2019年11月よりOutlook on the Webを利用しているユーザーに対するセキュリティが強化されることになり、標準でブロックされる添付ファイルの拡張子種類が増えることになりました。
ブロックされる拡張子は以下の通りとなっています。
".py", ".pyc", ".pyo", ".pyw", ".pyz", ".pyzw"
".ps1", ".ps1xml", ".ps2", ".ps2xml", ".psc1", ".psc2", ".psd1", ".psdm1", ".cdxml", ".pssc"
".appref-ms"
".udl"
".wsb"
".cer", ".crt", ".der"
".jar", ".jnlp"
".appcontent-ms", ".settingcontent-ms", ".cnt", ".hpj", ".website", ".webpnp", ".mcf", ".printerexport", ".pl", ".theme", ".vbp", ".xbap", ".xll", ".xnk", ".msu", ".diagcab", ".grp"
既存の私の環境の情報と比べたところ、既にブロック対象となっている拡張子も多々あるようで、見比べると以下のような重複がありました。
ちなみに今回追加となる制限される拡張子は制限が開始される前に許可する拡張子の一覧に含めておくと引き続き制限を受けずに利用ができることになっています。
OotWを利用しているユーザーが今回対象となる拡張子を利用していることが明確にわかっている場合はExchange Online PowerShellよりポリシーの変更を行っておきましょう。
ポリシーはメールボックスごとに管理されますが、利用するポリシーのみを修正すればOKです。
Exchange Online PowerShellに以下を参照しながら接続し、ポリシーを確認、変更していきましょう。
接続した後にコマンドレットを用いて適用されているポリシーを確認することができます。
Get-CasMailbox -Identity "メールボックス" | Format-List OwaMailboxPolicy
上記を実行すると以下のようにポリシー名がわかります。
OwaMailboxPolicy : ポリシー名
最後に以下コマンドレットでポリシーの情報を取得していきましょう。
Get-OwaMailboxPolicy -Identity "ポリシー名"
ここで取得できたオブジェクトの中にあるプロパティから許可する拡張子、制限される拡張子を変更していくことができます。
AllowedFileTypes
BlockedFileTypes
例えば、今回追加されるthemeを許可しておきたい場合は以下のコマンドレットを利用する形になります。
Set-OwaMailboxPolicy -Identity "ポリシー名" -AllowedFileTypes @{Add=".theme"}
逆に削除したい場合は以下のコマンドレットですね。
Set-OwaMailboxPolicy -Identity "ポリシー名" -BlockedFileTypes @{Remove=".theme"}
なお、メールボックスポリシーについては以下に詳しい記載がありますので、ぜひ確認してみてください。
音楽:Yo Pumpkin head