Office365 Office Onlineの画面がProplusに近づきました(Excel編)

2018年10月に、Office365 ProplusのUIが変化していっていることはお伝えしていましたが、追随してOffice OnlineのUIも変化が進んでいたようです。

2019年2月にはほぼ同じようなインターフェースに変わっていました。
一度Word、ExcelPowerPointについてOnlineとProplusの違いを整理してみたいと思います。

以下、上がOnline、下がProplusのリボンとなっています。

今回はExcelに焦点を当てていきます。 

ホームはWordと同様に元に戻る群がリボンに組み込まれています。
フォントの観点で取り消し線、二重下線がリボン内に配置されているのがありがたいところですが、実は詳細設定に飛ぶ機能はなくなっているので、細かな設定がOnlineでは難しいという点は意識しておきたいところとなります。この辺りは、配置や数値においても同様で、あくまでリボンに表示された範囲で完結させるという意識でいる必要があることを忘れないようにしたいです。

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挿入では、Online側はFormsで作成するアンケートと連動できる機能があります。
これは、集計するExcelを先に作り、質問部分をこのExcelに合わせて作っていくという感じになります。回答情報がこのExcelにリアルタイムに展開されてくるため、社員にアンケートを取る場合など、劇的に利便性が向上するのではないでしょうか。

(ちなみに2018年9月頃に回答の上限が5,000件から50,000件になったため、超大企業でない限り社員全員にアンケートを行うなども行える状況となっています。)

ちなみにWordと異なり、ExcelではOnline側からも図形の挿入が可能です。まだ、表示位置やフォントサイズなど、互換性の面ではもう一歩な感もありますが、使い勝手はかなり良くなっていると感じます。

ピボットグラフやスパークライン、フィルターなどはProplus専用なので、この辺りが使い分けのキーとなります。

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データにはOnline側にブックの計算という項目が追加されています。
これはF9を押した時と同等の動きと思われますが、ブラウザでの表現としてはボタンにするという方向だったのでしょう。同じようにフラッシュフィルもボタン化されています。Proplus側では入力を自動判断してくれるのが売りだったのですが、パワーとの兼ね合いという感じでしょうか。

Proplus側にのみあるものとしてはデータの接続ですね。
データリボンでは一番重要な機能だと思いますが、OnlineではFormsなどとの連携のみとなるなどデータ接続が限定されています。他ファイルとのやり取りはProplusで。というのが閾となっていきますね。

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校閲も大きく異なる部分です。文書のスペルチェックや各種保護系の機能が利用できません。

共同作業を主眼に置くというところでは各種保護は不要というのもわかりますが、スペルチェックはOnlineにも用意してもらいたかった機能ですね。

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表示も、大きく異なるものの一つです。ズームについてはブラウザ側の機能で補えますが、各種プレビューが使えないのは大きいですね。
印刷時に表示とのずれが大きくなる傾向があるExcelですので、Online側では印刷はしないでほしいという感がひしひしと伝わってきます。笑
ルーラーはWordと同様に出せませんが、目盛線は消せるようになっているため、真っ白なページなどは簡単に表現ができます。

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こうして見てみると、WordとExcelで若干実装の観点が異なっていることがわかります。となると、使い分けの観点も変わるということになるので、利用指針の作成時は十分に意識しておく必要がありますね。

音楽:Lithium Flower