポート期間延長が発表されました

なんだかものすごい発表がなされています。

Windows10のEnterpriseエディションについて、サポート期間を延長させるという決断がなされた形になります。

Helping customers shift to a modern desktop - Microsoft 365 Blog

要約するとサポート中のWindows10 Enterpriseをリリース開始から30か月サポートに変更し、これから出るリリースでは9月リリースのEnterpriseが30か月、3月リリースのEnterpriseは18か月のサポートのまま据え置かれるという内容です。

図表がなくてわかりにくかったので以下にまとめてみました。

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この変更で行くと、Enterpriseを利用するようなケースでは、9月導入をお勧めすることになり、かつ、移行期限を考えると1つ飛ばしで導入していくのが良いというイメージになるのかもしれません。

1809→2009→2209といった形ですね。

こうすると、半年の移行期間をもって2年間のサポートを受けながら業務利用ができる。となりますね。

Windows Update for Businessの遅延期間は今のところ最長1年となるため、この形を適用するにはSCCMを用いた制御を行っていく必要がありそうです。WSUSでも制御できるかもしれません。実はWSUSに再度需要が発生することになるのでしょうか。

一般用途で考えるとあまり影響はないのかもしれませんが、大規模に導入をすすめようとしているケースでは、一度方針を検討しなおす必要があるかもしれませんね。
逆に半年ごとに入れ替える計画が問題なく進んでいるケースでは、そのまま進めて全く問題なさそうですね。

このあと、サポート期限に関する変更がいろいろと入ってくる気もしますので、Igniteでの発表は心して聞いておく必要がありそうですね。

ちなみにこれに伴って、Windows7のサポート期限を有償購入可能なプランが発表されました。価格帯は不明ですが、デバイスごとにESUを購入すると2023年まで延命できるようなので、万一置き換えが進見そうになければ、こういったものを活用するというのも手段になりそうですね。Office365との接続もこれに伴って延長がかかっています。

音楽:rise

Office365 北海道地震の影響でサービスリクエストの回答が遅延しているようです

被災された方々には心からお見舞い申しあげますが、2018年9月6日未明(日本時間)に発生した北海道地震の影響で、Office365の質疑応答を行うサービスリクエストの応答が遅延しているとのことです。

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マイクロソフトのヘルプデスクセンターがこの近辺にあったのかもしれませんね。
現地では電気がまだまだ復旧していないという話も出ており、対応いただくセンターの方もたへんな苦労をなされているのかと存じます。まずは不急な問い合わせは後回しにするなど周りでもできることから現地に協力していきたいですね。

さて、話は変わりますが、クラウドの世界は分散されたり、場所を意識しないようになっているため、災害に強い。というのが定説かと思います。
いざ災害が起こってみると、ユーザー、クラウド本体、サポートといったすべてがそろって正常な状況では良いものの、何か一つでも異常となると、サービスレベルが下がるという状況が発生するというのがよくわかります。

今回はたまたまシステムの先に問題が生じていますが、逆にユーザー側に問題が生じた場合はシステムは動いてもアクセスするユーザーがいない。という状態になるのかと。

それを踏まえると、オンプレミスにモノを用意し、ハイブリッドクラウドで単一障害に強く備えるという考え方は日本のような災害大国にはあってもよいのかもしれません。

マイクロソフト製品は先日発表されたAzure File Syncなどを筆頭に、ハイブリッドをよく考えているケースが非常に多くあります。これもインテリジェントエッジの一つの考え方となるのでしょうか。

こういった問題に直面することで、物事は一段上の段階に進むように感じます。この機をうまく活用し、よりよい環境を作り上げていきたいですね。

音楽:ダイヤモンドクレバス

 

Office365 Outlookのリボンも最小化タイプで更新されるようです

先にお伝えしたOffice365 ProPlusのデザイン変更ですが、今回の更新では新たにOutlookのフィールディングも更新される方向となったようです。

Office365 Proplusのデザインが変わります - ()のブログ

今までのOffice製品の流れで行くと、まずExcel、WordについてUIを更新し、その後世代を超えた後にOutlookにも同様のUIを付けてくるという流れだったのですが、今回のUI更新はExcel、Wordなどと一緒にOutlookもUIが変わる流れになったようですね。

Designed for Simplicity: User experience updates to Outlook for Windows - Microsoft Tech Community - 241590

詳細はサイトを見ていただければと思いますが、以下のようにリボンのサイズがかなり小さくなるようです。

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なんだか昔のコマンドメニューライクになってきますね。

なんとなくですが、画面の解像度が高くなりすぎてテキストの拡大が標準となった今、逆に描写スペースが足りなくなったという事態が起き始めているのでしょうか。

実際業務系のアプリケーションだと、細かさよりも見やすさのほうが優先されるため、必ずしも解像度が高いと見やすいというわけではないですからね。そういった判断に至ったのかもしれません。

また、スケジュールアシスタントの機能が、会議室を選択する際にサジェストとして利用できるようになるなどの更新も入るようです。これはスケジュール調整がかなり簡単になる可能性がありますね。

