Office365 Exchange OnlineのZAPの配信先が変わるようです

Exchange Onlineでは、セキュリティ強化のために配信されたメッセージをZAPという機能を用いて、フィッシングやスパムメールを迷惑メールとして振り分け直す機能を有しています。

機能の詳細は以下を参照ください。2020年2月にPowerShellのSet-HostedContentFilterPolicyコマンドレットのオプションからZapEnabledがなくなり、SpamZapEnabledおよびPhishZapEnabledにパラメータが分かれるという案内も重要なので抑えておきましょう。

https://docs.microsoft.com/en-us/microsoft-365/security/office-365-security/zero-hour-auto-purge?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

話を戻して、この機能が2019年11月から12月にかけて、振り分け先を迷惑メールフォルダーからQuarantineフォルダーに振り分け先を変更するようです。

Quarantineは検疫と訳されるので日本語フォルダー名はおそらく検疫になるのかと思われます。念のため現時点で英語名を確認してみましたが、なさそうでした。

f:id:mohessu:20191104010352p:plain

f:id:mohessu:20191104004849p:plain

この変更は振り分けポリシーなどでフィッシング、スパムメールの振り分けを行っていない場合にのみ適用されるようで、振り分ける設定を入れている場合はそれが優先されるため、気にしている人に影響はないかと思われます。

この変更、おそらく迷惑という言葉で済むメールとマルウェアのような危険なメールをちゃんと分けていこうという考え方からきているのかと思います。
振り分けを間違えたことを考えると迷惑程度にとどめて起きたいという本音もあるのかと思いますが、検疫という強い言葉を使うことで安全性を優先していこうという強い考えに立ち返ったように感じますね。

単なる言い回しですが、言葉の影響度をよく考えている感じがするのが好感触ですね。

利用者としても言葉の違いにイメージをもって接する必要が高そうです。

音楽:seed of life