今年も確定申告の時期がやってきました。
昨年までは Internet Explorer 一辺倒で、 Chrome を含めたモダンブラウザで申告が行えないという作りだった申告サイトですが、昨今の IE 終了の観点からか、 Chromium 版 Edge や Chrome といったモダンブラウザからも申告できるように変化していました。
しかしながらいつも通り使い方が難しいので、実施がてら手順を追っていきたいと思います。
まずは国税庁のページから確定申告サイトへ移動しましょう。
以下のアドレスから移動することができます。作成開始を押して設定スタートです。
https://www.keisan.nta.go.jp/kyoutu/ky/sm/top#bsctrl
すると別画面がポップアップしてきます。
新たに行えるようになったのはマイナンバーカード方式です。これをクリックしていきましょう。
続いて利用規約への同意画面が表示されますが、事前準備が整っていないと以下の画面のように設定をしていきましょうという画面が表示されるはずです。
とても分かりにくいのですが、必要なことは全部で 5 点。
1. PC 用事前準備セットアップのインストール
2.(インストール中に実施)ブラウザ用マイナポータル AP のインストール
3.(インストール中に実施) PC 用マイナポータル APのインストール
4.(インストール中に実施)ブラウザ用 e-TaxAP のインストール
5.(インストール中に実施)PC 用 JPKI 利用者ソフトのインストール
もう何が何だかという感じかと思います汗
順を追ってみていきましょう。
まずは事前準備セットアップのインストールです。
上記の画面からインストーラーをダウンロードして利用します。以下のリンクでも同様のものをダウンロードできます。(アプリのインストールなので、基本は元サイトのリンクをたどってもらうのが安全です。)
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/jizen_setup.exe?vlm=20210104&ext=.exe
起動するとブラウザを閉じるように指示がでます。
私は起動した状態でインストールを行いましたが、何度かブラウザを閉じる動作もあるので、いつでも閉じられるようにしておくのが安全です。
インストールを継続していきます。
最初の関門はブラウザ選択です。
Microsoft Edge を選択しましょう。この Edge は 2020 年 1 月 リリースの Edge です。
すると 2.と3.のインストールを促されますのでこのままそちらを行っていきます。
この後に Edge の拡張機能を入れていくのですが、最初期のバージョンでは Chrome ストアを利用するには設定が必要でしたが、現在のバージョン 88 ではそういった設定は不要となっています。
気になる方はアドレスバーに以下を入力し、左下にある他のストアからの拡張機能を許可しておきましょう。
edge://extensions/
サイトの案内を読んでいってもよいですが、以下の拡張機能を入れるのが 2. の内容です。 Chrome に追加を押してインストールしましょう。
ローカルアプリとの橋渡し用のアプリとなっています。
この機能が有効になっているとどのサイトからでもすべてのデータが抜ける。ということを示しているので、なかなか入れるのに躊躇したくなる内容です。
使い終わったら削除しておくのも意識しておくのが良いかと思います。
拡張機能が有効化されるとアドレスバー右にアイコンが増えます。
続いて 3. のアプリをインストールしていきます。
これもマイナポータルサイトで案内がなされていますが、以下のファイルを PC にインストールする形となります。
https://img.myna.go.jp/tools/win/MPASetup_ChromiumEdge.exe
起動したらインストールボタンを押すだけなので迷うことはないでしょう。
ちなみに事前準備セットアップでマイナポータルサイトへのボタンを押さないと警告が出ます。既にインストールされていればこれは無視しても構いません。
続いて 4. e-TaxAP のインストールとなります。
こちらも以下のアドレスから直接インストールすることができます。
https://chrome.google.com/webstore/detail/e-tax-ap/hopiajgbpnepghlkfmdonpgdnmcajpeb?hl=ja
こちらもローカルアプリとの橋渡しの役目がある旨記載されています。
多数の Web サイトとやりとりをするとあり、詳細をみると、、、
マイナポータル AP よりもサイトを絞っていて、アプリとして健全!と見えますが、侮ってはいけません。
インストール後にアプリの設定を見てみると、なんとサイトアクセスはすべてのサイトにアクセスできる権限があたえられているようでした。
リテラシーの問題なのかわかりませんでしたが、利用後の破棄は必須ですね。。。。
ここまで終わるとアドレスバーに拡張機能アイコンが並んできます。
緩いアイコンのオンパレードですね。
この e-TaxAP の画面もボタン押下をチェックしています。
このチェックよりもやることがあるような気もしますが、案内をやさしくしておくことは良いことですね。
続いて次に行くと JPKI 利用者ソフトのインストーラーが自動でダウンロードされます。
これが 5. です。あと一息ですね。
インストール自体は難しいことはなく、次々とボタンを押していくだけです。
この時点で、青い背景のインストーラーから緑の背景のインストーラーが起動し、インストーラーばかりの状態になっています。
インストールが進むとそのまま終わるはずなのですが、私の場合、以下の画面だけが表示され、何もできなくなる事態に遭遇しました。
手っ取り早いのはプロセスを終了させて再実行する形でしょうか。
一応自分の環境では上記でうまくいきました。
本来はインストールが終わると以下のポップアップが表示されます。
お知らせ対象の電子証明書の範囲は次の画面で教えてくれるのですが、正直どちらでもよいかと思います。
マイナンバーカードの証明書は、更新時期に郵送でお知らせが来ますしねぇ。
通知は表示した後に通知が行われるようですね。
通知設定を行うと、以下の通知が出てきます。
この名称だとインストーラーと紐づかないのでちょっといけてないですね、、、 それに JPKIUpdateReminder っていうのも、、、通知してくれるのは個人用の証明書だけなので名前付けがずれていそうです。
これでようやく事前準備が完了です。ここまでお疲れさまでした。
上記の Edge で表示を選択しておくと元のページに戻るのが簡単です。
事前確認画面でも以下のようにセットアップが正常に終了した旨の表記に変わっているはずです。
実際はここから確定申告資料の作成が始まるので、道は半ば、、、というか序章が終わったくらいでしょうか。
今年も申請期限が 1 か月伸びたため、少し猶予はありますが、早めの対応をお薦めします!
音楽:inner universe