Microsoft 365 SharePoint Online のレスポンスを改善してみよう

通常利用ではあまり発生しないのですが、 SharePoint Online のドキュメントライブラリを利用していると画面表示が遅くなってしまうケースが時々起こります。

こうなったときの対処として、インデックスを付けてあげることで解消されるケースがあります。

この辺りは SharePointアーキテクチャに DB の技術が使われていることが思い出される瞬間だったりしますね。

というわけで、応答の確認方法とインデックスの設定を見ていきましょう。

応答性能を簡単に確認するには F12 キーを押してみることができる通信の概要を見ることです。

ネットワークタブの中で呼び出した aspx (ここでは AllItems.aspx )の応答ヘッダーにある x-sharepointhealthscore の値を見てみましょう。

この値が 0 に近ければ応答性能が良いと判断できます。このライブラリではインデックスを貼っていない状態で 3 となっていました。

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この状態でインデックスを付与してみましょう。

インデックスはライブラリの設定下部のインデックス付きの列という項目から作成できます。

初期状態では HTML ファイルの種類、コンテンツタイプ、ファイルの種類にインデックスが付与されています。ここにインデックスを作ることで速度改善を図ることができます。初期設定でのビューはタイトル(名前)列で並んでいるためここにインデックスを付与してみましょう。

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タイトルを選んで作成を押下します。

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押下後に少し時間がかかりますが、タイトル列にインデックスが付きました。

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この状態で再度応答ヘッダーを見てみると、 x-sharepointhealthscore の値が 0 になりました。

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実際には、ファイル数が多くなるとフォルダーを用いた管理が行われるのが普通です。

フォルダーの場合は内部的にインデックスが自動作成されるため、フォルダー内のファイル数で様々なカウントが行われます。

しかしながら 単一フォルダーにあるファイルはこのインデックスが効果を発揮するので、速度が遅いと感じたら、利用を検討してみるとよいでしょう。

https://support.microsoft.com/ja-jp/office/b8588dae-9387-48c2-9248-c24122f07c59?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

音楽:天使とロザリオ