2019年7月9日に惜しまれながらもサポートが終了したSQL Server 2008/2008R2ですが、ボリュームライセンスプログラムを通じて追加費用を払うか、Azure IaaSを利用してSQL Serverを構築するかでセキュリティアップデート(ESU)の提供を受けることができます。
そんなESUの適用方法が公開されていました。
どうもAzureのサブスクリプションからSQL Server registryというアプリを追加して、その中で管理を行っていくようです。(Azure automationを利用してアップデートを自動化している場合は、自動的に入手する動きとなるようです。)
ESUを契約していなくても、Azureにアプリを追加するまでは実施できたので、一連の流れを載せておきます。
まずはportal.azure.comより、リソースを追加していきます。
Azureのサブスクリプションを用意しておきましょう。
左上の+ボタンを押します。
すると新規登録の画面が出るので、SQL Server Registryと入力しましょう。
サジェストにSQL Server Registryが表示されます。(この時はPreviewでした)
アプリの作成を行います。
作成ボタンを押しましょう。
どのサブスクリプションと紐づけるのか、リソースグループはどうするのか、どこのリージョンに展開するのかを設定します。
また、一意となる名前付けもこのタイミングでの実施です。
各種入力を終えたら次:タグを押下します。
タグを利用するとこの名前でグルーピングができるのですが、ESUではあまり活用機会がなさそうな気がします。
利用するだけであれば未入力でそのまま進むことができます。
このRegistryを作成するだけであればコストはかからないようですね。そのまま作成しましょう。
VMと違って1分もかからずデプロイが完了しました。
整備が追い付いていないのか、次の手順などは用意されていないようです。
リソース名をクリックして機能の設定を見ていきましょう。
概要のページでSQL Serverのインスタンスを登録するようです。
ここでの登録の数とESU購入数が一致するようにする必要がありますね。
登録画面では、インスタンス名、バージョン、エディション、コア数、ホストの種類(VMなのか、オンプレなのか、Azure上にあるのか。など)を入力する形になっていますね。なお、一括登録も可能なようです。
ほか、セキュリティの更新タグがよく見るところになると思います。
上記でインスタンスを登録しておくと、この画面に更新プログラムが表示されるようです。ここから更新プログラムをダウンロードして使っていくということですね。
GitHub上では、適用のためのスクリプトなどもありましたので、ESU利用にあたってはチェックしておくとよいかもしれません。
今回のSQL Serverはすでにサポートが切れていたため、この画面を見ることができました。
おそらくWindows7やWindows Server 2008/2008R2も同じような対応になるのではないかと推測しています。(OSの利用者数の方が圧倒的に多いため、もっと手軽になっていてほしいなというのが思いではありますが。)
ESUを検討している方はぜひ一度確認してみてはいかがでしょうか。
音楽:夜明けのオクターブ