Windows10 Build 17666の続き

Windows 10のBuild 17666ですが、SkipAheadを抜いていたこともあり様々な追加機能が施されていました。

Setsについては目玉機能となるため、様々なところで言及されていると思います。
簡単に言うとタブ機能なのですが、setsで設定を調べると、いろいろと機能があることがわかります。
というか、意識してませんでしたが、タイムラインと同じアイコンのようですね。
これから変わるのかもしれませんが、今のところ同一のものという方向で考えているのかもしれません。

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設定画面に移ると、マルチタスクという名前の画面に。
確かに方向性としてはマルチタスク用の機能ではありますが、そのうち名前が変わるかもしれませんね笑

設定については、配置系のものやタブの動作を変えるなどがあります。
また、Setsに含めないようにするためのアプリ設定などもあり、柔軟にこの機能を使っていかせようという感じがしています。

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このSets関連になるのかと思いますが、メモ帳にCtrl+Bというメニューが追加されていました。
動作を見てみると、選択した項目について、Bingで検索をかけてくれるようです。
標準状態ではSetsを利用した感じなっており、隣にタブが表示されました。

上記設定のApps and websites automatically onpe in a newをウィンドウにした場合は、Edge側のタブに追加される動きとなっていました。

また、何も選択せずにCtrl + Bを押すと単純にBingが開いてしまうので、ショートカットミス時すると微妙な感じです。
隣が貼り付けのショートカットなので、これは結構致命的かもしれません。
そのうち改善されるかなぁ。。。

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【こんな感じにSetsとして開きます。】

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次にタイムラインを開いてみました。
前からだったかもしれませんが、いつの間にか、スマホアプリで開いた画面が表示されるようになったようです。

この機能はかなりいいですね。Edgeを使う意味が100倍くらいに膨れ上がります。
スマホ側アプリと連動させる際にMSAを使っているので、MSAをみつつデータをやり取りするのかと思われます。

使い方は以下に記載しているのでぜひ利用してみてください。
以下はiOSでの利用法ですが、Android版も変わらないかと思います。

Microsoft Edge 後で続行機能が意外と使えます - ()のブログ

ちょうど以下はPCを開かない日だったのですが、スマホで見ていたページが表示されています。
どちらで見ていたのかなどがわかるといいかもしれませんねぇ。
最近はスマホに特化したWebページなども多くなってきたので。
セッションの引継ぎなどは確認できていませんが、おそらく難しいのかと。
細かい動きは徐々に見ていく必要がありそうな感じがしますね。

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試しにiOS側でAmazonにつないでカートにアイテムを入れたところでバトンタッチしてみました。タイムラインへの反映は一瞬で終わるようで、流れ作業でつないだところすぐにアクセス履歴が作られていました。

接続した状況は以下ですが、やっぱりセッション情報等は守られるようですね。
やはりモバイル用のサイトだったためか、簡易表示のサイトになってしまったのが残念です。
今後のWebページはこういった行き来を意識したつくりにする必要があるのかもしれません。

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しかしながら、次回のバージョンアップが非常に楽しみになる仕掛けが盛りだくさんですね。
Creators Updateから数回のバージョンアップでは、新しいものを用意する段で、今回のバージョンアップは既存を進化させる段になったというような違いをひしひし感じます。

この流れ、ぜひ断ち切らずにどんどん進化を続けていってほしいですね。
そして、まだまだ機能が盛りだくさん、、、
音楽:トライアングラー

 

Windows10 Build 17666リリース

April 2018 Updateもリリースしひと段落したところで、SkipAheadしていないユーザー向けにも新しいInsider Previewが配布されるようになりました。

起動してすぐ、目に飛び込んできたのは、インターネットからダウンロードしたファイルにつくアイコン。

今まではプロパティ表示でのみ表示されていたインターネットダウンロードファイルである旨の表示が、アイコンでわかりやすく表現されています。

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プロパティ内の表示はあまり変わらずですね。
ただ、もともとはインターネットから取得したファイル。というような記述だったかと思いますが、他のコンピューターから。と切り替わったようです。 

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変更点もまだまだあるようで追い切れていない状況ですが、
検索窓にはInsider Preview用の新機能のようなものが。

まずはアプリ名入力で直近の利用がわかるRecentが追加されていました。
右側にはアイコン右クリック時と同じ動きでしょうか。
管理者として実行などの表記が見られます。

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入力文字がアプリではない場合、直接ブラウザが表示される動きになっています。
ちょっとメモリが少ないPCだと重そうな機能に感じますが、
私のテスト環境ではスムーズ動作してくれましたので、それなりのPCを用意しておけばかなり実用的な動きをしてくれるのではないでしょうか。

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また、アクションセンターでは画面領域の切り取りという機能が。

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 押すと、画面をフリーハンドなどで切り取ることができます。キャンパスは画面全体。

