Windows 11 Insider の音声アクセス機能が利用できるようになっていました

Insider Dev Channel Build 22533 で利用できるようになっていた音声アクセスアプリですが、どのような動きとなるか試していきたいと思います。

スタートメニューから起動していきましょう。

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起動すると画面上部にバーが表示されるようになりました。

このバー、 Win + Shift + S のキャプチャの対象外になるようです。デスクトップ外という扱いですね。キャプチャする場合は全画面取得とする必要があったので注意が必要です。

まず、アプリのダウンロードからスタートとなるようで、 Download ボタンを押していきます。

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インストールはすぐ完了し、セットアップ画面が表示されます。

最初にマイクを選択します。

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マイクを選択したら、左上のマイクボタンが Sleep mode になっているので、クリックするか、 Voice Access wake up と唱えましょう。

これで起動完了です。ここからはガイドを動かして使い方を学んでいきます。

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ここから先はチュートリアルです。

音声コマンドを用いて所定の操作を行っていきます。

残念ながら私の音声はうまく英語として拾ってもらえませんでした、、、

頑張ってスピーキングの練習しないと!と思わせてくれる良い機能です。

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チュートリアルは全部で 3 ページにわたります。

場所の選択に show grid や show numbers を唱えるのが印象的でした。

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文章入力は一番難しかったです。

やっぱりスピーキング力が重要ですね。

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最後に完成した図を見せてくれます。。。
結構悲しい笑

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音声コマンドの一覧はそのあとに出てきます。 結構コマンドが用意されているように見えましたが、実際使うとなるとやきもきする感じでした。

これ、声でマウスが動かせるようになると面白そうですねー。

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このガイドは右上にある ? マークをクリックした中にある View all commands デモ見ることができます。

また、先ほどのチュートリアルを再度実施したければ Start interactive guide をクリックしましょう。

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隣にある設定メニューからはこの機能を終了することができます。

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ちなみに起動させっぱなしだと音声を拾ってテキスト入力の邪魔だったりもします。

これが嫌であれば以下のショートカットでマイクをオフにできます。

Alt + Shift + C

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また、マイクにはスリープモードも付いているようです。

スリープの場合は voice access wake up で呼び起こすことができます。

Alt + Shift + B

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現在は英語入力のみの提供なので使いにくい面もありますが、日本語入力ができるようになれば面白そうな感じがします。

そういえばこの機能ができた影響か、 Win + H の音声入力が音声を拾わなくなってしまいました。

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音声アクセスは VoiceAccess 、 Win + H は Windows Feature Experience Pack と使い分けられているため、競合はなさそうな雰囲気なんですけどね、、、

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音楽:星と翼のパラドクス

Windows 11 Insider Preview Build 22533 リリース

今週も Windows 11 Insider Dev Channel  が着々と実績を積み重ねてきています。

というわけで Build 22533 がリリースされました。

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今週も前回同様機能の増加は小幅に留まったようですが、バグフィックスなど、内部の強化に力が向けられたようです。

前回までに一部ユーザーに展開されていた機能が、全 Insider Dev に配布され始めており、いろいろと機能が使えるようになっていました。

その一つが、テーマをソフトキーボードに適用するという点です。

 

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ソフトキーボードのみではなくて、 IME のダイアログにもテーマが適用されるので結構目新しい感じに仕上がります。スマホでは昔からキーボードスキンがあるので、それに対応するイメージで用意されている感じでしょうか。

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この機能、結構うれしいのですが、一枚絵なんですよね。
ボタンごとのカスタマイズとは言いませんが、読みやすくなるようなスキンの割り当てができるとさらに活用しやすくなりそうですね。

続いてこれは新機能ですが、 Win + X 押下時にインストールされているアプリという項目が表示されるようになりました。

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新機能としましたが、リンクが増えた感じとなっており実体は設定アプリの アプリの中に移動する形になっています。

コントロールパネルが通常だった Windows 7 / 8 時代はアプリのページによく行きましたが、 Windows 10 以降はあまり見なくなった気がしていました。

おそらくアプリがストア経由のものが増えたからだと思うのですが、そのためどこにあったか忘れやすいんですよね。

こうしてショートカットになってくれたことで触りやすくなっています。

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続いて音声アクセス。

今までは設定アプリから起動できるのみでしたが、アプリ化されたようです。これ、英語だけだと思っていたのですが、日本語環境でも使うことはできるみたいですね。

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そのほか、電話アプリも UI の更新が行われているようです。これは私が環境を持っていないので確認はできていません。

更新とは異なるのですが、今回の更新で日本語のリソースが少しずれてしまった感字がしています。

以下、 Wi-Fi の選択画面ですが、見慣れない文字が、、、

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もしやと思い、設定アプリを開いてみたのですが、こちらも何が何だかわからない感じになっちゃっていますね。。。

まあ私の環境だけなのかもしれませんが。

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そしてこのビルドは ISO ファイルが展開されています。

https://www.microsoft.com/en-us/software-download/windowsinsiderpreviewiso

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実はこのリリースのちょっと後に Beta および Release Preview Channel に新しいバージョンが提供されています。それは ISO 化されなかったようで、、、
そういえば Release PreviewWindows 10 向けになっていたのですが、 Windows 11 でも使えるようになっているみたいですね。

