Microsoft 365 Azure AD Connect の DB を 2019 化できました!

Microsoft 365 を組織で導入している場合、多くのケースで Azure AD Connect を入れていると思います。この Azure AD Connect は 1x 系の EOS が  2022 年 8 月 31 日に行われるのですが、ちょっと前に調べたところ、日本語ロケールでは LocalDB を利用している場合の SQL Server が 2012 のままになってしまうという問題がありました。これに対するフィックスモジュールがリリースされたようです! 

https://docs.microsoft.com/en-us/azure/active-directory/hybrid/reference-connect-version-history?WT.mc_id=M365-MVP-5002496#release-status

このロケール問題も Bug fixes に乗っていますね。

このフィックスされたバージョンは 2.1.15.0 です。以下からダウンロードすることができますね。

https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=47594

これは試すしかない。ということで古いバージョンからの更新を試してみました。

まずは 1.3.21.0 を導入して、動作することろまでチェックしたのが以下図です。

タスクマネージャーを見ると SQL Server が 110 となっているディレクトリにあるので SQL Server 2012 ということが分かります。

下のプロパティは動作ししている Azure AD Connect のバージョンですね。

この状態から 2.1.1.0 を入れてみました。

これは一つ前のバージョンなのですが、前に SQL Server を強制入れ替えして動作するか試した環境を試したかったからです。結論から言うとこの方法では動作しませんでした、、、

ただどうなるか見ていきたいと思います。

2.1.1.0 が入った状態です。 SQL Server が 2012 の状態で 2.x 系が入っている状態ですね。

前回はこの状態からジャンクションを作って、強制的に SQL Server 2019 が動くように設定しました。

mklink /j "C:\Program Files\Microsoft SQL Server\150\LocalDB\Binn" "C:\Program Files\Microsoft SQL Server\110\LocalDB\Binn"

こんなコマンドで Binn フォルダーを入れ替えて動かしていました。

ここから 2.1.15.0 を入れてみます。

セットアップを動かすと 以下の画面が出てくるのでアップグレードを押しましょう。

Azure AD への接続を設定してあげれば完了です。次へを押していきます。

同期プロセスを最後に動かすと成否が分かるので、構成が完了したら、同期プロセスを開始するにチェックを入れておきます。最後にアップグレードを押します。

少し時間がかかりますが、これで完了です。

同じように SQL Server と Azure AD Connect の状態をチェックしたのが以下です。

SQL Server は 110 なので 2012 のままですね、、、 Azure AD Connect は 2.1.15.0 に上がっています。

これは状態が改善できていない構成ですね、、、

この状態で Microsoft 365 管理センターをチェックしてみました。

https://portal.office.com/adminportal/home#/dirsyncmanagement

クライアントバージョンの項は新しくなっていますね。

これではだめなので、1.3.21.0 が入っているところからやり直してみました。

同じようにセットアップを起動したところ、ようこそ画面が出ました。 2.x 系からのバージョンアップとちょっと変わりましたね。

その先は同じです。設定を行っていきましょう。

アップグレードボタンを押した後にタスクマネージャーを見ていたのですが、 110 と 150 が同時に動いていますね。

おそらくこのアップグレードを押した直後にアップグレードタスクが動くのかと思います。

この後は同じように入力していきましょう。

同期を動かすところも同じように、、、、

構成が完了しました! 

SQL Server が 150 になっていますね! 2019 が動いています。

Azure AD Connect も 2.1.15.0 に!この形が求めていたものです。

よく見ると ADSync2019 というところに masterdb が入っていますね。

フォルダーを見てみると、、、

C:\Windows\ServiceProfiles\ADSync\AppData\Local\Microsoft\Microsoft SQL Server Local DB\Instances

古いものと新しいものが同時に置かれていますね。

というわけで、 SQL Server 2012 の EOS に対処するためには 1.x 系から 2.1.15.0 にアップグレードする必要がありそうです。

今回、ジャンクションを作って先に DB のバージョンを上げてしまっているので、このせいで入れ替わらなかったのかもしれません。

念のため次は 1.x → 2.1.1 → 2.1.15 と挙げていってみたいと思います!

音楽:アスラ実体化