日本人にとってはかなり刺激的なタイミングでの発表です。
Exchange Online における動的配布グループの動作が動的なユーザー確定から 24 時間に 1 回更新されるリスト式の配布グループに変貌を遂げるようなのです。
この更新は 3 月中に実施されるとのこと。
要は 4 月 1 日に組織改定が行われる可能性が高い日本では 3 月 31 日夜に動的配布グループの更新を行うと、 4 月 1 日の夜まで更新後の動的配布グループが古いままとなるということになります。(最大なので、もっと早く更新されることはあるのかと思いますが、、、)
細かな動作は以下に記載があります。今までの動作と新しい動作の違いも書かれていますね。
この動作自体は変更できませんが、更新時に以下の PowerShell コマンドレットを実行することでこの動的配布グループをすぐに更新できるようです。
Set-DynamicDistributionGroup -Identity <DDGIdentity> -ForceMembershipRefresh
ユーザー情報の更新を行ったうえで最後にこのコマンドレットを実行すればよいということですね。
Active Directory との同期を行っている場合、 AD の更新 → Azure AD Connect 実行→ 動的配布グループの強制リフレッシュという流れとなります。
PowerShell 7 でも利用できるようになったので、今回は Windows Terminal から動作させてみます。
Install-Module -Name ExchangeOnlineManagement -Scope CurrentUser
Connect-ExchangeOnline
上記コマンドでインストールと接続が完了します。ユーザー情報はブラウザーで入力する流れですね。
その後以下のコマンドで動作を確認することができます。
Get-DynamicDistributionGroupMember -Identity UPN
Set-DynamicDistributionGroup -Identity UPN -ForceMembershipRefresh
現時点で試してみたのですが、グループは取得できるものの、メンバーの更新は行われませんでした。
おそらくユーザー情報が反映されるまでにも時間がかかるのかと思われます。
古いバージョンの場合はすぐに反映されるはずなので、ユーザー側の問題かもしれませんね。
とはいえこのコマンドで対応はできるはずなので、 4 月のユーザー更新時はこのコマンドを差し込むことも検討してみてはいかがでしょうか。
音楽:Fa