Windows10 LTSCの位置づけについて公式見解が出されていました

Windows7のEoSが1年を切ってきましたが、Windows10のサービス提供モデルに悩まれているケースは多々あるのではないでしょうか。

サービス提供モデルは大きく3種に分かれており、Insider Preview、SACT/SAC、LTSCと名前が付けられています。
それぞれ、週次に新しい機能のテスト提供、半年に1回となる3月/9月の一般向け提供、2~3年に1度の提供の3種です。

そのうち、SACT/SAC以外は一般向けではないのですが、LTSC:ミッションクリティカル系用途の位置づけについて、以下のサイトでどういったものなのか公開されていました。

LTSC: What is it, and when should it be used? - Microsoft Tech Community - 293181

要約すると生産性の高いアプリ群は利用できず、Office 365 Proplusが利用できないのでSACを使っていってね。という感じでしょうか。

そして、新しいH/Wを与えられた際の喜びとして、新機能が利用できないのは利用者に残念な感情を与えますよ。と。

一般OA業務と企業活動におけるPC利用が分離されているとその考え方はよくわかるのですが、数多くある社内事務用アプリ群の動作を保証していくというところがなかなかSACでは追いつかないところですよね。

このあたりについてはコメント欄でのやり取りが興味深く、どの国でも同じような思いを持っている人が多いのだなと実感します。
資料作りや情報収集など、クリエイティブな用途には生産性を高める方法を用いたいものの、勤怠入力や経費精算といった点については、OSレベルの改善ではなかなか生産性を高めることは難しく、その用途を主に管理するシステム管理部門として効果が薄いものにコストをかけるのは難しい。という理屈はもっともなのかと思います。

こういった点はSaaSの仕組みやWebを用いて普遍化するなどの対処方法をアプリの観点でとってきたのが今というところなのでしょうが、やはりまだまだその域に達するところまでいかないケースも多くあるわけで、焦点をOSの更新にあてていくのはもう少し時間が必要なのかもしれません。

うまくこの両天秤を克服できれば、生産性の向上と事務システムの維持を併せ持つことができるのでしょう。何かいい策は無いものですかねぇ。

音楽:ヘイボーイ