Windows10 Windows Sandboxを利用してみました

Windows10 Insider Preview Build 18317を導入したところ、ようやく私の環境でもWindows Sandboxを起動することに成功しました。

というわけで、軽く動作を試してみました。

まずは動作させて環境です。
ちょっと古いマシンだったので、メモリは最低限度の量での動作確認となりました。

以下がWindows Sandboxに求められる要件となっています。

  • RAM:4GB (8GB推奨)
  • Disk:1GBの空き (SSD推奨)
  • CPU:2CPUコア (4コアでhyperthreading推奨)

ギリギリ動作させられるような環境ですね笑

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早速スタートメニューから起動してみます。(利用にはWindowsの機能としてインストールが必要となります。)

起動自体はすこぶる早く、SSDではありますが古めのPCでも30秒程度でOS起動まで完了するというスピード感で動いてくれます。

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親機はWindows10 Enterpriseですが、子機はWindows10 Proとなるようですね。
Sandboxはほぼ素のPCとなるので、設定が必要だったり、ドメイン参加が必要となるような機能の利用は想定していないからなのかと思います。
また、子機側はライセンス未認証の状態となるようです。
実際のところ、ライセンス規約に改定が必要となるのかもしれませんね。

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利用開始直後にEdgeを立ち上げて、メモリをチェックしてみたところ、700MB弱の利用となっていました。
これを見るとやはり親機には8GBのメモリは欲しいところですね。
4GBでも起動はできるのでファイルを開いて確認する程度にとどめるのであればなんとかなるかもしれません。

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気を付けておきたい観点としては時計がUTC-12となっている点でしょうか。
言語等は親に合わさってくれるので、この辺りも親に合わせてくれるようになると幅が広がりそうですね。

また、ネットワークはほかのHyper-V系と同じで、親機に仮想スイッチが提供され、その上での動作となるようです。細かな設定を考えずに利用できるのは楽でよいですね。

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アプリケーションも標準ではインストールされておらず、Edgeでブラウジングを行える程度が初期の状態です。アプリケーションのインストールは、再起動を伴わないものであれば導入が可能です。Chromeをインストールしてみましたが、普通に利用できそうでした。ファイルのコピーアンドペーストなどもRDPのように実施することができます。

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ドメイン参加はもちろんされていません。企業利用では動作させたいアプリとしてドメインさんが必要なケースなどがありそうなので、やはり初期の状態を決められるような仕組みがあると幅が広がりそうですよね。

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右上の×ボタンで仮想環境を停止することもできます。

ダイアログアナウンスの通り、停止するとデータがすべて消えてしまうため、停止させるタイミングはよく考える必要があります。

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逆に、停止と起動だけで素のWindows10を利用できるという利点でもあるため、この特性を理解して使いこなしていくことが重要な要素となりますね。

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ざっと見た感じでは、これから使えるようになってもらいたい機能は多くあげられるものの、現時点でも十分使えるものとなっているので機能と使い勝手を考えてた絶妙なバランスに仕上げられている感を感じました。

この手の仕組みは、簡単に使えることもかなり大切なので、今後もその点を大事に更新を進めてい行ってもらいたいですね。

音楽:Seeds of Life