2019年2月にお伝えしたOffice365 ProPlusにTeamsが仲間入りする話が出た際は、Office カスタマイズツールをもちいてTeamsのインストール制御を行うことはできませんでした。
http://mitomoha.hatenablog.com/entry/2019/02/17/023351
カスタマイズツールを操作していたところ、Teamsのオン・オフができるようになっていました。
これ、動的に設定項目が変わるようで、Office365 ProPlusを選択し、半期チャネル(対象指定)よりも新しいものをしていた場合はTeamsのトグルが出てくるようです。
【半期チャネル(対象指定)を選んだ場合】
今のところ半期チャネルには含まれていないようで、この場合はトグルスイッチが消えてなくなります。
【半期チャネルを選んだ場合】
どうも調べていくと半期チャネルは2019年7月9日以降に新規インストールに含まれるようになるとのこと。おそらくこのタイミングでカスタマイズツール側も修正が入るのかと思います。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/DeployOffice/teams-install
そして、このページにはさらに記述が続いてまして、すでにOffice365 ProPlusをインストールしている状態で、定期更新が適用されるとTeamsが自動的にインストールされるように構成されるとのことでした。
いまのところ月次チャネルで1906のリリースに合わせてその状態となることのみ決定しており、半期チャネルや対象指定での適用はまだ未確定のようです。
これでOffice365 ProPlus利用者であればTeamsアプリの恩恵を受けることができるので個人的には望ましい改定かと思います。
が、組織のIT管理者としてはそういった面以外も見ておく必要があります。
というもの、Teamsアプリは2週に1回程度の割合で、自動更新が行われるようになっているのです。
この自動更新は、Office365 ProPlusとは方式が異なり、ユーザーがTeamsを起動したときなどにインターネットから直接ファイルをダウンロードする動きとなるのです。
とくに意識が必要なのは、この更新で100MB近いファイルがダウンロードされることですね。
ネットワーク帯域が少ないケースでは地味に痛いかもしれません。
ちなみにTeamsの更新パッケージは以下のアドレスにダウンロードされます。
appdata内のため、PCに複数ユーザーがログインするケースがあれば、ユーザーごとにダウンロードされる形になりますね。
%appdata%\..\Local\Microsoft\Teams\packages
場合によってはネットワーク増強までインストールさせたくないというケースもあると思います。
すでにOffice365 ProPlusをインストールしている場合は、
以下のXMLをinstallconfig.xmlとして保存してカスタマイズツールを用いて設定を更新しましょう。
【設定用XML】
<Configuration>
<Add Version="MatchInstalled">
<Product ID="O365ProPlusRetail">
<Language ID="MatchInstalled" TargetProduct="All" />
<ExcludeApp ID="Teams" />
</Product>
</Add>
</Configuration>
【コマンド】
setup.exe /configure installconfig.xml
Windows10リリース後からはOneDriveなど自動更新のアプリがかなり増えているので、一度トラフィックチェックを行っておくというのもよいかもしれません。
音楽:ファド