Office365のSharePoint Onlineはインターネット通信を行うため、どれだけの帯域を確保しているか、どれだけのセッションをつなげるかといった点を考慮し、ネットワークを構築していくことが快適に利用するためには重要です。
ユーザーの使い方などもあるので、一概にどの程度の回線を用意するのが良いかというのは中々答えが出ませんが、一つの考え方としてログインまでの一連の流れを見ていきたいと思います。
アクセスするのは以下のアドレス。
https://tenantName.sharepoint.com/sites/SiteCollectionName
ニュースを持った標準的なチームサイトです。
ここまでのアクセスをブラウザの開発ツールを使って解析してみましょう。
Chromium版Edgeを利用して通信内容を見ることでどの程度のアクセスがあったかを確認することができます。
Chromium版Edgeを起動したらキャッシュからの読み込みを回避するため、Ctrl + Shift + Nでプライベートモードを起動しましょう。
プライベートモードになったらF12を押し、開発者ツールを起動します。
標準では右側に表示されます。ここで、Networkタブを選択するとどのような通信が行われたかをリアルタイムに見ていくことが可能です。
このタブにあるPerserve logをのチェックを入れておくことを忘れないようにしましょう。これが入っていないとリダイレクトがかかるたびにログがクリアされてしまいます。
続いてこの状態で左側にアドレスを入力し、Enterを押していきましょう。
IDパスワードを入力していくことで、ページまでたどり着くことができました。
それまでのアクセスについては、右側にどういったアクセスが行われたか時系列で表示されています。
中段を見るとわかりますが、この表示までにかかったリクエストは256回、計4.9MBのネットワーク通信が行われています。プライベートモードでアクセスしているため、キャッシュが利用されずにブラウザを起動したPCで初めてSharePointサイトにアクセスしたのと同じ通信になっているかと思います。
なお、リソースとして17.4MBと記載がありますが、おそらくこれはgzipなどの圧縮転送をした元のサイズかと思われます。このデータ量を4.9MBの転送で済ませたということですね。
また、タイムラインに一本長い線があります。
これは通知用にセッションが張られていたようですね。
こういった長いセッションがあるとProxyやファイアウォールでセッションを維持する必要が出てきます。
こういった情報もチェックしながら、最適なネットワーク構成を検討していってください。
音楽:Rain