ちょっと見過ごしていましたが、以下で案内されていました。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows-insider/flighting?WT.mc_id=WDIT-MVP-5002496#our-move-from-rings-to-channels

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 Release Preview Channel の扱いは QU と明示されているので、次のリリースにいろいろ乗ってくるのかもしれませんね。

こちらもチェックしておくのがよさそうです。

音楽:orfn

Microsoft 365 Teams Walkie Talkie (トランシーバー)を利用してみました

前回有効化した Walkie Talkie ですが、時間がたち利用できるようになったので、今回はその使い勝手を見ていきたいと思います。

アプリは Teams の下部にあるメニュー右にある三点リーダーより開くことができます。名称は日本語になり、「トランシーバー」という名前になっていますね。

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起動するとボタンが 1 つ大きく表示された画面になりました。

最初にチャネルを選択して、その中で会話するという方式になっています。

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チャネルを選択したら接続ボタンを押しましょう。

すると真ん中の丸いアイコンが有効化され、押せるようになります。

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この真ん中のボタンは押している最中しゃべることができるようになっています。

一般的なハードウェアのトランシーバーと同じ動きとなるため使い方に迷うことはないでしょう。

また、先ほどの接続ボタンを押した人がトランシーバーでの会話対象者となります。その接続中の人数は右上のところから確認することもできるようになっています。

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実際に通話ボタンを押すとライブという文字とともに、音声入力が受け付けられます。

しゃべる時に押して話し終わったら離す。というフローですね。

ちなみにトランシーバーなので、他者が話している最中に割り込むことはできないようになっています。 Web 会議の場合、会話が重なって譲り合うという現象がたびたび起きるので、こういった権利制の発話はよいですね。ぜひ通常の会議にも取り入れてもらいたいところです。

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ちなみに通話中は相手に誰が発話者かわかるようになっています。

このインターフェースもよいですね。

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音声も遅延も気になるような感じではなかったので、利用に困ることはなさそうです。

ちなみにこのトランシーバー、チームのチャネルを選択して利用しますが、そのチャネルには利用したという情報は残らないみたいです。

このように管理が通常のチームと異なるようなので利用には注意が必要かもしれませんね。録音機能もなさそうなので、ログなど含め管理面がそろってくると活躍の場が広がりそうです。

今後のバージョンアップに期待したいですね!

音楽:けぶる

Microsoft 365 Teams に Walkie Talkie アプリが展開できるようになりました

Ignite 2020 で発表された内容を覚えていますでしょうか。この時、 Android 向けに Walkie Talkie アプリを実装するというアナウンスがなされたのですが、それから 1 年半が経過し、ようやく iOS にも同様のアプリが展開できるようになったようです。

たしか Fastline Worker 向けの機能として提供するとしていたこの機能ですが、このタイミングで利用で利用できるようになるとは思いませんでした。

当時から考えると、 Teams は大きく役割を前進させていた時期なので、優先度が下がっていたのかもしれませんね。

というわけでトランシーバーの役割となる Walkie Talkie ですが、初期状態では導入することはできません。 Teams 管理センターに入り設定する必要があります。

設定の前にまずアプリの一覧から利用できるかどうか見てみましょう。

Teams のアプリのアプリを管理メニューを開きます。ここで walkie と文字を打って検索してみると表示されるのが分かるかと思います。

https://admin.teams.microsoft.com/policies/manage-apps

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バージョンは 2022 年 1 月の時点で 0.0.1 となっていました。

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この機能が許可済みとなっていることが利用の前提となります。

アイコンはよく特徴をとらえています。トランシーバーっぽいですね笑

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利用できることが確認出来たら次はセットアップ ポリシーに移動し、利用させたいユーザーが属すポリシーを選択します。デフォは Global ですね。

ここではピン留めされたアプリの項目にあるアプリの追加ボタンを押します。

インストール済みアプリではないので注意しましょう。

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追加ボタンを押すと右側に検索用の画面が表示されます。こちらから先ほどと同じように Walkie で検索していきます。

先ほどのアイコンと同じものが出てきたら、追加ボタンを押しましょう。

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追加するアプリの決定にはさらに追加ボタンを押す必要があります。

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これでアプリ一覧に表示が移るので、さらに保存ボタンを押してポリシーを確定させましょう。

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これで Teams クライアントからアプリの追加ができるようになります。

ただし、設定が伝播するまでに最大 48 時間程度かかるので、少し余裕を持った対応が必要となる旨忘れないようにしましょう。

以下 docs にも記載があるのですが、この機能は Teams の有料ライセンス向けとなっています。無償ライセンスでは使えないものとなるため、 MSA での利用は難しいということになります。 Fastline Worker 向けなのでそういうことですよね笑

https://docs.microsoft.com/ja-jp/MicrosoftTeams/walkie-talkie#getting-started?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

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音楽:さくらんぼの実る頃

Microsoft Base の Virtual Microsoft Base にアクセスしてみましょう

皆さん突然ですが Microsoft Base はご存じでしょうか?