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切り出すと、トースト表示で切り取った部分が表示されます。

フリーハンドで囲った枠が有効化されるので、結構制御は難しい感じでした。

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切り取った部分は画面スケッチというアプリで開きます。

 

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バージョン情報が書かれていましたが、Build番号でもなさそうで、、、

 

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スケッチの名のごとくで、絵をかいて行くにはなかなかよさそうな感じです。
ただ、Paintの置き換えにはつらいですね。
トリミング等はできるのですが、細かな制御には向かない感じで、、、

出てきたばかりの機能ということあるので、今後に期待したいところです。

ほかにもいろいろ機能はありそうですがまずはこんなところでしょうか。

引き続きRS5も面白い感じに仕上がってきそうですね!

音楽:ダイアモンド クレバス

Office365 セキュリティセンターの検疫がさらに拡張されるようです

先日発表のあったセキュリティセンター、ATPの検疫機能ですが、さらにExchange Online側も拡張が入ってくるようです。

【先日の発表】

Office365 SharePoint / OneDriveの ATPで検出されたアイテムが検疫に表示されるようになるようです - ()のブログ

今回の内容は、Exchange管理センターの検疫機能が、セキュリティセンターの検疫機能に統合されるというものでした。

【統合元となるExchange管理センターの検疫】

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この中で、検疫メッセージの保持期間が15日から30日に延長されます。

また、旧Exchange管理センターの検疫は移動の通知がなされるようになった後、2018年10月には新管理センターに統合される方向となるようです。

しかし、EOPの検疫とATPでの検疫はライセンスが異なる。という問題が残っている気買いしています。マイクロソフト製品の歴史としては、世代が進むと上位機能が通常機能になっていく(一世代前のEnterpriseの機能は今世代のStandardの機能となる)というものも多くあるので、Office365でもそういった変化が出てくるのかもしれません。

ユーザーとしては値段変わらず機能拡張となり、良いこと尽くめなのでそういう方向に舵を切る予兆だといいのですが、、、

この展開は6月末までに行われるとのことなので、展開完了を見届けていきたいと思います。

音楽:Tenderly

Office365 Windows Phone向けSkype for businessアプリが終了するようです

マイクロソフトの年次計画を知るためのイベント、Microsoft Build 2018が開幕しており、新しい事柄がどんどんと発表されている中ですが、2018年5月20日をもってWindows Phone向けSkype for businessのアプリがストアから姿を消すようです。

https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4134653/windows-phone-apps-for-skype-for-business-microsoft-teams-and-yammer-a

この日を境にSkype for businessアプリが利用できなくなるわけではなく、アプリを削除しない限りは利用できるようですが、バージョンアップは行われなくなるため、遅かれ早かれ、別の環境に移動する必要が出てきます。

マイクロソフトとしては、Buildでも発信していますが、iOSAndroidアプリへ経営資源を集中するという選択を取ったということなので、この方向は仕方のないものなのかもしれません。

というか、ARM版のWindows10が出てる現状からすると、そもそもWindows Phoneである必然性が薄れている。という状況なのも否めないのかと。

数年前にアプリの動きを調べていた時には、Androidではバックグラウンドでの着信がうまくないなどの問題も多くあったので、そういった点を改善するために力を入れてくれるのであれば前向きにうれしいところです。

Windows Phone以外でもSkype for businessを選ぶという選択が間違えではなかった。と思えるような更新を行って行ってもらいたいですね!

音楽:虎口の城

Office365 接続先IPの変更通知がXMLからRESTサービスに変更となるようです

ファイアウォールなどで通信データを制御している場合、以下のページでアクセス先を確認し、設定を行うケースは多々あるかと思います。

Office 365 URL および IP アドレス範囲 - Office 365

これを見ていたところ、以下のように注意書きが追加されており、Webサービス(RESTサービス)への移行が記されていました。

【注意書き】

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そして、その内容は以下。

Managing Office 365 endpoints - Office 365

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4.Webサービスというタブが追加され、どういったアクセスが必要となるかが記されています。

詳細は読んでいただくとして、大まかには以下3つのコマンドを用いての制御となります。

https://endpoints.office.com/version/O365Worldwide
https://endpoints.office.com/endpoints/o365worldwide
https://endpoints.office.com/changes/o365worldwide/0000000000

Office365中国、ドイツなどでは一部アドレスがことなったりしますが、概ねこれを覚えておけば問題ないかと。

ClientRequestId=の必須パラメータでGUIDをセットしないとデータがとってこれないため、これは忘れないようにしましょう。GUIDについては特に値に決まりはないようです。(サイトにも記載はありますが、この値は使えなくなるかも。とのこと)

日本語サイトだと、クエリパラメータとしてFORMAT=となる部分が形式=となっていたりで正しいパラメータがわかりにくいので、そのあたりを考慮して英語サイトで閲覧したほうがよさそうです。