この機能は9月のアップデートで一部先行ユーザーに向けて行われる模様です。もうすぐという感じなので、今からワクワクしますね。

音楽:スタミナ・ローズ

Office365 Skype OnlineでのTSL1.2対応について案内がされていました

2018年10月に控えたTLS1.2限定化の件ですが、メッセージセンターにSkypeでの注意点が展開されていました。

Preparing for TLS 1.0/1.1 Deprecation - O365 Skype for Business - Microsoft Tech Community - 222247

要するにハイブリッド構成時など、オンプレとの連携がある際は、オンプレ側にもTLS1.2で接続できる状態を作る必要がありますよ。ということが記載されています。

当然といえば当然ですが、ExchangeのEWSと接続しているケースなどは忘れがちですよね。

そのExchangeも以下のようにTLS1.2への対応方法が記事になっているので、いまだ対応を進めていない場合はこの機会に見直してみるとよいと思います。

Exchange Server TLS guidance, part 1: Getting Ready for TLS 1.2 – You Had Me At EHLO…

しかしながら、もう対応完了まですぐそこですね。
先日、Azureの定期メンテナンスのタイミングで証明書の受け入れが減り、TLS1.1で接続できなくなる事例に遭遇しました。
徐々にですが、TLS1.2の波が来ています。乗り遅れないよう早めに対応していきましょう!

音楽:空中線

Office365 IPアドレスの一覧ページが新しくなっていました

今のところ英語版のみのようですが、Office365のURL、IPリストの表記が新しくなったようです。

以下アドレスが英語版、その下に日本語版を記してみましたが、新しいフォーマットだとURLのあとに対応するIPが記される形に変更されています。

Office 365 URLs and IP address ranges | Microsoft Docs

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Office 365 URL および IP アドレス範囲 - Office 365

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今まではIPは大量だったから別ページにあったのですが、一つにまとめた形に変更されていますね。

記載方法が変わったのに合わせて順序も変更となっているようです。

今までは認証などの共通ものが最上位にあり、そのあとにアプリケーションという流れだったのですが、主要アプリ(Exchange、SharePoint、Teams)のあとに認証という形に変更されています。

記載されている内容については変更されているわけでは無いため、慣れの範疇とはなりますが、Office365の管理を行っているとこのページには頻繁に来ることになるため、早めにこのフォーマットになれた方がよさそうですね。

音楽:浪曲銭湯道場唄

Windows10 Insider Preview Build 17751でました

 

今回のInsider Previewですが、8月の末に合わせたのでしょうか、いつもの定期更新日より少し遅れての提供となったようです。

今回の更新で、次バージョンの愛称がOctober 2018 Updateに決まったとのことがアナウンスされてきました。やはり毎回名前を付けるのが難しくなってきたのですかね笑

このパターンなら次回以降も同方式で名前を付与することができますね。

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このBuild 17751は例年通りウォーターマークを消してきているタイプとなりました。

そのため、デスクトップ右下の番号が表示されなくなっています。

今まで通りだと、この後数回に分けてバージョンアップやウォーターマークの再出現などを経て、October 2018 Updateとして世に出回っていくのかと。
また、今回の更新からはSACTの考え方がなくなってもよい時期なので、もしかすると次かその次あたりのリリースでSACTという考え方がなくなるかもしれませんね。

【SACT消滅の予告】

Windows 10 and the “disappearing” SAC-T - Microsoft Tech Community - 199747

おそらくなくなる際は上記サイトがアップデートされると思うのですが、リリース時に以下サイトがどのように表示されるのかもチェックしておくとよいかもしれません。

Windows 10のリリース情報】

https://www.microsoft.com/ja-jp/itpro/windows-10/release-information

今回のBuildでも基本はバグフィックスが中心だったのですが、テスト期間を終えて調整中だったSetsはやっぱり見送りが確定となるのでしょうかねぇ、、、

となると、今回の目玉はクリップボード拡張やメモ帳進化など、クラシックアプリケーションのモダン化というところに落ち着くのかもしれませんね。

いずれにせよ、リリースは11月前までに来ると思われるので、それを待ってみましょう。

音楽:弱き心

Office365 Flowの動作が失敗したメールが送付されてきました

メールを確認していたところ、Flowから無効化した旨のメールが送付されてきました。最近Flowを触っていなかったので、何か起きたかな。と思い内容を読んでみると、長期にわたってFlowが動作していなかったようです。

 

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【30日間エラーが出続けた旨の通知】

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フローの修正ボタンを用いて修正すればよいとのことなので、Flowの修正をしつつ、理由を探ってみることに。

すると、パスワード(トークン)が有効期限切れということになっていました。

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3月から変更した覚えはなかったのですが、パスワードの更新を押下し、修正を試みることに。
問題点が解決され、再度の動作が可能な状態に持っていくことができました。
ただし、直してもFlowが自動的に有効な状態にはならないので、トグルを動かして有効な状態にするのを忘れないようにしましょう。

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一度正常に動作すると(情シなどの運用管理のプロでない限りは)なかなか問題が起きたかどうかの確認は行わないものですよね。

通知されるのが30日たった後というのは長い気もしますが、こういった形で問題点をリマインドしてくれる機能があるのは心強いですよね。ふとした拍子に発生した問題への対処が可能となりますので。

作成者に向けて異常な状況を検知してくれるというのは結構便利な機能かと思います。
こういったメールが来た際は冷静に対応し、問題点を早期に修正するように心がけてみてはいかがでしょうか。

音楽:恋のドッグファイト