Microsoft 365 Azure AD Connect のバージョンアップを正攻法で行ってみました

前回お伝えした Azure AD Connect のバージョンアップですが、 2.1.1.0 を途中でいじり SQL Server 2019 で動いている状態にしてから 2.1.15.0 に更新したところインスタンスの場所は変わりませんでした。

今回はそういったイレギュラーな対応なしにバージョンアップするとどうなるか試してみました。

まず 1.3 のバージョンから 2.1.1.0 に更新をします。

すると SQL Server 2012 のインスタンスで動作する 2.1.1.0 が作成されます。

この状態で Microsoft 365 管理センターを見ると、正常に動作していることが分かりますね。

https://portal.office.com/adminportal/home#/dirsyncmanagement

この状態から 2.1.15.0 をインストールしてみます。

ファイルのダウンロードは以下から行ってください。

https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=47594

Azure AD Connect は停止などもさせず、そのままクリックしていきます。

最初の画面でアップグレードを押してみました。

すると、 SQL Server が 2019 に置き換わっていく予感が!

プロセスを見ていると、同時に起動され、変換が行われているように見えますね。

よく見ると SqlCmd で SQL の実行も行われています。

こういった一連の動作ののち、 Azure AD に接続画面に遷移しました。

ここから先はそのまま進めていきます。

アップグレードを押したとはすぐ完了しました。

やっぱり起動の初期時に SQL Server 2019 への移設は完了しているっぽいですね。

プロセスを見ると 150 のフォルダーになっているため、 SQL Server 2019 化に成功しています。もちろん Azure AD Connect 本体も 2.1.15.0 に。

Microsoft 365 管理センターからも確認が取れ、動作としても問題ないことが分かりました。

想定通りの動きですね。ようやく Azure AD Connect のバージョンアップが普通に行えるようになったということですね。

不要な SQL Server 2012 は消しておきましょう。ということでアプリと機能から SQL Server 2012 となっているものを削除!

まずは DB 本体です。

続いて Native Client 。

これは SQL Server 2019 が依存しているようでしたので、今回は削除しませんでした。

最後に Command Line を削除します。

結果、こんな感じになりました。

皆さんも Azure AD Connect のバージョンアップは忘れないようにしてくださいね!

2022 年 8 月で 1.x 系はサポートが終了となりますので!

ちなみに今後は 2023 年 3 月 15 日以降、サポート期間が 12 か月となることが明記されていました。

https://docs.microsoft.com/en-us/azure/active-directory/hybrid/reference-connect-version-history?WT.mc_id=M365-MVP-5002496#retiring-azure-ad-connect-2x-versions

自動更新の設定を忘れないように行っておくのがよさそうですね。

音楽:Feel the circle