突然ですが、皆さんはメールアドレスはいくつお持ちですか?
スマートフォンについてきたメールアドレスや Outlook.com などのフリーアドレスをお持ちの方が大半で、会社で使っているメールアドレスしか持っていない。という方はもうほとんどいないのではないでしょうか。
使っているメールアドレスが増えると、それらのメールを確認するためにメーラーを開いていくのが大変になってきて 1つ メールに転送して確認するようにしている。というケースも多いかもしれません。しかし、最近はそういった便利機能を逆手に取り、第三者にメールを転送させてしまうようなケースも増えているようです。
会社で利用している重要なメールでそういった事象が起こると問題となる。ということで、組織外部へのメール転送を既定で許可させない。という設定が新たに加わることなりました。
ここでは送信スパムとして書かれていますが、メールが乗っ取られたときに外部へ際限なくメールを送出するようなケースを想定しているようです。転送の場合は一か所、乗っ取りの場合は複数個所と違いはありますが、システム的な動きは同じため、ここにまとめられたのかもしれません。
元々 9月 からこの機能が有効になり、自動転送のスパム判断が始まる予定だったようですが、いったんタイミングは延期となったようです。
動作概要は以下を見るとわかりやすいかもしれません。
延期にはなったのですが、設定は行えます。
というか、始まる前に設定を確認しておきましょう。転送を利用している場合、始まってしまうと送信エラーが多発するのと、転送されると思ったメールが転送されなくなります。
設定変更はセキュリティコンプライアンスセンターのスパム対策設定から行います。
アドレスは以下となっています。
https://protection.office.com/antispam
この中にある送信迷惑メールフィルターポリシーを確認しましょう。
自動転送の項があり、ここでフィルターを行う形になっています。
転送設定は、複数メールアドレスを持っているとやりたくなってしまう機能の一つです。転送をさせずに複数のメールを見るには、転送ではなく Outlook のような複数のメールを同時に扱えるメーラーを利用するのが良いでしょう。
最近は Web メールも多くありますが IMAP などの設定ができることが大半です。こういった機能を用いればメーラーで Web メールを閲覧することができ、安全性と利便性の両方を享受することができます。
是非そういった方向も検討の視野にいれていってみてください。
音楽:イチゴイチエ