Microsoft 365 は常に進化をしていく SaaS アプリケーションです。サブスクリプションとして費用を払っている中では、アプリの機能はどんどん増えていってもらいたいところです。(もちろん安定的な運用があるうえでですが。)
そんな中で、 Microsoft 365 Apps に Office Script という機能が追加されています。
2020年 1月 に案内をしたのですが、 2020年 10月 1日 に正式リリースとなるようです。
【1月時点の案内】
https://mitomoha.hatenablog.com/entry/2020/01/25/021615
簡単に言うと Excel on the web ベースの VBA ですね。言語はさすがに VBA ではなく Javascript ベースになっているので、かなりとっつきやすくなっています。
概要は以下を確認するとわかりやすいですね。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/office/dev/scripts/overview/excel?WT.mc_id=M365-MVP-5002496
この機能 10月 1日 以降一般ユーザーに向けて有効化されるため、マニュアル整備の後に使わせたいなど、タイミングを制御することも検討が必要です。
その場合は Microsoft 365 管理センターの設定 - 組織設定 - サービス - Office Scripts より設定をオフにしておく必要があります。
現在は利用の設定と共有の設定が行えるようになりました。
また、それぞれに対して一部のユーザーのみ有効化することも容易です。
早速利用してみたのですが、以下のような見栄えです。
自動化タブに操作記録とエディタが表示されます。
操作を記録を押すと右側に記録中の作業ウィンドウが表示されます。
この状態で操作するとその操作が記録されるというわけですね。
一連の捜査を終えたら停止ボタンを押します。
すると、スクリプトが完成するというわけですね。
スクリプトは編集ボタンを押すと中身を確認することができます。
API の中身は VBA に近い感じでしょうか。 workbook や sheet 、 Range などの見慣れた内容が並んでいますね。
細かい操作方法は以下のドキュメントに目を通しておきましょう。
リファレンスも充実してきたため、使えるようになってきたなー。という印象です。
Web 版の Excel で弱点になっていた Script 利用に芽が出てきたことで、限定的ではなく本格的に Web 版を利用するというシナリオを検討することができる状況になってきた感がありますね。
今のうちから組織内利用を重ねておくことで Office ドキュメントのスペシャリストを育てていくこともできそうですね。
音楽:たまご