試しに以下コマンドで動作を確認してみたところ、ブラウザアクセスでも応答を取得できました。

https://endpoints.office.com/version/O365Worldwide?ClientRequestId=b10c5ed1-bad1-445f-b386-b919946339a7&AllVersions=true&format=CSV

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endpointsとchangesについては、ここで取得したデータをもとに組み立てろ。ということになりますね。

上記応答より、20180503の変更点を取ってみると、、、

https://endpoints.office.com/changes/o365worldwide/2018050300?ClientRequestId=b10c5ed1-bad1-445f-b386-b919946339a7&format=CS

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なんとデータなし笑

ひとつ前でとってみると、、、

https://endpoints.office.com/changes/o365worldwide/2018033000?ClientRequestId=b10c5ed1-bad1-445f-b386-b919946339a7&Format=CSV

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きっちりとデータの取得が行えました。

実体としては、変更点の取得よりも今の状態を取ることが多いのかと思います。
その場合はendpointsを取得することになります。

https://endpoints.office.com/endpoints/o365worldwide?ClientRequestId=b10c5ed1-bad1-445f-b386-b919946339a7&format=CSV

加工方法によって、JSONもしくはCSVどちらで出力するか決めることになりますが、Formatパラメータを付けなければJSONとなるため、JSONでとってから加工するのが一般的になるのかと。(CSVにした方がデータ量が削減されると思います。微々たるものですが。)

この内容を定期的に取得し、うまくFWにあてる仕組みを作ってしまえばメンテが楽になると思いますので、活用を検討してみてはいかがでしょうか。

音楽:YUZURIHA

Office365 組織内のユーザーによる試用版アプリの利用が許可されるようになるようです

Office365のMicroosft Teamsですが、2018年6月1日よりなんと組織外のテナントを用いた試用が可能となるようです。

Manage the IW trial offer for Microsoft Teams | Microsoft Docs

ユーザーに対するTeamsのライセンスが無効化されていないことが条件ということなので、Office365 Eシリーズなどを利用しているケースでは適用されないようです。Office365 Businessを利用しているか、まだライセンスを割り振っていないケースが該当するのかな。という感じです。

【試用版を利用できないケース】

明示的にTeamsライセンスを無効化している場合は適用されません。

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この試用版ですが、最初のユーザーが試用を開始してから1年間有効となるようなので注意が必要です。例えば、半年後から組織全体で試用を開始したいなどがあれば、試用ができないように設定しておくことが必要です。

設定は以下のように、管理センター上で行うこととなります。
サービスとアドインを開き、ユーザーが所有するアプリとサービスを確認しましょう。

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この中で、ユーザーが試用版アプリとサービスをインストールできるようにする。という項があり、デフォルトでオンとなっているため、これを6月1日までにオフにしておくことで制御ができるようです。

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試しにオンのまま、ライセンスを付与していないユーザーでTeamsにアクセスしてみました。

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https://teams.microsoft.com

すると、、、今のところライセンスが見つからない。というエラーとなるようです。
これが今後トライアルの画面になるということですね。

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今後はTeamsだけでなく、それ以外のサービスに拡大されてくるようです。

この変更ですが、社内で順次ライセンスを適用していくような運用をしているケースにおいてはインパクトが大きい気がします。ライセンスを適用していないにもかかわらず、試用できてしまう。という事態に発展しそうな感が、、、
社内で制御をかけていきたい場合は忘れずに設定を変えておきましょう。

音楽:BlueCat

Office365 SharePoint / OneDriveの ATPで検出されたアイテムが検疫に表示されるようになるようです

昨年お伝えしたSharePointでのATPですが、機能が追加されることになったとメッセージセンターにお知らせが出ていました。

Office365 ATPがSharePointにも拡張されました - ()のブログ

今までは上記リンクのようにオンオフができる程度であったところに、検疫機能で状態を確認することができるようになるようです。

検疫はセキュリティ/コンプライアンスセンターの脅威の管理-確認より検疫タイルを選ぶことで遷移することができます。

【検疫】

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現時点ではメールの受信に関するもののみが表示されますが、今後、6月にかけてここにSharePoint/OneDrive/Teamsで検疫されたものが表示されるようになるようです。

正直なところ、テスト環境という程度ではなかなか引っかかる状況を作り出せておらず、今までもどんな感じに引っかかっていたのかよくわかっていませんが、メールと一元で確認できるようになるということは間違えないようなので、それだけでも有用なのかと思います。

この脅威に対する対応はマイクロソフトもMicrosoft365などで力を入れている分野となっているため、今後も活発に更新があるのかと思います。常に最新の技術を使えるOffice365なので、どんどん新機能を取り入れていってもらいたいですね。

音楽:Outside