Microsoft 365 トレーニング可能な分類器機能がおもしろそうです

Microsoft 365 を SaaS として日々課金することの意義としては、一般的にインフラ保守作業の軽減や機能の定期的な増強が挙げられるかと思いますが、最近はその意義に情報の分類というものが入ってきています。

要は受信メールを AI を使って仕分けるといったような、大量データからの判断という観点が主なのですが、新たに統合ラベルを付与するために利用可能な分類器というものがリリースされていました。

コンプライアンスセンターのデータの分類にあるトレーニング可能な分類器という項目です。

分類器とは、その名が示すように分類を行うための器、機能です。
分類器にデータを通すとどのように分類されたか結果が返ってくるという訳ですね。

この分類器、使うにはデータのスキャンが必要なようです。スキャン対象は組織内のコンテンツとなっているため 14 日くらいの期間が必要とのこと。結構長いですね。

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この分類器は、ラベルの自動適用などで効果を発揮します。
自動ラベル付けを情報ガバナンスのラベル ポリシーから選択することで、利用することができます。ラベル付けの対象の情報選択時にトレーニング可能な分類器に一致するコンテンツにラベルを適用するを選択します。

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現在提供されているのはソースコード、ハラスメント、冒涜、脅威、攻撃的な言葉、履歴書を検索できるようになっています。

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基本は英語での情報のみ分類対象となっているのですが 4 月中旬までに冒涜、ハラスメント、脅威の 3 つが日本語対応となるようです。

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このあたりの AI 機能、漸く日本語でも利用できるようになるということなので今後国内でも利用が活発になってくるに違いありません。うまくこの分類器を活用し、情報の抽出を行っていきたいですね。

音楽:A Place For Me And You