Microsoft Base はマイクロソフトが運営する、現地拠点です。

トップページにも書かれているようにもともと Azure Base と呼ばれていましたが、 Microsoft Base に名前を変え、様々なことに利用できる場所になっています。

しかしながらここ数年は閉鎖が続いており、イベントやセミナーは行われていませんでした。

その為あまりこのページは見ていなかったのですが、ちょっと眺めていたところ会員向けメニューというところに Virtual Microsoft Base なるものがあったのでチェックしてみ見たいと思います。

https://www.microsoft.com/ja-jp/events/azurebase/

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まず初めてアクセスする場合は会員登録が必要となります。

MSA があればサインインして選択するだけですね。

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サインインが完了すると会員ページに遷移します。

ここで Virtual Microsoft Base を選択してみましょう。

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すると以下のような画面が現れ、、、

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アバター選択の画面が現れました。

名前を入力して進んでいくと、、、

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バーチャル空間が出現しました!

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この画面、 Digital Days で利用されていた Virtual 空間と同じですね。

空間内では日本マイクロソフト執行役員が 2 名が出迎えてくれました。

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この空間では動画の再生もできるようです。 SharePoint Spaces みたいですね。

このシアターのような動画の見え方はかなり面白いんですよね。立体感がすごくて。

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左上にあるメニューからは推奨スペックも確認ができます。

Core i5 なのでそこまで高スペックでなくても動作します。

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動画を再生しながらタスクマネージャーを開いてみたところです。

これを見てもそこまで GPU 負荷は上がっていませんね。

CPU は若干高めではありますが、常用できないほどでもなく。

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これからはメタバースと叫ばれていますが、正直ヘッドセットをつけてやるのは現実的には流行らない感じがしています。

が、 PC で再現するメタバースなら一定の価値があるんじゃないかとみています。

この形は今後研ぎ澄まされていくかもしれませんね!

音楽:操

Outlook 予定表のボードビューが使えるようになっていました

Microsoft 365 を活用する中で欠かせないのが Outlook on the Web です。 Microsoft 365 Apps の Outlook をインストールしていない環境でも利用できるため、活用されている方も多いのではないでしょうか。

そんな Outlook on the Web ですが、予定表でボードビューが利用できるようになっていました。

右側にある表示形式変更ボタンから選択することができます。

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初回起動時は簡単な案内が表示されるようです。

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その後、予定表画面がボードビューに変化しました。

最初は予定表とタスク、ヒント、メモが表示されていました。

このボードビューでは、これらの表示されたアイテムを好きなところに配置することができます。

また、配置位置も覚えているため、デスクトップのような使い方を想定しているように感じます。

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さらにボードは複数作成することができます。

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ボードボタンを押し、新しいボードを選択することで、複数のボードを保持しておけるわけですね。

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ボード上にはアイテムを増やしていくことも可能です。

場所など、使いどころが若干わからないものもあるのですが、予定表を複数の場所に分けて表示できるので、今までになかった使い方ができそうな感じです。

今後 Microsoft Loop と連携ができると利用範囲が広がっていきそうな雰囲気です。

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まだ利用されたことのない方はぜひ一度見ていただくとよいかと思います!

音楽:ウィルゲム離陸

Azure Storage のルート証明書が変更となるようです

クラウドシステムでは、その機能を安全に提供するために通信は基本暗号化されています。この暗号化を行う仕組みとして PKI というものがあり、信頼の連鎖を利用して信頼されたルート証明書チェーン下の証明書は信頼するというものになっています。

この最上位の概念であるルート証明書について、 Azure Storage では新しいものを利用する変更を加えたようです。

https://techcommunity.microsoft.com/t5/azure-storage-blog/azure-storage-tls-critical-changes-are-almost-here-and-why-you/ba-p/2741581

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2022 年 2 月 14 日から新しい証明書が利用されるようですが、その際に今までとは異なるルート証明書チェーンに連なるものを活用するというわけですね。

certmgr.msc を起動するとどういった証明書がルート証明書として有効なのか確認することができます。上記に記載された証明書は発行先と CN を見ることで大体特定できます。

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さらにその証明書を開き、詳細タブにある拇印と Thumprintの値を確認することで、完全なる特定が可能となっています。

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この変更で影響を受ける人は、エンタープライズ証明書のピン留めという機能を利用している場合とアナウンスされているようです。

グループポリシーを用いて特定の証明書とドメインを紐づけている場合は気を付け迷う。以下がピン留めの手順となっています。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/security/identity-protection/enterprise-certificate-pinning?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

実は国内ではピン留めよりも CRL のアドレスに対するアクセス制御のほうが問題となりやすいのではないかと思っています。

Azure では昨年から少しずつルート証明書を変更しており、その対応が以下に記されています。ここにある CRL の URL へのアクセス可否も確認しておくとよいでしょう。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/security/fundamentals/tls-certificate-changes?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

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普段利用しているだけですと、こういったインフラ面に目がいかないことも多いですが、時折こういった更新が行われることもあります。

このような機会に、実際の動作を覚えておくとよいかもしれませんね。

音楽:限りなき旅路