SharePoint Server を古くから利用されている方はよくご存じかと思いますが、 SharePoint は多言語に対応した製品となっています。
しかしながら言語設定がややこしく、バージョンが変わるごとに言語設定のやり方が変わっていくという、ちょっと苦い経験をした方は多いのではないでしょうか。
そんな多言語への対応ですが、 SharePoint Online でも手が加えられておりさらに使いやすく進化しています。
細かなアナウンスは以下のサイトにある動画を見ると一目瞭然なのですが、今までは自動翻訳や個別サイトコレクションの作成といった、かなりハードルが大きかったところを見直し、ボタン一つで他言語向けのコンテンツを作ることが可能になるという簡単さになっています。
現在個の多言語機能が利用できるのはコミュニケーションサイトのみなのですが、サイトの設定からサイトの管理 - 言語設定から行うことができます。
アドレスは以下の画面ですが、ページとニュースを多言語に翻訳できるようにする。というトグルスイッチが出ていれば実行可能です。
_layouts/15/muisetng.aspx
オンにすると、利用言語の選択画面になり、言語を選んでいきます。
言語の横に翻訳ツールとありますが、ここには翻訳者を入力する形となっており、複数の方が言語に応じて管理できるようになっているのが良い感じですね。
設定はこれで完了です。
例えばナビゲーションの多言語化については以下の画面のように編集画面から翻訳メニューを通じて言語設定を行えます。
ページであれば、上部の翻訳ボタンからページのコピーを開始できます。
ページについては以下にあるように、ファイルごとリソースとして扱われることに注意が必要です。更新の都度、合わせていくという作業が必要となるというわけですね。
この方式は docs に似た感じですね。できれば最新のコンテンツが更新された時に翻訳コンテンツが破棄されるくらいの思い切りができるモードが搭載されていてもよいんじゃないかと思いましたが、さすがにそういったところまではいっていなかったです。
この設定、 2022 年 9 月にはチームサイトにも適用可能となるとのこと。
今は以下のような形で設定画面が異なっているため、今後の実装に期待したくなる感じです。
SharePoint もファイルサーバーとしてのみ使っているケースが多くあると思いますが、情報コンテンツを展開していく使い方は覚えておくと何かと便利です。
ぜひ利用に一歩踏み込んでみてはいかがでしょうか。
音楽:Tenderly