Flow SharePoint Onlineのリストからメールを送信するには

たまにはSharePointの使い方を。

というのも、業務でSharePointのリスト作成時にメールを送付する仕組みが必要となり、その実装を行っていたのですが、送信者の制御などを行おうとすると出来なかったり制約を感じたので備忘録として記載しておこうと思います。

まず、SharePointとメールを連動させるには、今となってはFlowを利用するのが簡単です。

Flowを利用してSharePointリストに投稿があった際にメールを送付するには、ズバリなテンプレートを利用することができます。その名も「新しい SharePointリスト アイテムが追加されたらカスタマイズされたメールを送信する」というもの。長い名前ですが名は体を表すとはよく言ったものです。

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このテンプレートでは指定したリストにアイテムが投稿されると、メールを送信するというもの。間にプロファイルを取得する内容が挟まれているため、Flow作成者の情報を用いてメールを送付するなどを行うことができます。

ここでの注意は、送信者(From)はこのFlowの作成者が送信者権限のあるメールアドレスしか指定できないこと。権限がないと、メール送付時にはじかれます。
Fromの設定も初期表示では出ておらず、詳細オプションを表示させないと設定ができないようになっています。

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Flowの設定をおえると、利用方法はいたって簡単で、リストにアイテムを追加するのみ。

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保存をすると、Flow作成者としてメールを送付することができました。

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権限がないメールアドレスを指定することもできますが、その場合は送信時にエラーになります。エラーはFlowの履歴から見ることが可能です。

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上記エラーを出さないようにするには、送信したいメールアドレスを持つメールボックスに、代理送信権限を与えましょう。Exchange管理センターより権限の付与が行えます。

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代理送信は中々ハードルが高いかと思いますが、昨今アドレスの偽装などはセキュリティ問題となるケースも多いため、この実装は仕方ないのかもしれません。

音楽:虎口の城