Office365 Exchange Onlineのカレンダーで代理権限をPowerShellで付けられるようになりました。

Office 365のExchange Onlineでは自分のメールボックスには自分の権限のみが付与されるという原則がありますが、秘書機能のような形で、自分のメールを他人に公開したりする代理権限という機能があります。

今まではこの代理権限機能はメールの送信などに限定されており、予定表の書き込みをさせる場合、EWSというWebサービス経由でアクセス権を付与するしかなかったのですが、この度晴れてPowerShellで予定表に対する代理権限付与という考え方が増えました。

要するに、AさんにかわりBさんがAさんの予定を書き込めるようになったということです。

このアクセス権の付与は以下に詳しいですが、

Add-MailboxFolderPermissionコマンドを利用し、新たに作られたパラメータである-SharingPermissionFlagsを付与して権限付与することで実現することができます。

https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dd298062(v=exchg.160).aspx

コマンドイメージは以下となります。

targetメールボックスに、delegateさんを代理人として登録する形となります。

Add-MailboxFolderPermission -Identity target@domain.com:\予定表(Calendar) -User delegate@domain.com -AccessRights Editor -SharingPermissionFlags Delegate,CanViewPrivateItems

予定表部分は日本語表記時で、英語表記時はcalendarとなるのに注意が必要です。

また、Delegateで代理権限(非公開アイテムは見えない)、CanViewPrivateItemsで非公開アテムの開示となっているので、見せたい範囲に合わせて付与していく必要があります。

Exchangeも、だんだんとEWSへの依存が弱くなってきている気がします。

このままEWSをPowerShellでラッピングする形まで行ってくれるとよいのですが、、、

音楽:マメシバ