プロダクト導入に関する要件定義の考え方について。
コード開発がキャリアの始まりだった私は、
プロダクトの導入(SharePointだったかな。)の要件定義について、
どのように詰めていけばよいのか皆目見当がつかなかった覚えがあります。
当時、プロジェクト開始時から、導入ありきで進んでいたこともあり、
要件=導入という意識で進んでしまい、痛い目をみることになりました。
当時を振り返って今思うこと
プロダクトの導入時でも一般の開発と同様に、
まずは導入した後のなりたい姿。を一義に考え、
機能のマッチングを進めて行くべきでした。
特にありがちなのが、SharePointの「一般的」を
ユーザーが思い描く一般的を重ね合わせてしまうこと。
例えば、「エクスプローラーでファイルのやり取りを行いたい。」
情報共有の中ではよくある要件だと思いますが、
「SharePointであれば、できます。」で片づけてしまい、
実際のエクスプローラーとのInterop(相互運用性)についての考察が
足らないまま試験なり稼働に進んでしまうこと。
実際は文字列の長さ制限の違いや利用可能文字列、
Excel,Wordなどのファイルの中身を精査し、リンクを最適化(!)する機能など、
ファイルサーバーとのかい離についての考察が重要になります。
こう言ったかい離を穴埋めし、導入後価値ある状態を作り出していくことがSIerの使命だと感じているのですが、何年たてどもあくなき追及ですね。
MSさんレベルになると、ユーザーを「違いの分かる人」レベルまで引き上げていこうと尽力されるので、さすがやな。と思ったりもします。
精進、精進。
音楽:プラチナ