社内のデータを保持し、訴訟が起きた時に備える訴訟ホールドという機能があります。
皆さんはこの機能を利用したことがあるでしょうか。
何度かここでも紹介しているのですが、最近また UI が変わったようなので紹介をさせていただきます。
まず、訴訟ホールドですが、やってくれることとしては、悪意あるユーザーがなどが、問題を起こした後証拠を隠蔽することを防ぐための機能です。
要するに、削除されたデータがあった場合でも、裏側でデータを消さずに保持しておくという動きとなります。
設定は、セキュリティ・コンプライアンスセンターより実施します。
情報ガバナンス - 保持を選び、作成を押下していきます。
保持と訴訟ホールド、名前は違うのですが、 Exchange のころの名前がそのまま利用されているためこの名が使われています。
https://protection.office.com/retention
ポリシーとして作っていくことになるのですが、まずは名前の決定です。
全体をホールドするわけではなく、一部を選択してホールドするという形になることに注意が必要です。
保持する期限などの状況を設定していきます。
保持だけでなく、データ削除もここなのですね。前からあったかな、、、
続いて場所の選択です。
特定の場所か、テンプレートの場所を選べるようです。初期は特定の場所が選ばれていますね。
実際に、特定の場所では、初期で選ばれている Exchange 、 SharePoint 、 Office 365 グループ、 OneDrive だけではなく、 SfB やパブリックフォルダー、 Teams のチャットやメッセージも選べるようになっています。
Teams を選択できるのは良いですね。
念のためどんなチームが選べるのか調べてみたのですが、プライベートチームも選択できるようです。隠れて何かをやるということが難しくなっているという感じですね。
管理者はちゃんと管理できるということなので、これは良い動きだと思います。
これで設定は完了です。最後に設定の中を見ていきましょう。
これで訴訟ホールドは完了です。
設定期間中はデータが保持されることになります。
今までの経験では、法務の方と弁護士から依頼があって設定するということがありました。
指定してデータを保存するという形なので、きっかけがないとなかなか設定しにくい機能であるのかと思います。
出来れば問題が発生する前から保持を選択できるとよいのですが、そういった機能が提供されることを望みたいところですね。
音楽:Didn’t it Rain