前回の投稿の続きになってしまいますが、Windows10と違いOffice365 Proplusでは配信遅延させるためのサービスというものが存在しません。(Windows Update for Businessに該当するサービスがない)
そもそもですが、Office365 Proplusはクイック実行形式 (C2R)となるため、CDNを介し起動の度に最新版のチェックとダウンロードが入ります。
そのため、Office365 ProplusをSAC-T、SAC以外のタイミングで配信するためにはポリシー制御でCDNにあるバージョンの取得を情報を都度書き換えるか、Office展開ツールを用いてローカルネットワークから最新バージョンを取得するように構成しておくか。という2択を迫られます。
本来はSAC-T、SACのタイミングで配布できれば上記は考える必要はないのですが、Windows10と同期した配布を行いたい場合、タイミングがずれる関係上そうも言ってられないという事情が、、、笑
(ただし、現時点での最新となる1803については、SAC配信のタイミングは同日でした。SAC-Tについてはずれているのですが、、、)
では、どうやって配信を遅延させるか。というところですが、手法は以下にまとめられています。
Office 365 ProPlus の半期チャネルからの機能更新プログラムの受信を延期する | Microsoft Docs
ただし正直なところ、CDNに出ていかれては困るケースも多々あるはずで、回線が細いケースではOffice展開ツールでローカルを指定させるしかないなどが一般的になるのではないでしょうか。
Office展開ツールを利用することで、共有サーバーからOfficeの最新バージョンをダウンロードできるようになるので、その方法が現時点では有効なのではないかと。
共有サーバーからダウンロードさせるまでの段取りは、以下のサイトに詳しくまとまっているため、こういた手法を駆使して展開を行っていきましょう。
ローカル ソースから Office 365 ProPlus を展開します。 | Microsoft Docs
しかしながら、Windows10とOffice365 Proplus、合わせて考えるといろいろと面倒ですよね、、、
SCCMを利用するとある程度まとめた管理ができるようなので、その手法が一般的になってくれることを期待したいですね。
音楽:Lithium Flower