Office365はオンプレミス版のSharePointやExchangeと異なり、ADにユーザーを追加しただけでは利用することができません。
利用するためには、ユーザーにライセンスを適用してあげることが不可欠です。
利用開始までに、ユーザー固有の情報を入力し、部署などのユーザーに関連する情報を追加し、ライセンスを付与し、場合によっては管理者権限を与え、、、といった長いプロセスが必要になっていました。
この流れに対し、ユーザーテンプレートという機能で適用を簡素化しようという機能が追加されています。
管理センターのユーザー追加の横にユーザーテンプレートというボタンが追加されました。
これを押下すると、テンプレートを追加するボタンが表示されいます。
おしていきましょう。
最初はテンプレートの名前設定です。
テンプレートなので、ライセンス付与時に利用することになります。
わかりやすい名前を付けてあげましょう。
続いてドメイン選択です。
複数のドメインを持っている場合、どのドメインを利用するか選択していきます。
また、初期パスワードをどう設定するかもここで決めていきます。
続いてライセンスの割り当てです。
通常のライセンス割り当て画面と同様に、場所とライセンス、アプリを設定していきます。
最後にオプション。
管理権限と会社の情報を入力します。
部署情報を入力できるようになっているので、このテンプレートは部署ごとの用意していくのが想定された使い方なのかと思います。
最後に確認してテンプレートの追加が完了となります。
簡単に作成していくことができました。
テンプレートを作り終えると、先ほどのボタン押下時に作成したテンプレートが表示されています。
ユーザーを追加するときにはここから追加していく形となります。(ユーザーの追加からテンプレートを付与できないのはご愛敬ということですね。)
ここから作っていくと、最低限の情報入力で進めていくことができます。
ちなみにManage templatesを押下するとテンプレートの管理が行えます。不要になったものが出てきたらここで整理していきましょう。
コンセプトはとてもよくわかるのですが、この機能は非常に惜しい箇所があります。
それは、もう一歩進んだ管理ができないことです。
Exchangeの転送設定やOffice365グループへの参加など、アプリに関連した設定ができるようになってくれると更に使いやすくなるかと思われました。
また、Azure AD Connectorなどからのユーザー追加にも対応してくれるとよいなーと感じます。
これからの機能追加にも期待していきたい感じですね!
音楽:icy mice