Windows10 サブスクリプション版(E3,E5)のアクティベートについて

Windows10ではここのところMicrosoft 365としてサブスクリプションでライセンスを展開するケースが増えています。このサブスクリプションは、Enterpriseエディションのみが販売されており、Windows10 ProエディションをWindows10 Enterpiseエディションに動的に変更してくれる機能を有しています。

私の周りでもWindows10 E3を利用するケースが多くなっていることもあり、どのような形でライセンス認証できるのか少し調べてみました。

結論ですが、E3/E5を利用するためには以下の状態となっている必要があるようです。

  • OSはWindows10 1703以降で、ProもしくはEnterpriseエディションが必要。
  • Azure AD上でID管理をする必要がある。
  • Azure AD JoinまたはHybrid Azure AD Joinを組んでいる必要がある。
  • Hybrid Azure AD Joinを利用している場合MFAをオフにしている必要がある。

https://docs.microsoft.com/en-us/windows/deployment/windows-10-subscription-activation

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上記サイトの記載を見ると、KMSサーバーでライセンス管理を行っている形式ではだめなようですね。1803以降のバージョンを利用している場合、マシンのファームに内蔵されたWindows10 Proのキーをオリジナルキーとして利用しながらE3/E5のアクティベートを行ってくれる機構が追加されたとのことですね。今までKMSやMAKキーを利用してアクティベートしていた場合でも、自動的に切り替わるという動作となるようです。

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中々にわかりにくいですが、この動作は覚えておいた方がよさそうです。

ちなみにWindowsのエディション詳細を見るときは、PowerShellから以下コマンドを実行しましょう。

slmgr /dlv

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上記は私の環境ですが、これはMAKキー版のEnterpriseを利用している場合です。

E3/E5では以下のようになるとのこと。

名前: Windows(R), Professional edition

説明: Windows(R) Operating System, RETAIL channel

プロダクト キーの一部: 3V66T

ライセンスの適切な付与に関する観点となるため、確認方法も合わせて覚えておきたいですね。

音楽:ROAD TO THE WEST